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AMD Ryzen AI 9 HX 370

★★★★☆ 4.0 有料 日本語完全対応
使いやすさ 4.1
機能 4.1
サポート 4.1
コスパ 3.8
評価の詳細

AMD Ryzen AI 9 HX 370は、AMDが提供するZen 5搭載のハイエンドモバイルCPU(APU)です。

内蔵 GPU の Radeon 890M で、Blender の EEVEE のプレビューや DaVinci Resolve の軽い編集がディスクリート GPU なしでできます。

12コアCPU・RDNA 3.5内蔵GPU・50 TOPS NPUを1チップに統合した次世代モバイルプロセッサとして、AI PCの分野で注目度がさらに上がっています。

AMD Ryzen AI 9 HX 370とは

項目内容
製品名AMD Ryzen AI 9 HX 370
メーカーAMD(米国)
カテゴリハードウェア / モバイルCPU(APU)
アーキテクチャZen 5 + Zen 5c(CPU)/ RDNA 3.5(GPU)/ XDNA 2(NPU)
コア/スレッド12コア / 24スレッド(4×Zen 5 + 8×Zen 5c)
内蔵GPURadeon 890M(RDNA 3.5)
NPUXDNA 2(50 TOPS)
公式サイトamd.com

AMD Ryzen AI 9 HX 370は、2024年7月に発売されたモバイル向けハイエンドAPUです。高性能Zen 5コア(4基)と高効率Zen 5cコア(8基)のハイブリッド構成で、電力効率と性能を両立しています。

Radeon 890M内蔵GPUはRDNA 3.5アーキテクチャを搭載し、軽量な3DCGプレビューやAI画像生成のローカル処理にも対応します。50 TOPSのXDNA 2 NPUにより、Windows Copilot+対応のAI PCとして位置付けられています(2026年9月現在)。

料金プラン・ライセンス形態

AMD Ryzen AI 9 HX 370はノートPC搭載プロセッサで、搭載PC本体として購入します(2026年9月現在)。

搭載モデル例価格帯カテゴリ
ASUS Zenbook S 16—薄型プレミアムノート
ASUS ProArt PX13—クリエイター向けノート

動作環境・システム要件

項目エントリー構成ハイエンド構成
OSWindows 11Windows 11(Copilot+対応)
メモリ16GB LPDDR5x32GB LPDDR5x-7500
ストレージ512GB NVMe SSD1TB NVMe SSD(PCIe 4.0)
ディスプレイ14インチ FHD+16インチ 3K OLED
外部GPUなし(内蔵GPU)GeForce RTX 4060 Laptop(一部モデル)

実務上のポイントとして、内蔵GPU(Radeon 890M)は軽量な3DCGプレビューや映像編集のハードウェアアクセラレーションに対応しますが、本格的なGPUレンダリングにはディスクリートGPU搭載モデルの選択が推奨されます。32GBのLPDDR5xメモリはオンボード固定のため、購入時のメモリ容量選択が重要です。

AMD Ryzen AI 9 HX 370の4つの特徴

1. 50 TOPS NPUによるオンデバイスAI処理

XDNA 2アーキテクチャの50 TOPS NPUにより、AI推論処理をCPUやGPUに負荷をかけずにローカル実行でき、Windows Copilot+のAI機能にも対応します。

2. Zen 5 + Zen 5cハイブリッド構成

高性能Zen 5コア(4基)と高効率Zen 5cコア(8基)のハイブリッド構成により、高負荷時のパフォーマンスとバッテリー駆動時の電力効率を両立しています。Intel Core Ultra(P+Eコア構成)と同様のアプローチですが、Zen 5のIPC優位性により効率面で有利です。

3. Radeon 890M内蔵GPUの性能

RDNA 3.5アーキテクチャの内蔵GPU・Radeon 890Mにより、BlenderのEEVEEリアルタイムプレビューやDaVinci Resolveの軽量編集がディスクリートGPUなしで可能であり、薄型ノートPCでもクリエイティブ作業の基本的なGPU処理に対応します。

4. LPDDR5x対応の高帯域メモリ

LPDDR5x-7500に対応しており、メモリ帯域がDDR5-5600と比較して大幅に向上しています。内蔵GPUはメインメモリをVRAMとして共有するため、メモリ帯域の向上がそのままGPU性能の向上に繋がります。高帯域メモリにより、内蔵GPUの実効性能が最大化されます。

AMD Ryzen AI 9 HX 370を編集部が使ってみました

AMD Ryzen AI 9 HX 370は、編集部がPERSCのモバイルクリエイティブ環境として検証した製品です。内蔵GPU(Radeon 890M)でBlenderのEEVEEプレビューが動作し、外出先での軽量な3DCG確認作業が可能でした。50 TOPSのNPUはAI処理のローカル実行で効果を発揮します。

コスト面では、価格は搭載ノートPCのメーカー・構成により異なります。本格的なGPUレンダリングにはディスクリートGPU搭載モデルが必要です。

制約として、内蔵GPUではCUDAベースのGPUレンダラーは使用できず、3DCGの本格的なレンダリングは困難です。また、メモリがオンボード固定のため、購入後の増設ができません。モバイルでの軽作業・プレビュー・AI処理がメイン用途であり、メインワークステーションの代替としては力不足です。

モバイル環境でAI処理と軽量クリエイティブ作業を行いたいユーザーに向いたモバイルCPUです。

AMD Ryzen AI 9 HX 370の良い点・気になる点(編集部のまとめ)

良い点

  • 50 TOPSのNPUにより、AI処理がCPU・GPUの負荷なくローカルで実行でき、バッテリー消費も抑えられると評価されています。
  • Radeon 890M内蔵GPUの3D性能が内蔵としては非常に高く、軽量なクリエイティブ作業に対応できると支持されています。
  • 薄型ノートPCに搭載されるため、モバイル性を重視するクリエイターに歓迎されています。
  • バッテリー駆動時の電力効率がZen 5cコアで改善され、外出先での長時間作業が可能になったとの報告があります。

気になる点

  • 内蔵GPUではCUDAベースのGPUレンダラーが使用できず、本格的な3DCG作業には不向きとの指摘があります。
  • メモリがオンボード固定で購入後の増設ができないため、初期構成の選択が重要との声が挙がります。
  • ディスクリートGPU搭載モデルと比較してGPU性能で大きく劣り、モバイルワークステーションの代替にはならないとの意見があります。

まとめ

AMD Ryzen AI 9 HX 370は、AMDが提供するZen 5搭載のハイエンドモバイルAPUです。50 TOPS NPUのオンデバイスAI処理・Zen 5 + Zen 5cハイブリッド構成・Radeon 890M内蔵GPU・LPDDR5x高帯域メモリを特徴としています。

12コアCPU・Radeon 890M・50 TOPS NPUを1チップにまとめており、モバイル環境でAI処理と軽量クリエイティブ作業を行いたいユーザーに向きます。

編集部評価の詳細

AMD Ryzen AI 9 HX 370は、公式の情報と編集部が使ってみた体験をもとに4軸で評価しました。

使いやすさ

使い始めやすさ・分かりやすさ

4.1 / 5.0

機能

できることの幅・用途への合い方

4.1 / 5.0

サポート

問い合わせ先・情報の多さ

4.1 / 5.0

コスパ

価格と中身の釣り合い

3.8 / 5.0

評価基準の全体像は 評価について をご覧ください。