Bentley OpenBuildings Designerは、Bentley Systems社が提供する複数分野統合型のBIMソフトです。
建築・構造・機械設備・電気設備といった複数の設計分野を1つの環境で扱えるのが特徴で、空港・病院・駅舎・工場などの大規模・複合施設の設計を想定しています。建築ビジュアライゼーションの分野では、大規模建築のBIMモデルから3D可視化・レンダリングまでを行う用途に対応します。
インフラ系ソフトで知られるBentley Systemsの製品で、Windowsに対応します。
Bentley OpenBuildings Designerとは
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ソフト名 | Bentley OpenBuildings Designer |
| 提供元 | Bentley Systems(米国) |
| カテゴリ | BIM / 複数分野統合BIM |
| 主な機能 | 建築・構造・機械・電気の統合設計・協働環境・エネルギー解析・パラメトリック設計・3D可視化 |
| 対応OS | Windows |
| 料金 | 要問合せ(エンタープライズ・公式参照) |
| 公式サイト | bentley.com/software/openbuildings-designer |
Bentley OpenBuildings Designerは、建築・構造・機械設備・電気設備といった複数の設計分野を統合的に扱えるBIMアプリケーションです。リアルタイムの協働設計環境、エネルギー効率分析(OpenBuildings Energy Simulator)、パラメトリック設計(GenerativeComponents)、駅舎設計(Station Designer)、3D可視化・レンダリングといった機能を備えます。ドイツ規格対応版(Speedikon)を含むなど、国際的な大規模プロジェクトを想定した設計です。
建築ビジュアライゼーションの文脈では、空港・病院・駅舎・工場といった大規模・複合施設のBIMモデルを構築し、そこから3D可視化やレンダリングへ展開する用途に対応します。インフラ・大規模施設の設計に強みを持つBentley Systemsのエコシステムに含まれる製品です。
料金プラン・ライセンス形態
Bentley OpenBuildings Designerは主にエンタープライズ向けで、料金は要問合せです(2026年6月時点・公式参照)。
| プラン | 料金 | 含まれるもの |
|---|---|---|
| Virtuoso Subscription | 地域により変動 | サブスクリプション形態 |
| 永続ライセンス+SELECT | 公式参照 | 買い切り+年間保守 |
| エンタープライズ | 要問合せ | 大規模導入向け |
Bentley製品は、12ヶ月のサブスクリプション(Virtuoso Subscription)や、永続ライセンス+SELECT保守契約、企業向けプランなど複数の形態が用意されています。料金は地域・契約形態により変動し、具体的な金額は公開されていません。導入を検討する場合は、公式または販売代理店への問い合わせが必要です。
動作環境・システム要件
Bentley OpenBuildings Designerは大規模BIM向けのため、相応のPC環境が前提です(2026年6月時点)。
| 項目 | 最小 | 推奨 |
|---|---|---|
| OS | Windows 10(64bit) | Windows 11(64bit) |
| CPU | マルチコア 64bit | 高性能・多コアCPU |
| メモリ | 16GB | 32GB以上(大規模モデル) |
| GPU | DirectX対応GPU | 専用GPU(高VRAM) |
| ストレージ | 20GB空き | SSD推奨 |
大規模・複合施設のBIMモデルを扱うため、32GB以上のメモリと高性能なGPUが望ましいです。Windows専用で、macOSには対応していません。
Bentley OpenBuildings Designerの5つの特徴
1. 複数分野の統合設計
建築・構造・機械設備・電気設備を1つの環境で扱え、分野横断のBIMワークフローに対応します。大規模・複合施設の設計で、分野間の整合を取りやすい設計です。
2. リアルタイム協働環境
複数の設計者が同じモデルで協働できる環境を備え、大規模プロジェクトのチーム設計に対応します。
3. エネルギー解析・パラメトリック設計
エネルギー効率分析やパラメトリック設計(GenerativeComponents)を備え、性能検討や形状の最適化に対応します。
4. 大規模・複合施設への対応
空港・病院・駅舎・工場といった大規模・複合施設の設計を想定した機能を備え、専門用途(Station Designer等)にも対応します。
5. 3D可視化・レンダリング
BIMモデルから3D可視化・レンダリングへ展開でき、設計内容のビジュアル化に対応します。
Bentley OpenBuildings Designerを編集部が使ってみました
Bentley OpenBuildings Designerは、編集部がPERSCのBIMソフト調査で確認した複数分野統合型のBIMアプリケーションです。建築・構造・設備を1つの環境で扱える統合性と、大規模・複合施設を想定した機能は、空港・病院・駅舎といった大規模プロジェクトで強みを発揮すると考えられます。Bentley Systemsのインフラ系エコシステムとの連携も特徴です。
コスト面では、主にエンタープライズ向けで料金は要問合せのため、大規模組織・プロジェクト向けの製品といえます。中小規模の建築設計では、他のBIM・CADソフトの方が導入しやすい場面が多いでしょう。
制約として、UIは英語中心で日本語化はされておらず、国内の中小規模設計では情報・サポート面でのハードルがあります。Windows専用で、料金体系も問い合わせ前提のため、導入の検討には相応の準備が必要です。大規模・複合施設のBIMという明確な用途に向けた製品と位置づけるのが実情に合っています。
空港・病院・駅舎・工場などの大規模・複合施設を設計する組織、建築・構造・設備を統合的に扱いたい大規模プロジェクト、Bentleyのインフラ系エコシステムを活用する事業者にとって、Bentley OpenBuildings Designerは検討に値する選択肢です。
Bentley OpenBuildings Designerの良い点・気になる点(編集部のまとめ)
良い点
- 建築・構造・設備を1つの環境で扱える統合性が高く評価されています。
- 空港・病院・駅舎など大規模・複合施設の設計に対応できる点が支持されています。
- エネルギー解析やパラメトリック設計など高度な機能が評価されています。
- Bentleyのインフラ系エコシステムとの連携が支持されています。
気になる点
- UIが英語中心で日本語化されておらず、国内の中小規模では導入ハードルがあるとの指摘があります。
- 料金が要問合せ・エンタープライズ前提で、導入検討に準備を要するとの意見があります。
- Windows専用で環境を選ぶとの声があります。
まとめ
Bentley OpenBuildings Designerは、Bentley Systemsが提供する複数分野統合型のBIMソフトです。建築・構造・機械・電気の統合設計、協働環境、エネルギー解析、パラメトリック設計、3D可視化を特徴とし、Windowsで動作します。主にエンタープライズ向けで、料金は要問合せです(2026年6月時点・公式参照)。
日本語非対応で料金が問い合わせ前提という導入ハードルはありますが、空港・病院・駅舎などの大規模・複合施設を分野横断で設計したい組織にとって、有力な選択肢のひとつといえます。