animaは、Chaos(2023年にイタリアのAXYZ designを買収)が提供する3Dピープル・群衆シミュレーションソフトです。
建築ビジュアライゼーション・ランドスケープ・映像制作・VR/ARなどに活用できます。
現在はV-RayやChaos Coronaと同じChaosのエコシステム内で提供されています。
animaとは
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ソフト名 | Chaos Anima(旧AXYZ design anima) |
| 提供元 | Chaos(開発元のAXYZ design〔イタリア〕を2023年に買収) |
| カテゴリ | 3DCG / 3DCGプラグイン/ツール(3Dピープル・群衆シミュレーション) |
| 主な機能 | 3D/4Dピープルライブラリ・群衆シミュレーション・アニメーション編集・主要3DCGソフト連携 |
| 対応OS | Windows |
| 最新バージョン | Anima 7(2026年9月現在) |
| 料金 | Anima Standalone:年払い ¥107,800/年・月払い ¥18,400/月(税抜・日本からの表示)。V-Ray Collection・Corona Collectionにも同梱 |
| 公式サイト | chaos.com |
animaは、イタリアのAXYZ designが開発する建築ビジュアライゼーション特化の3Dピープル・群衆シミュレーションソフトです。駅・空港・商業施設・スタジアムなど人が集まる空間のパース制作で、リアルな人物アニメーションを短時間で配置できる設計が特徴です。AXYZは2023年にChaosに買収され、現在はV-RayやChaos Coronaと同じエコシステム内で提供されています。
3ds Max・Cinema 4D・Unreal Engine向けにプラグインが用意されており、V-Ray・Corona・Vantageのほか、Redshift・Octane・Arnoldなど他のレンダラーでも利用できます。Anima Standaloneには4,000以上のモデル(3Dピープル・4Dヒューマン)とAnimaソフトの全ツール・プラグインが含まれます。
料金プラン・ライセンス形態
animaはサブスクリプション型(年払い・月払い)で、単体のAnima Standaloneのほか、V-Ray Collection・Corona Collectionにも含まれています(2026年9月現在)。
| プラン | 料金 | 含まれるもの |
|---|---|---|
| Anima Standalone | ¥107,800/年(年払い)・¥18,400/月(月払い)※税抜・日本からの表示 | 4,000以上の3Dピープル・4Dヒューマン、Animaソフトと全プラグイン |
料金は年払いと月払いから選べます。ChaosのV-Ray・Chaos Coronaユーザーにとっては、既存のChaosアカウントで利用できるためエコシステム統合のメリットが大きい設計です。
動作環境・システム要件
animaはスタンドアロンアプリ+各種プラグインで構成され、Windows専用です(macOS・Linuxは非対応、2026年9月現在)。
| 項目 | 最小 | 推奨 |
|---|---|---|
| OS | Windows 7 / 8(64bit) | Windows 10 / 11(64bit) |
| CPU | Intel i5 / AMD FX以上 | — |
| メモリ | 8GB | 32GB |
| GPU | DirectX 10 / OpenGL対応、VRAM 1GB | VRAM 8GB |
| ストレージ | 10GB空き | — |
| 対応DCC | 3ds Max / Cinema 4D / Unreal Engine | — |
実務上のポイントとして、3D/4Dピープルライブラリはデータ容量が大きいため、ストレージの空きに余裕があると運用が快適です。群衆シミュレーション時のメモリ消費は人数に応じて増えるため、大人数のシーンでは推奨の32GB以上のメモリがあると安心です。
animaの5つの特徴
1. 建築ビジュアライゼーション特化の人物ライブラリ
animaのキャラクターライブラリは建築パース用途に最適化されており、オフィスワーカー・買い物客・通勤者・観光客などのシチュエーションが揃っています。3ds Max向けiToo Forest Packが植生分散に特化するのと同様、animaは人物配置に特化した専門ツールの位置付けです。
