iToo Forest Packは、スペインのiToo Softwareが提供する3ds Max向けのスキャッタリングプラグインです。
建築ビジュアライゼーション・ランドスケープ・映画VFX・大規模環境表現などに活用できます。
3ds Max向け植生分散ツールの定番として、映画スタジオからArchVizまで幅広く採用されています。
iToo Forest Packとは
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ソフト名 | Forest Pack(Pro / Lite) |
| 提供元 | ITOOSOFT, S.L.(スペイン) |
| カテゴリ | 3DCG / 3DCGプラグイン/ツール(3ds Max用スキャッタリング) |
| 主な機能 | 大規模オブジェクト分散配置・植生ライブラリ・ForestIvy(蔦表現)・V-Ray/Corona/Arnold対応 |
| 対応OS | Windows |
| 最新バージョン | ForestPack 9.4.3(2026年9月) |
| 料金 | ForestPack Pro 250 €(永続ライセンス・税抜、1年間のメンテナンスプラン付き)(Liteは無料、商用利用可) |
| 公式サイト | itoosoft.com |
iToo Forest Packは、スペインのiToo Softwareが開発する3ds Max向けのスキャッタリング(分散配置)プラグインです。3ds Maxで大量のオブジェクト(樹木・草・群衆・石など)を効率的に配置する処理に特化しており、数百万単位のオブジェクトもスケールさせて扱える設計が特徴です。ForestPack 9.4.3(2026年9月リリース)が最新版となります。
Pro版は250 €(税抜)の買い切り型で、無料のLite版も商用利用可能です。V-Ray・Chaos Corona・Arnold・Redshift・Octane Renderなど主要レンダラーに対応しており、3ds Maxを中心とする建築ビジュアライゼーション・映画VFX・広告映像業界で広く採用されています。9.1.2ではForestIvyにOffsetパラメータが追加されるなど、継続的な機能強化も進んでいます。
料金プラン・ライセンス形態
iToo Forest PackはPro/Liteの2段階構成で、Pro版は買い切り型です(2026年9月現在)。
| プラン | 料金 | 含まれるもの |
|---|---|---|
| Forest Pack Lite | 無料(商用利用可) | 基本スキャッタリング機能、機能制限あり |
| Forest Pack Pro | 250 €(買い切り・税抜) | 全機能・ForestIvy・430以上のモデルとプリセットのライブラリ・1年間のメンテナンスプラン |
| 教育ライセンス | 学生・教育機関向け割引 | Pro版機能、教育用途限定 |
| ネットワークライセンス | スタンドアロンと同額 | ライセンスサーバーで管理し、ネットワーク上の複数PCで共有 |
Pro版250 €は買い切りのため、長期運用でのコストを見通しやすい設計です。Lite版が無料で商用利用可のため、まずLite版で動作確認してからPro版に移行する検討フローが一般的です。3ds Max 2023〜2027の幅広いバージョン対応で、長期運用での互換性も確保されています。
動作環境・システム要件
iToo Forest Packは3ds Max向けプラグインとして、3ds Max本体の動作環境に準じます(2026年9月現在)。
| 項目 | 最小 | 推奨 |
|---|---|---|
| OS | Windows 10 64bit | Windows 11 64bit |
| 3ds Max | 3ds Max 2023〜2027(公式サポート範囲) | — |
実務上のポイントとして、数百万オブジェクト規模の分散ではメモリ消費が大きくなるため、32〜128GBメモリが実用ラインです。Forest Packはインスタンシングを積極活用するためメモリ効率は最適化されていますが、複雑なシーンでは投資を惜しまない方が制作効率が上がります。V-Ray・Chaos Corona使用時はレンダラー側のGPU/CPU要件も考慮が必要です。
iToo Forest Packの5つの特徴
1. 3ds Max向けのスキャッタリング
