建築3DCGを独学で学びたい人に向けて、Blenderなどの学習に使えるYouTubeチャンネル、フォーラム、コミュニティを比較しました(2026年9月現在)。ほとんどが無料で使え、動画で学ぶもの、質問するもの、作品を見せ合うものに分かれます。
建築3DCG学習のYouTube・コミュニティとは
ソフトの使い方を動画で教えるYouTubeチャンネルと、ユーザー同士で質問や作品の公開をするフォーラム・コミュニティです。ソフトの開発元が運営する公式のものと、個人やユーザーが運営するものがあります。
この記事の8件で日本語で読めるのは、Blender.jpと、Blender Foundationの公式マニュアル(日本語版がある)です。ほかは英語です。
失敗しない学び方の選び方
使う場所を選ぶときに見る点は、次の4つです。
- 動画で学ぶか、質問するか:操作を順に覚えるならYouTubeチャンネル(Blender Guru・CG Geek)、つまずいたところを聞くならフォーラム(Blender Artists Forum・Chaos Forums)です。
- 使うソフト:Blenderを学ぶならBlender GuruやBlender Foundation、V-RayやCoronaを使うならChaos Forumsです。
- 公式か、ユーザーの運営か:Blender FoundationとChaos Forumsは開発元の運営です。Blender Artists ForumとBlender.jpは開発元とは別の運営です。
- 英語で読めるか:日本語で読めるのは、Blender.jpとBlenderの公式マニュアルの日本語版です。
評価方法
中分類「YouTube・コミュニティ」の公開中の8件すべてを、編集部が各運営元の公式の情報をもとに4軸(各5点)で評価し、平均の高い順に並べました。平均が同じものは、使いやすさの高い順です。
4軸は、使いやすさ(始めやすさ・わかりやすさ)、機能(学べる内容の幅と深さ)、サポート(質問できるか・反応の得やすさ)、コストパフォーマンス(費用に対する内容)です。料金は2026年9月に各運営元の公式サイトで確認しました。
建築3DCG学習のYouTube・コミュニティ 比較一覧(4軸スコア)
| 名前 | 種類 | 総合 | 使 | 機 | サ | コ | 費用(2026年9月) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Blender Guru | YouTube | ★4.3 | 4.6 | 4.4 | 3.5 | 5.0 | 無料(有料の講座は$190から) |
| Blender Foundation | 公式 | ★4.2 | 3.6 | 4.6 | 3.8 | 5.0 | 無料(Blender Studioは月€17) |
| Blender Artists Forum | フォーラム | ★4.2 | 3.4 | 4.3 | 4.2 | 5.0 | 無料 |
| CG Geek | YouTube | ★4.1 | 4.4 | 4.0 | 3.3 | 5.0 | 無料 |
| Chaos コミュニティ | フォーラム | ★4.0 | 3.3 | 3.9 | 4.0 | 5.0 | 無料 |
| CGconnect | コミュニティ | ★4.0 | 3.2 | 4.2 | 3.8 | 5.0 | 無料 |
| Blender Japan | 情報サイト | ★3.9 | 4.0 | 3.5 | 3.3 | 5.0 | 無料 |
| World Visualization Festival | 催し | ★3.4 | 3.0 | 4.0 | 3.4 | 3.3 | 有料(参加券) |
使いやすさはBlender Guruの4.6、機能はBlender Foundationの4.6、サポートはBlender Artists Forumの4.2が最も高い点です。
建築3DCG学習のYouTube・コミュニティ おすすめランキング
各運営元の料金と内容は、2026年9月に公式サイトで確認したものです。
1位:Blender Guru

Andrew Price氏のBlenderのYouTubeチャンネル。ドーナツを作るチュートリアルなど、初心者向けの動画を無料で見られる
Blenderを初めて動画で学ぶなら Blender Guru です。Andrew Price氏が運営するBlenderのYouTubeチャンネルで、ドーナツを作るチュートリアルなど、初心者から中級者向けの動画を無料で見られます。体系的に学ぶ有料の講座「Beginners Academy」もあり、モデリングの講座が$190、全体の講座が$290です。
強み
- 初心者向けの動画を無料で見られる
- 体系的に学ぶ有料の講座もある
- 使いやすさ4.6
弱み
- 動画は英語
- 建築に絞った動画は一部
こんな人に:Blenderを初めて触り、動画を見ながら手を動かしたい人。向かない人:日本語の動画で学びたい人。
2位:Blender Foundation

Blenderを開発する非営利の財団。本体と公式マニュアルは無料で、Blender Studioの会員(月€17)はトレーニングと制作のアセットを使える
Blenderの公式の情報と教材なら Blender Foundation です。Blenderを開発するオランダの非営利の財団で、Blenderの本体と公式マニュアルは無料です。公式マニュアルには日本語版があります。Blender Studioの会員(月€17、3か月€34.50)になると、トレーニングを受け放題で、公式の制作のアセットや制作の記録も見られます。機能4.6は、この記事の8件で最も高い点です。
強み
- Blenderの本体と公式マニュアルが無料
- Blender Studioでトレーニングと制作のアセットを使える
- 機能4.6
弱み
- Blender Studioは有料で、トレーニングは英語
こんな人に:Blenderの機能を公式の説明で確かめたい人。向かない人:作例を作りながら覚えたい人(Blender GuruやCG Geekのほうが向く)。
3位:Blender Artists Forum
Blenderでつまずいたところを質問するなら Blender Artists Forum です。Blenderのユーザーが集まる独立のフォーラムで、Blender Foundationとは別の運営です。閲覧と投稿は無料で、質問のほか、「Finished Projects」への作品の公開や、アドオン・テクスチャ・シーンのファイルの共有もできます。サポート4.2は、この記事の8件で最も高い点です。
強み
- 質問して、ほかのユーザーから答えをもらえる
- 作品を公開して反応を受けられる
- サポート4.2
弱み
- やり取りは英語
- 答えは有志によるもので、返事がつくとは限らない
こんな人に:英語で質問し、ほかのユーザーの作例から学びたい人。向かない人:日本語で質問したい人。
4位:CG Geek