2. 3D/4Dピープルとアニメーション
animaの3Dピープルはキャラクターメッシュとリグリングされたアニメーションがセットになっており、歩行・立ち話・座り・階段上下などの動作が用意されています。4Dピープルは実写撮影の人物を3Dで表現する高品質な形式で、近景で違和感のない表現が可能です。
3. 群衆シミュレーション機能
動線や配置エリアを指定すると、人物が自動的に歩行・進行する群衆シミュレーションが実行できます。駅・空港・商業施設のパースで、静止画だけでなく動画表現の制作効率を大きく高める機能です。
4. 主要DCC・ゲームエンジン対応
3ds Max・Cinema 4D・Unreal Engineなど、ArchViz/映像業界で広く使われる主要DCC・ゲームエンジン向けプラグインが用意されています。既存のワークフローを崩さずにanimaを組み込める設計です。
5. Chaosエコシステムとの統合
AXYZ designは2023年にChaosに買収され、V-Ray・Chaos Coronaと同じChaosアカウントで管理できます。V-Rayユーザーにとっては、追加アカウント作成なしに人物表現を拡張できる統合メリットがあります。SpeedTreeやThe Grove 3Dが植生生成を担うなら、animaは人物表現を担う位置付けです。
animaを編集部が使ってみました
animaは、編集部がPERSCの建築ビジュアライゼーション向けツール調査で試用したAXYZ design製の人物ライブラリ+群衆シミュレーションソフトです。ArchViz特化の発想で、単に3Dピープルを配置するだけでなく、動きのある群衆表現まで担える点で差別化されていると実感しています。
コスト面では、年払い¥107,800(税抜)のAnima Standaloneでライブラリ全体を利用でき、個別キャラクターライブラリを買い集めるよりコスト効率が良い設計です。Chaos V-Rayを使っているスタジオであればChaosアカウントで統合運用でき、請求管理の簡素化にも繋がります。プロジェクト期間に合わせて月払いを選べる点も柔軟性があります。
制約として、ライブラリ容量が大きくSSD空き容量確保が前提となること、群衆シミュレーションは大人数化するほどマシン負荷が増すこと、Chaos以外のエコシステムのユーザーには統合メリットが限定的なことが挙げられます。建築パース以外の用途(ゲーム制作・ドラマ系映像制作)ではMixamoやAdobe Characterの方がフィットする場面もあります。
animaは、駅・空港・商業施設・オフィスビルなど人物表現が必須のArchVizスタジオ、V-Ray/Chaos Coronaを使う事業者、群衆表現まで含めた高品質パース制作を行う事業者に向いています。
animaの良い点・気になる点(編集部のまとめ)
良い点
- 建築ビジュアライゼーション特化の人物ライブラリにより、ArchViz制作のスピードアップが実現できる点が高く評価されています。
- 4Dピープルの近景クオリティが実写に近く、高品質パースで違和感なく使える点として支持されています。
- Chaosエコシステム統合により、V-Ray・Chaos Coronaユーザーは追加アカウント不要で運用できる点が歓迎されています。
- 群衆シミュレーション機能が、動画パース・VR/AR表現の制作効率化に重宝されています。
気になる点
- ライブラリ容量が大きく、SSD空き容量の確保が前提になる点が指摘されています。
- 年額サブスクの合計コストが個人事業主には重く感じられるとの声が挙がります。
- 建築パース以外の用途ではMixamoやAdobe Characterの方が適合するとの意見があります。
まとめ
animaは、Chaos(開発元はイタリアのAXYZ design)が提供する建築ビジュアライゼーション特化の3Dピープル・群衆シミュレーションソフトです。ArchViz特化の人物ライブラリ・3D/4Dピープルとアニメーション・群衆シミュレーション・主要DCC/ゲームエンジン対応・Chaosエコシステム統合を特徴とし、年払い・月払いのサブスクリプション(Anima Standalone、V-Ray Collection・Corona Collectionに同梱)で提供されています。
建築ビジュアライゼーション向け人物表現ツールの定番選択肢として、ArchVizスタジオ・不動産デベロッパー・映像制作会社にとって、検討に値する存在です。