ArchiXは、京都のアクチュアル株式会社が提供する、建築・インテリア向けのAIサービスです。写真・スケッチ・図面・CG・模型などの元画像から、パースや動画を生成します。
パースの生成(AIパース)、部分的な修正(AI画像編集)、家具の配置(AIステージング)、動画の生成(AI動画)がまとまっていて、画面は日本語です。
PERSCは、ArchiXからの依頼を受けて、ArchiXの教材コース(ArchiX建築AIコース)を制作・販売しています。このページのレビューは、その制作で2026年6月から実機を使って確かめた内容にもとづいています。
ArchiXとは
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| サービス名 | ArchiX |
| 提供元 | アクチュアル株式会社(京都市中京区) |
| カテゴリ | AI建築 / 建築・インテリア向けのAI |
| 主な機能 | AIパース、AI画像編集、AIステージング、AI動画、プロジェクト、AI議事録、アーキチャット |
| 入力できるもの | 写真・CGパース・コンセプトスケッチ・着彩スケッチ・模型・平面図・立面図(PNG・JPG・JPEG・WebP) |
| 動作環境 | Webブラウザ(インストール不要) |
| 料金 | 年払い 月8,250円〜・月払い 月10,340円〜(税込・クレジット制、2026年9月現在) |
| 日本語対応 | 画面は日本語(ほかに英語・韓国語・インドネシア語) |
| 公式サイト | archix.ai |
文章だけを入力して、ゼロから画像を生成するサービスではありません。どの機能も元画像をアップロードして使います。元画像に写っていないものは生成結果にも入らないので、足りない要素はAI画像編集で後から加えます。
料金プラン・ライセンス形態
料金はユーザーごとの月額で、年払いにすると月払いより安くなります。生成にはクレジットを使い、足りなくなったら追加で購入できます(税込、2026年9月現在)。
| プラン | 年払い(月あたり) | 月払い | クレジット/月 | 使える機能 |
|---|---|---|---|---|
| AI Visual Studio | 8,250円 | 10,340円 | 2,000(パース100枚相当) | AIパース、AI画像編集、AI動画、プロジェクト |
| AI Visual Studio Pro | 14,850円 | 18,590円 | 4,000(パース200枚相当) | 上の機能の拡張版+AIステージング |
| ArchiX Complete | 19,800円 | 24,750円 | 6,000(パース300枚相当) | 全機能(アーキチャット・AI議事録を含む) |
| 学生・教育機関向け | 2,970円 | 3,740円 | 1,000(パース50枚相当) | AIパース、AI画像編集 |
| Enterprise | 個別見積もり | 個別見積もり | 個別に設定 | 独自モデル、API、専用サーバーなど |
どのプランにも2週間の無料トライアルがあり、クレジットカードの登録は要りません。AI議事録とアーキチャットは、下の2つのプランにもオプション(AI Communication、年払い 月2,970円・月払い 月3,740円)で加えられます。有料プランではチームのメンバーを招待でき、クレジットはチーム全体で共有します。
クレジットの消費は、画像の生成が1枚20、HDでの生成が1枚30、高解像度化(4K)が15、動画の生成が150です。AI画像編集のスマート編集は、修正の指示を5件まとめても1回20で済みます。「プロンプトを磨く」と「手動で色調整」はクレジットを使いません。
支払いはクレジットカードか請求書です。決済のあとの返金はなく、解約はいつでもできます。最新の金額は公式の料金ページで確かめてください。
動作環境・システム要件
ArchiXはWebブラウザで動き、生成はクラウドで行います。公式の動作環境は次のとおりです(2026年9月現在)。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| Windows | Windows 10 / 11、Google Chrome・Firefoxの最新版 |
| Mac | macOS 14以降、Safari・Google Chrome・Firefoxの最新版(Appleシリコン搭載機を推奨) |
| 通信 | 35Mbps以上の安定した回線を推奨 |
| 登録 | メールアドレス、またはGoogle・Apple・Microsoftのアカウント |
ArchiXでできること(5つの特徴)
ArchiXの機能は、左サイドバーの「AIビジュアルスタジオ」にまとまっています。ここでは、実機で使って確かめた機能を順に紹介します。
1. 元画像の種類に合わせてパースを生成できる
AIパースでは、入力タイプを7種類から選びます。写真・CGパース・コンセプトスケッチ・着彩スケッチ・模型・平面図・立面図です。元画像と入力タイプが合っていないと形が崩れるので、元画像に合わせて選びます。手描きのスケッチや、色のないホワイトモデルのCGからでも、提案用のパースを生成できます。
設定は、内観/外観、スタイル4種(リアル・水彩画風・スケッチ・マーカー)、ライティング3種、背景5種です。平面図は「上面」と「アイソメトリック」を選べます。

AIパースの画面です。左の欄で入力タイプ・プロジェクトタイプ・スタイル・ライティング・アスペクト比を選び、中央から画像をアップロードします(2026年9月の実機の画面)。
2. 修正の指示を5件まとめて出せる
AI画像編集のスマート編集では、画像の上を四角形・矢印・フリー線画で指し、「置き換え」「追加」「削除」「色の変更」「テクスチャの変更」「保持」などの指示を作ります。指示は1枚につき5件まで作れて、まとめて1回で生成します。