Forest Packは3ds Max向けの分散プラグインで、映画スタジオ・ArchVizスタジオ・広告映像業界で採用されています。Cinema 4D向けのForester、Blender向けのThe Grove 3Dとは異なり、3ds Max専用です。
2. 数百万オブジェクト規模の処理能力
Forest Packは数百万単位のオブジェクト分散をメモリ効率良く処理できる設計で、森林シーン・都市景観・大規模群衆表現などを単一シーン内で構築可能です。インスタンシングとLOD機能の組み合わせで、レンダリング負荷も抑えられる実装となっています。
3. ForestIvy(蔦・蔓表現)
Forest Pack 9系で追加されたForestIvyは、建物や構造物に絡まる蔦・蔓を自動生成する専用機能です。9.1.2ではOffsetパラメータが追加され、蔦の発生位置をより細かく制御できるようになりました。廃墟表現・ヴィンテージ建築パース・自然と建築の融合表現で活躍します。
4. 主要レンダラー対応の汎用性
V-Ray・Chaos Corona・Arnold・Redshift・Octane Render・FStorm Renderer等、3ds Maxで使われる主要レンダラーに広く対応しています。
5. 永続ライセンス250 €とLite無料の2段階
Pro版250 €(税抜)の買い切りは、SpeedTreeやanimaの年額サブスクと異なり長期運用コストを予見できる設計です。Lite版が無料かつ商用利用可のため、小規模プロジェクトや検証段階ではLite版で始める低コスト運用も可能です。教育プログラム・ネットワークライセンスも用意されており、組織規模に応じた選択肢があります。
iToo Forest Packを編集部が使ってみました
iToo Forest Packは、編集部がPERSCの3ds Max向けスキャッタリング調査で試用したiToo Software製のプラグインです。大規模植生・群衆表現をメモリ効率よく扱える処理能力は、ArchViz・映画VFXの用途に合うと実感しています。
コスト面では、Pro版250 €の買い切りで、長期運用のコストを見通しやすい設計です。Lite版が無料・商用利用可なのも評価点で、スタートアップやフリーランスでもまず無料で動作検証してから本格導入できます。
制約として、3ds Max専用のため、Blender・Maya・Cinema 4Dユーザーは利用できません。また高密度シーンではメモリ消費が大きく、64〜128GBメモリ環境が実用ラインとなる場面があります。Chaos傘下のV-Ray/Corona・Autodeskの3ds Maxを既に使う環境に最適化されており、エコシステム外での利用は限定的です。
iToo Forest Packは、3ds Max中心のArchVizスタジオ・映画VFX制作会社・広告映像業界の事業者、大規模植生・群衆表現を高品質に処理したい事業者、V-Ray/Chaos Corona使用中で長期運用したい事業者に向きます。
iToo Forest Packの良い点・気になる点(編集部のまとめ)
良い点
- 3ds Max向けのスキャッタリングプラグインとして高く評価されています。
- 数百万オブジェクト規模の分散配置をメモリ効率よく処理できる設計が、映画VFX・ArchVizの現場で支持されています。
- Pro版250 €の永続ライセンス型が、長期運用コストの予見性として評価されています。
- Lite版無料・商用利用可の選択肢が、導入検討のしやすさとして歓迎されています。
気になる点
- 3ds Max専用のため、Blender・Maya・Cinema 4Dユーザーは利用できないとの指摘があります。
- 大規模分散ではメモリ消費が大きく、64〜128GBメモリ環境が実用ラインとなる場面があるとの声があります。
- Pro版250 €の初期コストが、小規模案件のみのフリーランスにはやや重く感じられるとの意見があります。
まとめ
iToo Forest Packは、スペインのiToo Softwareが提供する3ds Max向けスキャッタリングプラグインです。3ds Max向けのスキャッタリング・数百万オブジェクト規模の処理能力・ForestIvy(蔦表現)・主要レンダラー対応の汎用性・Pro 250 €とLite無料の2段階構成を特徴とし、買い切り型ライセンスで提供されています。
3ds MaxでArchViz・映画VFX・広告映像を制作するスタジオが押さえておきたい分散プラグインです。