HTC VIVE Focus Visionは、HTC Corporationが展開するスタンドアロン型のVRヘッドセットです。
HTC NIPPONが2024年9月24日に発表した、VIVE Focus 3の後継モデルです。個人向けの製品と、2年間のVIVE Business保証&サービスが付いた法人向けのBusiness エディションの2種類があります。
VIVE Focus 3の片目2448×2448のディスプレイと最大120度の視野角を引き継ぎ、アイトラッキングとフルカラーパススルーを加えています。
HTC VIVE Focus Visionとは
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 製品名 | HTC VIVE Focus Vision(個人向け)/VIVE Focus Vision Business エディション(法人向け) |
| メーカー | HTC Corporation(台湾) |
| カテゴリ | ハードウェア / スタンドアロンVRヘッドセット |
| 主な機能 | インサイドアウトトラッキング・アイトラッキング・フルカラーパススルー・PC VR(USB / Wi-Fi / DisplayPort) |
| ディスプレイ | LCD×2、片目2448×2448(合計4896×2448)・視野角最大120度・90Hz |
| プロセッサ | Qualcomm Snapdragon XR2 |
| 価格 | 229,000円(税込、個人向け、2026年9月現在) |
| 公式サイト | vive.com/jp/product/vive-focus-vision |
VIVE Focus Visionは、Qualcomm Snapdragon XR2、12GB LPDDR5のメモリ、128GBのストレージ(microSDで最大2TBまで拡張)を備えたヘッドセットです。PCとはUSB・Wi-Fiのほか、DisplayPortでの有線接続にも対応し、PC VRのアプリを表示できます。
HTC NIPPONは、Focus Visionを「VIVE Focus 3プラットフォームをベース」に、ビジュアルと快適性を更新し、マルチユーザーの運用とヘッドセットの共有をしやすくした製品と説明しています。VIVE Focus 3は、VIVEの日本の製品ページに価格と購入ボタンがありません(2026年9月現在)。
料金プラン・ライセンス形態
VIVE Focus Visionは買い切り型のハードウェア製品です(2026年9月現在)。
| 項目 | 価格 | 内容 |
|---|---|---|
| VIVE Focus Vision | 229,000円(税込) | 個人向け |
| VIVE Focus Vision Business エディション | 274,000円(税の表記は下記) | 法人向け・2年間のVIVE Business保証&サービス(BWS)付き |
| VIVE 有線ストリーミングキット | 29,000円(税込) | 別売・DisplayPortモードで必要 |
価格はVIVEとVIVE Businessの日本の公式ページの表示です(2026年9月24日時点)。Business エディションは「¥274,000(税込)」と表示される一方、同じページに「※消費税は含まれておりません。」とも書かれており、税込か税抜かを公式ページからは判断できません。購入前にHTCへ確認してください。
HTCは、商用利用にはBWSが必要としています。業務で使う場合はBusiness エディションが対象です。
動作環境・システム要件
PC VRで使う場合のPCの要件です(VIVEの日本の公式ページ、2026年9月現在)。
| 項目 | USB・Wi-Fi接続 | DisplayPortモード |
|---|---|---|
| OS | Windows 11 / 10 | Windows 11 / 10 |
| GPU | NVIDIA GeForce GTX 1060 6GB同等以上 / AMD Radeon RX 580同等以上 | NVIDIA GeForce GTX 2060 6 GB同等以上(公式の表記のまま) / AMD Radeon RX 5500シリーズ同等以上(VRAM 6GB以上・ベータ版) |
| メモリ | 8GB以上 | 8GB以上 |
| 接続 | USB 3.0ポート×1 | USB 3.0 Type-A×1、専用GPUのDisplayPort×1 |
| 必要なもの | ― | VIVE 有線ストリーミングキット |
実務上のポイントとして、DisplayPortモードのGPU要件は公式ページで「GTX 2060」と書かれていますが、GeForceの実在の型番はRTX 2060です。DisplayPortモードでの120Hz表示はベータ版の扱いです。
HTC VIVE Focus Visionの4つの特徴
1. アイトラッキングとフルカラーパススルー
アイトラッキング用のカメラ×2を内蔵し、IPD(瞳孔間距離)を57〜72mmの範囲で自動調整します。フルカラーのパススルーカメラ×2と深度センサーを備え、周囲の映像を見ながら使えます。赤外線センサーも加わり、暗い場所でのハンドトラッキングに使われます。VIVE Focus 3にはなかった機能です。
2. DisplayPortモードによる有線のPC VR
USB・Wi-Fiでの接続に加え、別売のVIVE 有線ストリーミングキット(29,000円・税込)を使うと、PCのGPUのDisplayPortから有線で映像を送るDisplayPortモードで使えます。このモードでは120Hzのリフレッシュレートに対応します(ベータ版)。
3. ホットスワップ対応のバッテリー
着脱式のバッテリーで最大2時間動作し、付属の30Wアダプターで30分で最大50%まで充電できます。内蔵の予備バッテリーで最大20分のスタンバイができるため、電源を切らずにバッテリーを交換できます。冷却ファンの空気取り入れ量は、VIVE Focus 3より30%多くなっています。
4. 法人向けのBusiness エディション
Business エディションには2年間のVIVE Business保証&サービス(BWS)が含まれ、VIVE Business+のソフトウェアとサービスを使えます。トラッキングエリアはインサイドアウトで最大10×10m、VIVE Businessのソリューションを使うと最大1000m²です。
HTC VIVE Focus Visionの良い点・気になる点(編集部のまとめ)
公式の仕様と価格をもとにまとめています(2026年9月現在)。
良い点
- VIVE Focus 3と同じ片目2448×2448・視野角最大120度のまま、アイトラッキングとフルカラーパススルーが加わりました。
- USB・Wi-Fiに加えて、DisplayPortで有線接続するPC VRに対応しました。
- バッテリー交換中も、内蔵の予備バッテリーで最大20分スタンバイできます。
- 個人向け(229,000円・税込)と法人向けのBusiness エディションから選べます。
気になる点
- プロセッサはVIVE Focus 3と同じSnapdragon XR2で、ストレージも128GBのままです。
- DisplayPortモードには別売のVIVE 有線ストリーミングキット(29,000円・税込)が必要で、120Hz表示はベータ版です。
- Business エディションの価格は、公式ページ内で税込と税抜の表記が食い違っています。
- 商用利用には、Business エディションに含まれるBWSが必要です。
まとめ
HTC VIVE Focus Visionは、VIVE Focus 3を基にしたHTCのスタンドアロン型VRヘッドセットです。片目2448×2448・視野角最大120度のディスプレイを引き継ぎ、アイトラッキング、フルカラーパススルー、DisplayPortでの有線PC VRを加えています。個人向けは229,000円(税込、2026年9月現在)です。
業務で使う場合は、2年間のBWSが付いたBusiness エディションが対象です。価格の税の扱いはHTCに確認してください。