Intel Core Ultra 9 285Kは、Intelが提供するArrow Lake-S世代の最上位デスクトップCPUです。
3DCGのマルチスレッドレンダリング・映像エンコードの高速処理・大規模プロジェクトの並列処理などに活用できます。
Pコア8基+Eコア16基の24コア構成で、最大5.7GHzで動作します。
Intel Core Ultra 9 285Kとは
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 製品名 | Intel Core Ultra 9 Processor 285K |
| メーカー | Intel(米国) |
| カテゴリ | ハードウェア / デスクトップCPU |
| アーキテクチャ | Arrow Lake-S |
| コア/スレッド | 24コア / 24スレッド(8P+16E) |
| 最大クロック | 5.7GHz |
| ソケット | LGA1851 |
| 対応OS | Windows / Linux |
| 価格帯 | $589.00〜$599.00(Intel希望カスタマー価格、2026年9月現在) |
| 公式サイト | intel.com |
Intel Core Ultra 9 285Kは、2024年に発売されたArrow Lake-S世代のフラッグシップCPUです。Pコア(Performance)8基とEコア(Efficiency)16基のハイブリッド構成で、前世代のi9-14900K(ハイパースレッディング対応)からスレッド数は減少しましたが、IPCの向上と電力効率の改善が図られています。
Arrow Lake-SはLGA1851ソケットを採用しており、DDR5・PCIe 5.0に対応する新プラットフォームです(2026年9月現在)。
料金プラン・ライセンス形態
Intel Core Ultra 9 285Kは買い切り型のCPUです(2026年9月現在)。
| モデル | 価格帯 | コア/スレッド | 最大クロック |
|---|---|---|---|
| Core Ultra 5 245K | — | — | — |
| Core Ultra 7 265K | — | — | — |
| Core Ultra 9 285K | $589.00〜$599.00(希望カスタマー価格) | 24コア/24スレッド(8P+16E) | 5.7GHz |
Core Ultra 9 285KはAMD Ryzen 9 9900Xと競合します。Arrow Lakeはハイパースレッディング非対応のため、285Kは24コア/24スレッドです。Ryzen 9 9950X3Dとはスレッド数で劣ります。
動作環境・システム要件
| 項目 | 最小構成 | 推奨構成 |
|---|---|---|
| マザーボード | Intel Z890チップセット | Intel Z890(高品質VRM搭載) |
| メモリ | DDR5-5600 16GB×2 | DDR5-6400 32GB×2 |
| CPUクーラー | 240mm AIO / 大型空冷 | 360mm AIO水冷 |
| 電源 | 750W以上 | 850W以上(80PLUS Gold) |
| GPU | GeForce RTX 5070以上 | GeForce RTX 5080以上 |
実務上のポイントとして、Arrow Lake-Sはハイパースレッディングをサポートしていないため、24コア=24スレッドとなります。前世代のi9-14900Kからスレッド数は減少していますが、IPCの向上により実効性能は向上しています。DDR5-6400のXMPプロファイル対応メモリとの組み合わせが推奨されます。
Intel Core Ultra 9 285Kの4つの特徴
1. Arrow Lake-Sの電力効率改善
Arrow Lake-Sは前世代Raptor Lake(i9-14900K/KS)と比較して大幅な電力効率の改善を実現しています。285Kのプロセッサーのベースパワーは125W、最大ターボパワーは250Wで、同等以上の性能をより低い消費電力で提供します。ワークステーション環境の電力コスト削減に貢献します。
2. 24コアのハイブリッド構成
8基の高性能Pコアと16基の高効率Eコアのハイブリッド構成により、シングルスレッド性能とマルチスレッド性能を両立しています。Pコアが3DCGのビューポート操作やCADのリアルタイム表示を処理し、EコアがバックグラウンドのレンダリングやエンコードをSoloエル形で並列処理する使い方が可能です。
3. DDR5・PCIe 5.0の新プラットフォーム
LGA1851ソケットはDDR5とPCIe 5.0をネイティブサポートしており、高速メモリと次世代NVMe SSDの性能を最大限に引き出せます。PCIe 5.0対応のNVMe SSD(読み取り12GB/s超)との組み合わせで、大規模データの読み込み速度が飛躍的に向上します。
4. Intel Thread Director 2.0
Thread Director 2.0により、PコアとEコアへのタスク割り当てがOS(Windows 11)と連携して最適化されます。クリエイティブソフトウェアの重要スレッドをPコアに、バックグラウンドタスクをEコアに自動配分することで、マルチタスク時のパフォーマンスが向上します。
Intel Core Ultra 9 285Kを編集部が使ってみました
Intel Core Ultra 9 285Kは、編集部がPERSCのIntelプラットフォームCPU候補として検証した製品です。前世代の消費電力問題が解消され、電力効率の改善を実感しました。24コアのマルチスレッド処理も安定して動作します。
コスト面では、Intelの希望カスタマー価格は$589.00〜$599.00です。Intelプラットフォームを継続使用するユーザーにとっては順当なアップグレード先ですが、新規構築では、AM5プラットフォームの長期サポートも比較材料になります。
制約として、ハイパースレッディング非対応のため、前世代i9-14900Kからスレッド数が減少しています。スレッド数が性能に直結するワークロードでは、Ryzen 9 9950X3Dに劣るケースがあります。
Intelプラットフォームで最新世代のフラッグシップ性能を求めるユーザーにとって、堅実な選択肢です。
Intel Core Ultra 9 285Kの良い点・気になる点(編集部のまとめ)
良い点
- 前世代の消費電力問題が解消され、安心して使えるようになったと高く評価されています。
- 24コアのハイブリッド構成がマルチタスクで効果的に機能し、バックグラウンドレンダリング中もUIが快適に動作すると支持されています。
- DDR5・PCIe 5.0のネイティブサポートにより、最新パーツの性能を最大限引き出せると歓迎されています。
- Thread Director 2.0によるタスク配分の最適化が、Windows 11環境で体感できるレベルで効いているとの報告があります。
気になる点
- ハイパースレッディング非対応で前世代からスレッド数が減少し、スレッド依存ワークロードでは後退したとの指摘があります。
- AMD Ryzen 9 9900Xと比較してTDPが高いとの声が挙がります。
- LGA1851プラットフォームの将来サポート期間がAM5と比較して不透明との意見があります。
まとめ
Intel Core Ultra 9 285Kは、Intelが提供するArrow Lake-S世代のフラッグシップCPUです。電力効率の大幅改善・24コアハイブリッド構成・DDR5/PCIe 5.0新プラットフォーム・Thread Director 2.0を特徴とし、Intelの希望カスタマー価格$589.00〜$599.00で提供されています。
Intelプラットフォームで最新世代のフラッグシップ性能を求めるユーザーにとって、堅実な選択肢です。