A3複合機(MFP)は、A3サイズまで対応するプリント・コピー・スキャン・FAX一体型の業務用複合機です。
設計図面のA3出力・書類のスキャン保存・FAX送受信などに活用でき、オフィスの文書管理業務を一台で効率化できます。
建築設計事務所やゼネコンなど、A3サイズの図面・書類を日常的に扱う業種のユーザーにとって重要な選択肢であり続けています。
A3対応複合機(MFP)とは
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 製品名 | A3対応複合機(MFP:Multi Function Printer) |
| 主要メーカー | Canon / RICOH / EPSON / Brother / FUJIFILM / Kyocera |
| カテゴリ | ハードウェア / 業務用複合機 |
| 機能 | プリント / コピー / スキャン / FAX |
| 価格帯 | 製品により異なる(メーカーの本体標準価格またはオープン価格)(2026年9月現在) |
| 参考サイト | canon.jp |
A3複合機は、A3サイズ(297×420mm)までの印刷・コピーに対応した業務用プリンタです。レーザー方式が主流で、高速連続出力・両面印刷・大容量給紙が可能です。プリント・コピー・スキャン・FAXの4機能を1台に集約しています。
オフィス向けの複合機では、本体の費用とは別に、出力枚数に応じた従量料金(カウンター料金)が発生します(2026年9月現在)。
料金プラン・ライセンス形態
A3複合機の導入形態は、購入・リース・レンタルの大きく3つです(2026年9月現在)。
| 導入形態 | 初期費用 | 月額費用 | 向く使い方 |
|---|---|---|---|
| リース契約 | 購入時のような大きな初期投資は不要 | 月額リース料+カウンター料金 | 比較的長期の利用(期間内の中途解約は事実上できない) |
| レンタル | 搬入出料金・設置解体料 | 月額レンタル料(保守修理費込み)+カウンター料金 | 短期・一時的な利用 |
| 購入(買い切り) | 本体価格(製品により異なる) | 保守サービス料金(契約方式による) | 長期利用・自社所有希望 |
リース契約の場合、出力枚数に応じたカウンター料金が発生します。富士フイルムのApeos C2360を例にとると、トータルサービス契約のレギュラー価格(税別)はフルカラーが1カウント35.0〜45.0円、黒が7.0〜8.5円です。月間印刷枚数が多いほどカウンター単価の交渉余地があります。大判出力が必要な場合はEpson SureColorやCanon imagePROGRAFなどの大判プリンタとの併用が前提です。
動作環境・システム要件
| 項目 | エントリー機 | ハイエンド機 |
|---|---|---|
| 出力速度 | 20〜30枚/分 | 50〜81枚/分 |
| 解像度 | 600×600dpi | 1200×1200dpi |
| 給紙容量 | 500〜1,000枚 | 2,000〜5,000枚 |
| 両面印刷 | 標準対応 | 標準対応 |
| 接続 | USB / 有線LAN / Wi-Fi | USB / 有線LAN / Wi-Fi |
| 対応OS | Windows / macOS / iOS / Android | Windows / macOS / iOS / Android |
実務上のポイントとして、建築設計事務所では月間出力枚数3,000〜10,000枚が一般的で、出力速度30枚/分以上のモデルが推奨です。スキャン機能はCAD図面の電子化にも活用でき、A3対応のADFスキャナ付きモデルを選ぶと効率的です。
A3複合機の4つの特徴
1. 4機能一体型による省スペース化
プリント・コピー・スキャン・FAXの4機能を1台に集約しているため、個別の機器を設置する必要がありません。オフィスのスペース効率が大幅に向上し、配線や消耗品の管理も1台分で済みます。建築設計事務所では図面のコピー・スキャン・FAX送信を1台で完結できます。
2. 高速連続出力と大容量給紙
業務用A3複合機は上位モデルで毎分80枚を超える高速出力が可能で、大量の書類印刷にも対応できます。大容量給紙トレイ(2,000〜5,000枚)を装備したモデルでは、用紙補充の頻度を大幅に削減できます。確認申請書類や工事仕様書など、ページ数の多い書類の大量出力に適しています。
3. スキャン機能による文書電子化
ADF(自動原稿送り装置)付きスキャナにより、大量の書類を効率的に電子化できます。スキャンデータはPDF・JPEG・TIFFなどの形式で保存可能で、クラウドストレージやメールへの直接送信にも対応しています。建築図面のアーカイブや現場への電子データ送付に活用されています。
4. リース契約での導入
オフィス向けA3複合機はリース契約で導入でき、購入時のような大きな初期投資は不要です。リース料に保守・メンテナンスが含まれるプランも多く、故障時の修理対応やトナー供給が保証されます。
A3複合機についての編集部の見解
A3複合機は、編集部がオフィスの出力環境を検討する際に評価してきた機器です。建築設計事務所では、A3サイズのCAD図面出力・書類スキャン・FAXが日常業務に必須であり、A3複合機は中核的なオフィス機器です。
コスト面では、リース契約なら月額リース料+カウンター料金で運用できます。月間出力枚数が5,000枚を超える環境では、カウンター単価の交渉が重要です。購入する場合はCanon imageFORCEやRICOH IM Cシリーズが定番です。
制約として、A3複合機はA3サイズまでの対応であり、A1/A0サイズの図面出力には大判プリンタ(Epson SureColor・Canon imagePROGRAF等)が別途必要です。また、カラー出力のカウンター料金はモノクロより高く設定されているため、カラー出力頻度の高い環境ではランニングコストの管理が重要です。
A3サイズ以下の書類出力・スキャン・FAXを日常的に使用するすべてのオフィスにとって、基本インフラとなる機器です。
A3複合機の良い点・気になる点(編集部のまとめ)
良い点
- プリント・コピー・スキャン・FAXが1台で完結し、オフィスの省スペース化に貢献していると評価されています。
- リース契約なら大きな初期投資なしで導入でき、保守も含まれるので安心だとの声があります。
- ADFスキャナで大量の書類を効率的に電子化でき、ペーパーレス化が進んだと好評です。
- 出力速度が速く、確認申請書類の大量印刷もストレスなく行えると支持されています。
気になる点
- カラー出力のカウンター料金が高く、カラー印刷の多い環境ではコストがかさむとの指摘があります。
- リース契約は期間内の中途解約が事実上できず、縛りが長いとの声が挙がります。
- A3までしか対応しておらず、大判出力には別途プリンタが必要との意見があります。
まとめ
A3複合機は、プリント・コピー・スキャン・FAXの4機能を1台に集約した業務用複合機です。省スペース・高速出力・文書電子化・リース契約での導入を特徴としています。
建築設計事務所やゼネコンなど、A3サイズの図面や書類を日常的に扱う業種のオフィスにとって基幹的な機器です。