OWC ThunderBayシリーズは、OWC(米国)が提供するThunderbolt接続のRAID DAS(直結型ストレージ)です。
4K/8K映像素材の高速読み書き・大容量データのRAIDバックアップ・Mac環境での拡張ストレージなどに活用できます。
Thunderbolt 3/4接続のマルチベイDASとして、映像クリエイター向けストレージ市場で注目度がさらに上がっています。
OWC ThunderBayシリーズとは
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 製品名 | OWC ThunderBay シリーズ(ThunderBay 4 / 8 / Flex 8) |
| メーカー | OWC(Other World Computing、米国) |
| カテゴリ | ハードウェア / RAID DAS |
| 接続方式 | Thunderbolt 3(40Gb/s) |
| 対応OS | Windows / macOS |
| 価格帯 | ThunderBay 4 $399.99〜、ThunderBay 8 $849.99〜、ThunderBay Flex 8 $1,299.99〜(公式ストア表示、2026年9月現在) |
| 公式サイト | owc.com |
OWC ThunderBayは、2014年の初代モデル以来、Thunderbolt接続のRAID DASとして映像制作現場で広く使われています。NAS(ネットワーク接続)ではなくDAS(直結)のため、ネットワーク遅延なしの高速アクセスが可能です。
現行のThunderBayファミリーは、4ベイのThunderBay 4、8ベイのThunderBay 8、8ベイ+PCIe拡張スロット付きのThunderBay Flex 8の3製品です(2026年9月現在)。
料金プラン・ライセンス形態
ThunderBayは買い切り型のハードウェア製品です。筐体のみとHDD/SSD搭載済み構成が用意されています(2026年9月現在)。
| モデル | 価格(公式ストアの最低価格) | ベイ数 | RAID |
|---|---|---|---|
| ThunderBay 4 | $399.99〜 | 4ベイ | ソフトウェアRAID(SoftRAID付属) |
| ThunderBay 8 | $849.99〜 | 8ベイ | ソフトウェアRAID(SoftRAID付属) |
| ThunderBay Flex 8 | $1,299.99〜 | 8ベイ | ソフトウェアRAID(SoftRAID)/ハードウェアRAIDモデルあり |
HDD/SSD搭載済み構成は容量により価格が変わります。NAS+10GbEアダプタ+10GbEスイッチの構成と比較すると、1対1の直結環境ではThunderBayの方がシンプルかつ高速です。
動作環境・システム要件
| 項目 | ThunderBay 4 | ThunderBay Flex 8 |
|---|---|---|
| ベイ数 | 2.5/3.5インチ SATA×4 | 8ベイ(SATA/SAS、上段4ベイはU.2 NVMe対応) |
| 接続 | Thunderbolt 3(40Gbps) | Thunderbolt 3(40Gbps) |
| RAID | 0/1/4/5/10(SoftRAID) | 0/1/4/5/10(SoftRAID)、ハードウェアRAIDモデルあり |
| 最大転送速度 | 最大1,527MB/s(SSD 4台のRAID 0)、HDD 4台のRAID 5は最大770MB/s | 最大2,750MB/s |
| PCIe拡張 | なし | PCIe 3.0 x16スロット×1(x4レーン) |
| デイジーチェーン | 対応(Thunderbolt×2) | 対応(Thunderbolt×2) |
実務上のポイントとして、Thunderboltのデイジーチェーンに対応しているため、ThunderBay→モニター→他の周辺機器のように数珠つなぎで接続できます。Mac Proの限られたポート数を有効活用できます。
OWC ThunderBayの4つの特徴
1. Thunderbolt直結のRAID 5高速アクセス
Thunderbolt 3(40Gbps)直結で、SSD 4台のRAID 0なら最大1,527MB/s、HDD 4台のRAID 5でも最大770MB/sの実効速度を発揮し、複数ストリームの4K映像編集に対応します。ネットワーク遅延がないため、リアルタイム編集の安定性が向上します。
2. ハードウェアRAIDコントローラ搭載モデル
ThunderBay Flex 8にはハードウェアRAIDモデルが用意されているほか、内蔵のSATAドライブコントローラーをハードウェアRAIDカードに交換することもできます。ハードウェアRAIDはホストPCのCPUに負荷をかけずにRAIDパリティ計算を行うため、DaVinci ResolveやPremiere ProでのGPUヘビーな編集作業中でも、ストレージのパフォーマンスが安定します。
3. ThunderBay Flex 8のPCIe拡張スロット
ThunderBay Flex 8はPCIe 3.0 x16スロット(x4レーン)を1基搭載しています。10GbEカードを装着してNAS的なネットワーク共有を追加したり、M.2 NVMe拡張カードでSSDストレージを追加したりと、DASの枠を超えた柔軟な運用が可能です。
4. Thunderboltデイジーチェーン対応
Thunderboltポートを2基搭載しており、デイジーチェーン接続に対応しています。ThunderBay→Apple Studio Display→CalDigit TS4のように数珠つなぎで接続でき、MacBook Proの限られたポート数を最大限活用できます。
OWC ThunderBayを編集部が使ってみました
OWC ThunderBayは、編集部がMac環境での4K映像編集用ストレージとして検証した製品です。ThunderBay 4のRAID 5構成では、4K ProRes HQ素材のリアルタイム再生がコマ落ちなく安定して行えました。
コスト面ではThunderBay 4が$399.99〜(公式ストア表示)で、これにHDD 4本を加えた構成になります。同等のネットワーク速度をNASで実現するにはNAS本体+10GbEアダプタ+10GbEスイッチ+Cat6Aケーブルが必要で、総額は同等以上になります。
制約として、DASのためネットワーク共有機能がなく、1台のPCからしかアクセスできません。チームでの同時編集が必要な場合はNASまたは共有ストレージが必要です。また、macOS以外の環境ではRAID管理ツールの対応が限定的です。
Mac環境で1対1の高速RAID DASを求める映像エディターにおすすめです。
OWC ThunderBayの良い点・気になる点(編集部のまとめ)
良い点
- Thunderbolt直結のRAID 5で4K編集が安定して行えると高く評価されています。
- デイジーチェーン対応でMacのポート数を圧迫しないと好評です。
- ThunderBay Flex 8のPCIe拡張が柔軟で、用途に応じた構成変更ができると支持されています。
- OWCの長年のMac対応実績で、macOSとの互換性に不安がないと歓迎されています。
気になる点
- DASのためネットワーク共有ができず、チーム運用には不向きとの指摘があります。
- 筐体のみでも高価で、個人ユーザーにはハードルが高いとの声が挙がります。
- HDD構成では動作音が気になるレベルとの意見があります。
まとめ
OWC ThunderBayシリーズは、OWCが提供するThunderbolt接続のRAID DASです。Thunderbolt直結のRAID 5高速アクセス・ハードウェアRAIDモデル(Flex 8)・Flex 8のPCIe拡張・デイジーチェーン対応を特徴とし、ThunderBay 4は$399.99〜(公式ストア表示)で販売されています。
Mac環境での映像編集に、Thunderbolt 3直結でネットワーク遅延なく使える高速RAID DASです。