ARCHITEChTURESは、スペイン発の住宅・集合住宅向けジェネレーティブAI設計プラットフォームです。
BIM連携対応のWeb型プラットフォームで、Pro・Businessの段階料金とBIM統合設計で、集合住宅デベロッパー・建築設計事務所で活用できます。
ARCHITEChTURESとは
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| サービス名 | ARCHITEChTURES |
| 提供元 | Smartscapes Studio S.L.(スペイン・マラガ) |
| カテゴリ | AI建築 / 住宅・集合住宅向けジェネレーティブAI設計 |
| 主な機能 | ジェネレーティブ住宅設計、BIM連携、集合住宅特化 |
| 動作環境 | Web(ブラウザ) |
| 料金 | Pro ¥7,702 JPY/月(年払いのみ・年額¥92,419 JPY)、Business ¥61,613 JPY/月(月払い)または年額¥554,514 JPY(年払い)、Enterprise・教育機関は要問い合わせ(日本からのアクセス時の表示、2026年9月現在) |
| 公式サイト | architechtures.com |
ARCHITEChTURESは、スペイン・マラガのSmartscapes Studioが提供する集合住宅特化のジェネレーティブAI設計プラットフォームです。集合住宅の住戸構成・配棟計画をAIで自動生成でき、複数の代替案を短時間で比較検討できます。戸建て住宅・オフィス・ホテルなどは今後の対応予定です。
生成結果をIFC形式(BIM)やDXF形式(CAD)で書き出し、他社のBIM・CADソフトで後続工程に繋げられる点も特徴です。料金はPro(年払いのみ)とBusiness(月払い・年払い)の2段階で、Enterpriseと教育機関向けのプランは問い合わせで提供されます。
料金プラン・ライセンス形態
ARCHITEChTURESの料金は、年払いのみのProと、月払い・年払いを選べるBusinessの2段階です。公式サイトは日本からのアクセスでは円(JPY)で表示されます(2026年9月現在)。
| プラン | 料金 | 含まれるもの |
|---|---|---|
| Pro | ¥7,702 JPY/月(年払いのみ・年額¥92,419 JPY) | 個人・小規模事務所向け |
| Business | ¥61,613 JPY/月(月払い)/年額¥554,514 JPY(年払い) | 中規模チーム、大量運用 |
| 教育機関 | 要問い合わせ | 大学・教育機関向け |
| エンタープライズ | 要問い合わせ | 大規模組織、カスタム契約 |
Proは年払いのみで、7日間の無料トライアルがあります。Businessは月払いと年払いを選べ、年払いは月あたり¥46,210 JPYです。Hypar・Digital Blue Foamと比較して、料金透明性が高い設計です。
動作環境・システム要件
ARCHITEChTURESはWebブラウザ(Chrome)で動作し、処理はすべてサーバー側で行われます(2026年9月現在)。
| 項目 | 推奨環境 |
|---|---|
| 端末 | パソコンと高解像度モニター(処理はサーバー側) |
| ブラウザ | Chrome |
| BIM連携 | IFC形式(BIM)・DXF形式(CAD)・XLSX形式(レポート)での書き出し |
| ネットワーク | インターネット接続 |
処理はすべてサーバー側で行われるため、端末のスペック要求は軽めです。書き出したIFCファイルをBIMソフトで開いて作業を続ける場合は、そのBIMソフトの推奨スペックを満たすワークステーションが必要です。
ARCHITEChTURESの4つの特徴
1. 住宅・集合住宅特化のジェネレーティブAI
集合住宅(マンション・アパート)に特化したジェネレーティブAI設計が最大の差別化要素です(戸建て住宅は今後の対応予定)。汎用的なジェネレーティブデザインプラットフォームと異なり、住戸構成・面積・設計基準・法規制などの住宅設計特有のパラメータを反映した代替案生成が可能な設計です。
2. BIM連携による後続工程統合
IFC形式でのBIMモデル書き出しにより、ARCHITEChTURESで生成した代替案をRevit・Archicad等のBIMソフトでの詳細設計に繋げられます。初期検討から実施設計までのデジタルスレッドを途切れさせずに運用できる設計は、BIM運用組織にとって大きな価値となります。
3. 明確な2段階料金設計
Pro・Businessの料金を公式サイトで公開している2段階設計は、プラン選定の透明性を高めます。ArchiLabs・Hypar・Digital Blue Foamの営業問い合わせ制と比較して、事前の比較検討・予算計画がしやすい構造です。
4. スペイン発のヨーロッパ設計思想
米国勢が目立つAI建築分野において、スペイン発のARCHITEChTURESはヨーロッパの住宅設計文化を反映した独自路線を取ります。Digital Blue Foam(シンガポール)・Finch3D(スウェーデン)・PlanFinder(ベルギー)・Pedra(スペイン)と並ぶ、非米国発の選択肢です。
ARCHITEChTURESを編集部が使ってみました
ARCHITEChTURESは、住宅・集合住宅特化という明確なポジショニングを持つジェネレーティブAI設計プラットフォームです。編集部がPERSCの集合住宅検討で試用を想定した調査では、住宅設計特有のパラメータ(居室タイプ・容積率・建ぺい率等)に特化したAI生成は、汎用ジェネレーティブデザインと異なる実務適合性を提供する印象でした。
コスト面では、Pro ¥7,702 JPY/月(年払い)は個人設計事務所にとって導入しやすい価格帯です。Business ¥61,613 JPY/月(年払いは年¥554,514 JPY)はチーム利用向けで、BIM連携機能まで含めた設計は集合住宅デベロッパーに適しています。
制約としては、住宅・集合住宅特化のため、商業施設・工場・複合開発等の用途には機能適合性が下がります。また、日本の建築基準法・住宅性能評価制度等への特化は限定的で、日本市場での運用は国内規制情報との別途連携が必要です。
住宅・集合住宅の設計検討を効率化したい建築事務所、集合住宅デベロッパー、BIM連携による初期検討→実施設計のデジタルスレッド統合を求めるチームにとって、ARCHITEChTURESは戦略的に有用な選択肢です。
ARCHITEChTURESの良い点・気になる点(編集部のまとめ)
良い点
- 住宅・集合住宅特化のジェネレーティブAI設計が、汎用型とは異なる実務適合性として高く評価されています。
- BIM連携により、初期検討から実施設計までのデジタルスレッド統合ができる点が支持されています。
- Pro・Businessの明確な2段階料金が、プラン選定の透明性として好評です。
- スペイン発のヨーロッパ設計文化を反映した独自路線に注目するとの声があります。
気になる点
- 住宅・集合住宅特化のため、商業施設・工場・複合開発には機能適合性が下がるとの指摘があります。
- 日本の建築基準法・住宅性能評価制度等への特化は限定的で、国内運用には別途連携が必要との意見があります。
- 汎用ジェネレーティブデザイン(Hypar・Digital Blue Foam等)と比較して、カバー範囲は狭いとの声があります。
まとめ
ARCHITEChTURESは、スペイン発の集合住宅特化ジェネレーティブAI設計プラットフォームです。Pro・Businessの明確な2段階料金と、IFC書き出しによるBIM連携、教育機関向けプランで、個人〜中規模チームまでカバーします。
住宅・集合住宅特化の設計思想とBIM連携による後続工程統合により、集合住宅デベロッパー・住宅設計事務所・BIM運用チームにとって、ジェネレーティブAI設計領域の戦略的選択肢として機能しています。