Affinity Photoは、Serif社(現在はCanva傘下)が提供するプロ向けの画像編集・レタッチソフトです。
レイヤー編集・RAW現像・HDR合成・フォーカス合成など、写真補正やコンポジットに必要な機能を備えます。建築・3DCGの分野では、レンダリング画像のポストプロダクション、HDR環境マップの編集、写真合成といった用途に活用できます。
Adobe Photoshopの代替として支持されてきたソフトで、Windows・macOS・iPadで動作します。2025年のCanvaによる統合以降は無料で提供されています(最新の提供形態は公式サイトでご確認ください)。
Affinity Photoとは
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ソフト名 | Affinity Photo |
| 提供元 | Serif(現在はCanva傘下) |
| カテゴリ | デザイン・画像編集 / 画像編集・レタッチ |
| 主な機能 | レイヤー編集・RAW現像・HDR合成・パノラマ・フォーカス合成・非破壊調整 |
| 対応OS | Windows / macOS / iPadOS |
| 料金 | 無料(2025年のCanva統合以降・最新は公式参照) |
| 公式サイト | affinity.serif.com |
Affinity Photoは、写真補正・レタッチ・コンポジットに対応するプロ向けのラスター画像編集ソフトです。レイヤー・マスク・調整レイヤーによる非破壊編集に加え、RAW現像、HDR合成、パノラマ結合、フォーカス合成(被写界深度合成)といった高度な機能を備えます。
建築ビジュアライゼーションの現場では、レンダリング画像の明るさ・色味の調整や、空・人物・植栽の合成、HDR環境マップの編集といったポストプロダクション作業に利用できます。Adobe Photoshopと近い役割を担うソフトとして位置づけられます。
料金プラン・ライセンス形態
Affinity Photoは、2025年のCanvaによる統合以降、無料で提供されています(2026年6月時点・最新は公式参照)。
| プラン | 料金 | 含まれるもの |
|---|---|---|
| Affinity Photo | 無料(Canva統合後) | デスクトップ/iPadの全機能 |
かつてAffinityシリーズは買い切り型の有料ソフトとして販売されていましたが、Canvaによる統合を経て提供形態が変わりました。現在の正確な提供条件・付帯サービスについては、公式サイトで最新情報を確認することをおすすめします。
動作環境・システム要件
Affinity Photoは一般的なPC・タブレット環境で動作しますが、大判画像の処理にはメモリが効きます(2026年6月時点)。
| 項目 | 最小 | 推奨 |
|---|---|---|
| OS | Windows 10 / macOS 11 / iPadOS | Windows 11 / macOS 最新 / iPadOS 最新 |
| CPU | 64bit デュアルコア | クアッドコア以上 |
| メモリ | 4GB | 16GB以上(大判・多レイヤー) |
| GPU | Direct3D/Metal対応 | 専用GPU |
| ストレージ | 2GB空き | SSD推奨 |
Affinity PhotoはGPUアクセラレーションに対応し、大判画像でも比較的軽快に動作します。高解像度のパース画像を多数のレイヤーで合成する場合は、メモリを16GB以上確保すると安定します。iPad版はApple Pencilに対応します。
Affinity Photoの5つの特徴
1. 非破壊のレイヤー・調整編集
調整レイヤーやライブフィルターによる非破壊編集に対応し、元画像を保持したまま色調・コントラストを調整できます。レンダリング画像の補正を、やり直し可能な形で進められます。
2. RAW現像とHDR合成
RAW現像、HDR合成、パノラマ結合、フォーカス合成といった高度な写真処理機能を内蔵します。実写素材を扱う合成作業や、HDR環境マップの編集に活用できます。
3. 高度なレタッチ・合成ツール
周波数分離やインペインティングなど、プロ向けのレタッチ・合成ツールを備えます。パースへの人物・植栽の合成や、不要物の除去といった仕上げ作業に対応します。
4. iPad対応によるモバイル編集
iPad版はApple Pencilの筆圧・傾きに対応し、デスクトップに近い編集機能をタブレットで利用できます。現場や移動中の画像確認・補正に向いています。
5. Photoshop形式を含む幅広い対応
PSD・TIFF・PNG・JPEGなど主要な形式の読み書きに対応し、既存のワークフローとデータを受け渡しできます。レンダラー出力の取り込みから書き出しまで無理なく組み込めます。
Affinity Photoを編集部が使ってみました
Affinity Photoは、編集部がPERSCの画像編集ツール比較で試用した画像編集ソフトです。非破壊の調整レイヤーやRAW現像・HDR合成といった機能が揃っており、レンダリング画像のポストプロダクションや実写合成を、やり直し可能な形で進められる点が実用的でした。
コスト面では、2025年のCanva統合以降は無料で利用できるため、本格的な画像編集環境を低コストで整えたい事業者にとって導入しやすくなっています。提供形態は変動しうるため、利用前に公式サイトで最新情報を確認するのが確実です。
制約として、UIや用語がAdobe Photoshopと異なるため、Adobe製品に慣れた方には学習コストがあります。また、Photoshopの一部の高度な自動化・AI機能やプラグインエコシステムに比べると、用途によって使い分けが必要になる場面もあります。
レンダリング画像のポストプロダクションを行いたい建築・3DCG制作者、Adobe Photoshopの代替を探している方、iPadで画像編集を行いたい方にとって、Affinity Photoは検討に値する選択肢です。
Affinity Photoの良い点・気になる点(編集部のまとめ)
良い点
- 非破壊の調整レイヤーやRAW現像・HDR合成など、プロ向けの編集機能が充実していると高く評価されています。
- 2025年のCanva統合以降は無料で使える点が、導入のしやすさとして支持されています。
- iPad版がApple Pencilに対応し、モバイルでも本格的な編集ができる点が評価されています。
- 大判画像でも比較的軽快に動作する点が、レンダリング画像の補正で支持されています。
気になる点
- UIや用語がAdobe Photoshopと異なり、Adobe製品経験者には慣れが必要との指摘があります。
- Photoshopのプラグインエコシステムや一部のAI機能に比べると、用途によって使い分けが必要との意見があります。
- 提供形態が統合により変化したため、最新の利用条件を都度確認する必要があるとの声があります。
まとめ
Affinity Photoは、Serif(現在はCanva傘下)が提供するプロ向けの画像編集・レタッチソフトです。非破壊編集、RAW現像、HDR合成、フォーカス合成といった機能を備え、Windows・macOS・iPadで動作します。2025年のCanva統合以降は無料で提供されており、本格的な画像編集環境を低コストで整えられます。
Adobe製品と用語・操作が異なる点や、提供形態が変動しうる点には留意が必要ですが、レンダリング画像のポストプロダクションや実写合成を行いたい建築・3DCG制作者、Photoshopの代替を探す方にとって、有力な選択肢のひとつといえます(最新の提供条件は公式サイトでご確認ください)。