ほかに、製品の画像を置く「オブジェクトの配置」、スライダーで色を整える「手動で色調整」、背景の差し替え、アングルを変える「リフレーム」があります。
3. 空室の写真に家具を置ける
AIステージングでは、「家具をレイアウト」「空の部屋」「家具を再配置」「装飾を削除」「部屋を改造」「小物を削除」の6種類から選びます。家具を置くときは、部屋の種類と、モダン・北欧・ミニマル・インダストリアル・ラグジュアリーのデザインスタイルを選びます。
4. 静止画から動画を生成できる
AI動画では、1枚の画像から動かすか、開始と終了の2枚を指定して間をつなぐかを選びます。2枚を使うと、ビフォーアフターや、時間・季節の移り変わりの動画を生成できます。長さは3〜4秒・5〜6秒・7〜8秒の3種類で、MP4でダウンロードします。
5. 生成したものを案件ごとにまとめられる
生成したものは自動で保存され、「すべての生成履歴」に日付ごとに並びます。マイプロジェクトを作ると、画像・AIチャット・AI会議の記録を案件ごとにまとめられます。よく使う設定は名前を付けて保存し、次の案件で呼び出せます。
ArchiXを編集部が使ってみました
編集部は、設計・リフォーム・不動産・店舗など業種ごとの案件を想定して、実機で生成を繰り返しました。4軸の評価は、その結果にもとづいています。
使いやすさ(4.2):どの機能も、画像のアップロード、設定、生成の順で操作します。設定は選択肢から選ぶ形で、プロンプトは入れなくても生成できます。キーワードを並べて「プロンプトを磨く」を押せば、AI向けの文章に整えられます。画面の表記は日本語で、英語のまま残るボタンは「Add New Request」だけです。

生成したあとの画面です。中央のスライダーを左右に動かして生成前と生成後を見比べ、右の欄から編集・動画・高解像度化に進めます。ボタンの数字は使うクレジットです。
機能(4.2):スマート編集がよく効きました。LDK・和室・キッチンが写った写真で、矢印でリビングの床を指し、テクスチャを「ウォールナット材」に変える指示を出しました。変わったのはリビングの床だけで、畳やキッチン、壁や天井は元のままでした。修正の指示を4件まとめて生成したときも、4件とも反映されました。看板に「あおば内科クリニック」と入れる指示では、読める日本語の文字で入りました。
コスパ(3.8):年払いの最安プランで、パース100枚相当のクレジットが付きます。スマート編集は、指示を何件まとめても1回分のクレジットで済みます。PERSCが教材で試算した1案件の消費は、居抜き店舗の提案一式で約525、製品を使った空間提案一式で約230でした。AIステージングはAI Visual Studio Pro以上のプランで使えるので、空室の提案が中心ならPro以上を選びます。
サポート(4.0):提供元は日本の会社で、特定商取引法にもとづく表記と利用規約が日本語で公開されています。日本語のユーザーガイドもあり、機能ごとの使い方を確かめられます。
使ってみて、次の点は工夫が要りました。どれも、プロンプトや手順で狙いに寄せられます。
- ライティングは昼・朝・室内のあかりの3種類で、夜景の選択肢はありません。プロンプトに「昼の強い光を排除して、夜の雰囲気のあるライトアップ」と書くと、夜のパースに寄せられました
- AIステージングで美容室の什器を置くと、業種の指定は効きましたが、什器の位置が実際の間取りと合いませんでした。スマート編集の「追加」で置き場所を囲んで指示すると、囲んだ範囲にそのままの大きさで置けました
- 家具などを消すと、画角が動くことがあります。プロンプトに「画角や構図は全て保持で。」を添えると抑えられました
- 動画は16:9だけで、縦長や正方形の動画は作れません。16:9以外のパースを動画にすると黒い縁が出るので、動画に使うパースは16:9で生成しておきます
ArchiXと主要5製品の比較
建築・インテリア向けのAIで、画像からパースを生成する主なサービスと比べました。点数は、PERSC DBの4軸評価です。ArchiXは実機で使った結果、ほかの製品は公式情報にもとづいて評価しています。
ArchiXは、パースの生成に加えて、部分的な修正・家具の配置・動画までを、同じサービスの中で続けられます。
結論:ArchiXはどんな人・案件におすすめか
ArchiXが合うのは、元画像から提案用のパースを作り、修正まで続けたい人です。元画像なしで生成したい人や、縦長・正方形の動画が要る人には合いません。
こんな人におすすめ
- 手描きのスケッチや図面、模型の写真から、提案用のパースを生成したい設計者
- リフォームの提案で、今の写真の一部だけを変えたビフォーアフターを作りたい人
- 空室の写真に家具を置いて、物件の見せ方を変えたい不動産会社
- 英語の画面やプロンプトに慣れていない人
向かない人
- 文章だけで、元画像なしにゼロから画像を生成したい人
- 縦長や正方形の動画を作りたい人
ArchiXの導入事例
公式サイトでは、次の会社の活用事例を公開しています(2026年9月現在)。
- 大成建設株式会社:年間500件の建物診断を改修の受注につなげる、本社リニューアル本部での活用
- 西日本旅客鉄道株式会社:現場と利用者をつなぐ空間の共有で、社内の合意を早めた活用
- 株式会社Pasona art now:専門家とそうでない人の共創のコミュニケーションでの活用
まとめ
ArchiXは、元画像からパースを生成し、部分的な修正・家具の配置・動画まで続けられる、日本語の画面のAIサービスです。スケッチや図面、現況の写真から提案用のパースを作りたい設計・リフォーム・不動産の実務に向いています。
2週間の無料トライアルがあり、クレジットカードなしで試せます。料金や機能は変わることがあるため、契約の前に公式サイトで確かめてください。