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SketchUp

★★★★☆ 4.3 有料
使いやすさ 4.8
機能 3.9
サポート 4.5
コスパ 4.2
評価の詳細

SketchUpは、Trimble Inc.が提供する建築・インテリア分野向けの3Dモデリングソフトです。

直感的な操作で3Dモデルを作成でき、建築プラン・インテリア提案・エクステリア計画・プロダクトモデリングなどに活用できます。

Google傘下の時代から続く3Dモデリングソフトで、建築ビジュアライゼーションの現場でも使われています。

SketchUpとは

項目内容
ソフト名SketchUp
提供元Trimble Inc.(米国)
カテゴリ3DCG / 3Dモデリングソフト
主な機能3Dモデリング・レイアウト図面作成・アドオン(Ruby拡張)・3D Warehouseアセット連携・SketchUp AIアドオン
対応OSWindows / macOS / Web / iPadOS
最新バージョンSketchUp 2026
料金Go $129/年、Pro $399/年、Studioは年払いのみ(2026年9月現在)
公式サイトsketchup.com

SketchUpは、Trimble Inc.が開発・提供する建築・インテリア特化の3Dモデリングソフトです。Google傘下時代から続く「プッシュ/プル」に代表される直感的な操作体系を特徴とし、CAD経験がない設計者・デザイナーでも短期間で3Dモデリングを習得できる設計のしやすさで知られています。

建築設計・インテリアデザイン・エクステリア計画・プロダクトデザインの初期スタディから、レンダラー連携によるプレゼン用パース作成まで幅広く対応します。3D Warehouseと呼ばれる巨大なアセット共有プラットフォームを備え、家具・建材・樹木などのモデルを直接ダウンロードしてシーンに配置できるワークフローが強力です。

料金プラン・ライセンス形態

SketchUpはサブスクリプション方式で、個人〜エンタープライズまで幅広いプランが用意されています(2026年9月現在)。

プラン料金含まれるもの
SketchUp Free無料(Web版のみ)個人・学習用途。商用利用不可、機能制限あり
SketchUp Go$129/年Web版・iPad版商用利用可、3D Warehouse
SketchUp Pro$399/年デスクトップ版+全機能、LayOut
SketchUp Studio年払いのみPro全機能+V-Ray、Scan Essentials、Revit Importer(Windowsのみ)

建築・インテリア実務での標準はProプランで、2D図面機能のLayOutが業務利用に必要です。V-Rayを組み合わせたフォトリアルパースを制作する場合は、V-Rayを含むStudioプランが選択肢です。学生・教育機関向けのEduライセンスも別途用意されており、教育機関での採用実績が豊富です。

動作環境・システム要件

SketchUpは幅広いPC環境で軽快に動作しますが、大規模モデル・V-Rayレンダリング時はハイスペック環境が推奨されます(2026年9月現在)。

項目最小推奨
OSWindows 11 / macOS 26・15・14—
CPU—2GHz以上(Mac:2.1GHz以上またはApple M1)
メモリ—8GB以上(V-Ray for SketchUpは16GB推奨)
GPUOpenGL 3.1対応Windows:独立GPU・VRAM 8GB以上(PBRマテリアル等を使うモデルは32GB以上)、Mac:GPUメモリ1GB以上
ストレージ—空き6GB以上
ネットワークインターネット接続(インストール・ライセンス認証)—

SketchUpは軽量設計で中スペックのノートPCでも十分実用になる点が導入のしやすさに繋がります。ただし、数万ポリゴンを超える大規模シーンや高解像度マップを多用する場面ではレスポンスが鈍る傾向があり、用途に応じてProxyモデル運用を検討する必要があります。

SketchUpの5つの特徴

1. プッシュ/プルによる直感的なモデリング

SketchUpの「プッシュ/プル」は、平面を押し出して3D化するモデリング手法で、CAD未経験者でも短時間で3D操作を習得できます。操作ステップが少なく、設計プロセスの早い段階でボリュームスタディを行うのに最適です。建築・インテリア分野で支持される最大の理由となっています。

2. 3D Warehouseによる巨大アセットライブラリ

3D Warehouseは、家具・建材・樹木・車両・設備機器など数百万点のモデルが無料でダウンロードできるアセット共有プラットフォームです。メーカー公式モデル(Herman MillerやKohlerなど)も多数公開されており、プレゼン用パース制作の工数を大幅に削減できます。Evermotionなどの有償素材と組み合わせることで、短時間で情報量の多いシーン構築が可能です。

3. LayOutによる2D図面出力

Proプラン以上で利用できるLayOutは、SketchUpの3DモデルからJISに準拠した2D図面(平面図・立面図・断面図)を直接生成する機能です。JW_cadやAutoCADへ書き出すことなくプレゼン・確認申請用の図面を作成でき、3Dと2Dの整合が自動で保たれるのが強みです。インテリア事務所・小規模建築事務所で特に重宝されています。

4. V-Ray・Enscape・Twinmotionとのプラグイン連携

Chaos V-Ray・Chaos Enscape・Epic Games Twinmotion・D5 Renderといった主要レンダラーとのプラグイン連携が充実しています。SketchUpでモデリングし、別レンダラーでフォトリアルパースを作るという分業型ワークフローを組みやすく、後工程の選択肢が豊富な点が長期運用で有利に働きます。