Steve Lund氏のBlenderのYouTubeチャンネル。環境や自然のシーンのチュートリアルを無料で見られる
環境や自然のシーンをBlenderで作るなら CG Geek です。Steve Lund氏が運営するBlenderのYouTubeチャンネルで、基本の操作から、環境や自然を描写するシーンのチュートリアルまでを無料で見られます。
強み
- 動画を無料で見られる
- 環境や自然のシーンのチュートリアルがある
- 使いやすさ4.4
弱み
- 動画は英語
- 建築のパースに絞った動画は一部
こんな人に:建物のまわりの植栽や風景を、Blenderで作りたい人。向かない人:日本語の動画で学びたい人。
5位:Chaos コミュニティ
V-RayやCoronaの使い方を質問するなら Chaos コミュニティ です。V-Rayの開発元のChaos社が運営する公式のフォーラム(Chaos Forums)で、閲覧は無料、chaos.comのアカウントで投稿できます。製品のライセンスを持つ人は、Chaos社のスタッフによる技術のサポートも受けられます。
強み
- 開発元の公式のフォーラム
- 閲覧は無料
- サポート4.0
弱み
- やり取りは英語
- 話題はChaos社の製品に限られる
こんな人に:V-RayやCoronaを仕事で使い、つまずいたところを聞きたい人。向かない人:Blenderを学びたい人。
6位:CGconnect
世界の建築パースの作品を見て、学ぶなら CGconnect です。旧CGarchitectで、Chaos社が運営する建築ビジュアライゼーションのコミュニティです。10万点以上の作品を見られ、ライブのセッションやマスタークラス、チュートリアル、スタジオの求人も探せます。
強み
- 建築ビジュアライゼーションの作品10万点以上
- 講座と求人も探せる
- 機能4.2
弱み
- 内容は英語
こんな人に:世界のスタジオの作品から、パースの表現を学びたい人。向かない人:ソフトの操作を順に覚えたい人。
7位:Blender Japan
Blenderの情報を日本語で読むなら Blender Japan(Blender.jp)です。個人が運営する非公式のサイトで、Blenderのニュース、公式のリリースノートの日本語訳、始め方のガイドを無料で読めます。
強み
- 日本語で読める
- 公式のリリースノートを日本語で読める
- 使いやすさ4.0
弱み
- 公式のサイトではない
- 質問や作品の公開の場は無い
こんな人に:Blenderの新しい版の変更点を、日本語で確かめたい人。向かない人:質問して答えをもらいたい人。
8位:World Visualization Festival
建築ビジュアライゼーションの第一線の講演を聞くなら World Visualization Festival です。業界の国際的な催しで、2026年は6月18〜20日にポーランドのワルシャワで開かれました。参加は有料の参加券が要ります。
強み
- 建築ビジュアライゼーションに特化した催し
- 業界の第一線の講演を聞ける
- 機能4.0
弱み
- 会場はポーランドで、参加券は有料
- 年に1回の開催
こんな人に:海外の業界の動きを直接知りたいプロ。向かない人:ソフトの操作を学びたい人。
その他の学び方
講座や本で学ぶなら、次の記事で比べています。
- 建築・3DCG・CADオンライン講座おすすめ比較10選:Udemy・CG Cookie・日建学院などの講座を比べています。
- 建築・3DCG・CAD学習書籍おすすめ比較12選:製図・CAD・Blenderの本を比べています。
タイプ別おすすめ
- Blenderを動画で覚える:Blender Guru、CG Geek
- Blenderの公式の説明と教材:Blender Foundation
- Blenderの質問:Blender Artists Forum
- V-Ray・Coronaの質問:Chaos コミュニティ
- 建築パースの作品を見る:CGconnect
- Blenderの情報を日本語で:Blender Japan
- 業界の講演を聞く:World Visualization Festival
使うときの注意点
フォーラムやコミュニティの答えは、ほかのユーザーが書いたものです。ソフトの版によって手順が違うことがあるので、答えの日付と、使っている版を確かめてから試します。
まとめ
建築3DCGの学習に使うYouTubeとコミュニティは、動画で覚えるか、質問するかで選びます。Blenderを動画で覚えるならBlender GuruかCG Geek、公式の説明ならBlender Foundation、質問するならBlender Artists Forum、V-RayやCoronaならChaos コミュニティです。日本語で情報を読むならBlender Japanです。
出典:各運営元の公式サイト(本文の各リンク先を参照)。料金・内容は2026年9月時点のもので、変わる場合があります。