5. SketchUp AIアドオンによる生成AI統合

2025年より提供開始された「SketchUp AI」アドオンは、テキストプロンプトから材質提案・レンダリングスタイル生成・設計バリエーション生成を行える新機能です。Stable Diffusion系のAI画像生成と異なり、SketchUpモデルの幾何情報を保持したまま見た目のバリエーションを生成できる点で、設計初期のスタディに活用できます。

SketchUpを編集部が使ってみました

SketchUpは、編集部がPERSCの講座制作・内装プラン検討で日常的に利用しているモデリングソフトです。学習コストが低く、CADを触ったことがない方でも1〜2週間で基本操作を覚えられるのが体感としての実感です。

コスト面では、Proプラン$399/年は3ds Maxと比較して安価で、年間ライセンス費を大きく抑えられます。V-Rayを統合したStudioプランも、フォトリアル制作を行う事務所には魅力的な選択肢です。

制約としては、数万ポリゴンを超える大規模シーンや高品質マテリアルを多用するレンダリング用途では動作が重くなる傾向があります。また、アニメーションやシミュレーションはほぼ非対応で、映像制作・プロダクトビジュアライゼーションの主力にはなりにくい設計です。あくまで建築・インテリア・エクステリアの静止画パースが得意領域と割り切る必要があります。

建築設計・インテリア事務所でCADから3Dへ発展させたい実務者、3Dモデリングを短期間で習得したい新人設計者、LayOutで図面と3Dの整合性を保ちたい組織にとって、SketchUpは導入リスクが小さく即戦力になる選択肢です。

SketchUpの良い点・気になる点(編集部のまとめ)

良い点

  • プッシュ/プルによる直感操作で、CAD経験のない方でも短期間で3Dモデリングを習得できたとの声が多く挙がっています。
  • 3D Warehouseの巨大アセットライブラリが、プレゼン用パース制作の工数削減に大きく貢献すると評価されています。
  • LayOutでの2D図面出力機能が、JW_cadやAutoCADと併用しなくても確認申請レベルの図面を作れるとして重宝されています。
  • 3ds Maxから乗り換えた結果、ライセンス費を大きく削減できたというシナリオ型の評価も見られます。

気になる点

  • 値上げにより、個人事業主の負担が増えたという声が挙がっています。
  • 大規模シーンや高品質マテリアルを多用する用途では動作が重くなり、実務での限界を感じるとの意見があります。
  • アニメーション・シミュレーションがほぼ非対応で、映像制作を視野に入れる場合は別ソフトが必要になる点が制約として指摘されます。

SketchUpを学べる本

SketchUpを独学で学ぶなら、用途に合った教材から始めるのが近道です。編集部が比較したSketchUpのおすすめ参考書6選もあわせて参考にしてください。

まとめ

SketchUpは、Trimble Inc.が提供する建築・インテリア特化の3Dモデリングソフトです。プッシュ/プルの直感操作、3D Warehouseの巨大アセットライブラリ、LayOutによる2D図面出力、主要レンダラーとの連携、SketchUp AIアドオンによる生成AI統合を特徴とし、無料のSketchUp FreeからGo $129/年・Pro $399/年・Studioまでの4プラン体系で展開されています。

小規模設計事務所・インテリアデザイナー・教育機関で使われており、CADから3Dへの橋渡しを検討する設計者に向くソフトです。

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編集部評価の詳細

SketchUpは、公式の情報と編集部が使ってみた体験をもとに4軸で評価しました。 各項目の判断根拠を以下に記載します。

使いやすさ

使い始めやすさ・分かりやすさ

4.8 / 5.0

操作の習得しやすさを測る軸。「プッシュ/プル」で平面を押し出して3D化する直感的な操作体系を持ち、CAD未経験の設計者でも1〜2週間で基本操作を覚えられる点が本文でも繰り返し評価されている。軽量設計で中スペックのノートPCでも軽快に動作するため導入のハードルも低く、学習コストの低いソフトとして高いスコアに見合う。

機能

できることの幅・用途への合い方

3.9 / 5.0

機能の充実度を測る軸。モデリング、3D Warehouseアセット連携、LayOutによる2D図面出力、主要レンダラー連携、SketchUp AIアドオンと建築・インテリア用途の機能は一通りそろっている。一方でアニメーションやシミュレーションはほぼ非対応で、映像制作やプロダクトビジュアライゼーションの主力にはなりにくく、機能範囲が静止画パース寄りに限定される点が中位のスコアに表れている。

サポート

問い合わせ先・情報の多さ

4.5 / 5.0

学習環境やエコシステムの厚みを測る軸。数百万点のモデルが集まる3D Warehouseに加え、V-Ray・Enscape・Twinmotion・D5 Renderなど主要レンダラーとのプラグイン連携が充実しており、後工程の選択肢が豊富。教育機関向けEduライセンスが用意され世界中のカリキュラムに採用されている実績もあり、周辺環境の手厚さが高スコアを支えている。

コスパ

価格と中身の釣り合い

4.2 / 5.0

価格に対する満足度を測る軸。無料のWeb版からGo・Pro・Studioまで4プラン体系で用途別に選べる。一方、値上げで個人事業主の負担が増したという声もあり、その分満点には届かない評価となっている。

評価基準の全体像は 評価について をご覧ください。