Apple Studio Display XDRは、Apple Inc.が販売する27インチ5KのRetina XDRディスプレイです。
2026年3月3日に発表され、3月11日に発売されました。Appleは「Studio Display XDRはPro Display XDRに代わり」と案内しています。ただし画面の大きさは変わり、前機種Pro Display XDRの32インチ6K(6,016×3,384)から、27インチ5K(5,120×2,880)になりました。画面は小さくなり画素数も減りましたが、画素密度は218ppiで同じです。
Apple Studio Display XDRとは
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 製品名 | Apple Studio Display XDR |
| メーカー | Apple Inc.(米国) |
| カテゴリ | ハードウェア / プロ向けディスプレイ |
| 画面サイズ | 27インチ |
| 解像度 | 5K(5,120×2,880、218ppi) |
| 輝度 | SDR最大1,000ニト / HDRピーク2,000ニト |
| 色域 | P3+Adobe RGB |
| 接続 | Thunderbolt 5×2、USB-C×2(140Wのホスト充電) |
| 対応OS | macOS / iPadOS |
| 価格帯 | 479,800円〜(Apple Store、2026年9月現在) |
| 公式サイト | apple.com/jp/studio-display-xdr |
Studio Display XDRは、2,304のディミングゾーンを持つミニLEDバックライトで、SDR最大1,000ニト、HDRピーク2,000ニト、コントラスト比1,000,000:1の表示ができます。リフレッシュレートは最大120Hzで、アダプティブシンク(47Hz〜120Hz)に対応します。
Appleによると、色域はP3+Adobe RGBで、Rec. 2020の80パーセント以上をカバーします。デスクビュー対応の12MPセンターフレームカメラ、6スピーカー、3マイクアレイも内蔵しています(2026年9月現在)。
料金プラン・ライセンス形態
Apple Studio Display XDRは買い切り型のモニターです(2026年9月現在)。
| 構成 | 価格 | ガラス | 備考 |
|---|---|---|---|
| 標準ガラス・VESA | 479,800円 | 標準ガラス | VESAマウントアダプタ(スタンドなし) |
| 標準ガラス・スタンド付き | 549,800円 | 標準ガラス | 傾きと高さを調整できるスタンド |
| Nano-texture・VESA | 529,800円 | Nano-texture | VESAマウントアダプタ(スタンドなし) |
| Nano-texture・スタンド付き | 599,800円 | Nano-texture | 傾きと高さを調整できるスタンド |
価格はApple Storeの表示価格です(2026年9月24日時点)。Apple Storeの表示に税の表記はなく、Appleのニュースリリース(2026年3月3日)ではスタンド付きの構成が「549,800円(税込)から」と案内されています。
前機種のPro Display XDRはスタンド(Pro Stand)が別売で、Apple Store旧購入ページのアーカイブ(2026年2月21日取得)では本体728,800円(税込)、Pro Stand 148,800円(税込)でした。Studio Display XDRはスタンド付きの構成でも549,800円です。
動作環境・システム要件
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対応Mac | AppleシリコンとmacOS Tahoe 26.3.1以降を搭載したMac(MacBook Pro 2021以降、Mac Studio 2022以降、Mac mini 2020以降 ほか) |
| 120Hz表示 | M1、M1 Pro、M1 Max、M1 Ultra、M2、M3搭載のMacは最大60Hz |
| 対応iPad | iPadOS 26.3.1以降のiPad Pro(M4、M5)ほか |
| ケーブル | Thunderbolt 5 Proケーブル(1m)付属 |
| Windows対応 | Appleの互換性リストに記載なし |
実務上のポイントとして、120Hzで使うには、上の表で60Hzまでとされている以外のAppleシリコン搭載Macが必要です。Intel搭載のMacとWindows PCは、公式の互換性リストに載っていません(2026年9月現在)。
Apple Studio Display XDRの4つの特徴
1. 2,304ゾーンのミニLEDとHDRピーク2,000ニト
ミニLEDバックライトのディミングゾーンは2,304で、前機種Pro Display XDRの576ゾーンの4倍です。HDRのピーク輝度は前機種の1,600ニトから2,000ニトに上がり、SDRでは最大1,000ニトで表示できます。コントラスト比は1,000,000:1です。
2. 120Hzのリフレッシュレートとアダプティブシンク
リフレッシュレートは最大120Hzで、47Hz〜120Hzのアダプティブシンクに対応します。M1、M1 Pro、M1 Max、M1 Ultra、M2、M3搭載のMacとつないだ場合は最大60Hzです。
3. P3+Adobe RGBと14種類のリファレンスモード
色域はP3+Adobe RGBで、前機種のP3から広がりました。リファレンスモードは、HDRビデオ(P3-ST 2084)、デジタルシネマ(P3-DCI/P3-D65)、デザインとプリント(P3-D50/Adobe RGB-D50)を含む14種類です。ガラスは標準ガラスとNano-textureガラスから選べます。
4. カメラ・スピーカーとThunderbolt 5
前機種になかったカメラとスピーカーを内蔵し、デスクビュー対応の12MPセンターフレームカメラ、空間オーディオ対応の6スピーカー、3マイクアレイを備えています。接続は前機種のThunderbolt 3ポート1つから、Thunderbolt 5ポート(最大120Gb/s)2つとUSB-Cポート(最大10Gb/s)2つになり、ホスト用のポートで140Wの充電ができます。スタンドは傾き(−5°〜+25°)と高さ(合計105mm)を調整できます。
Apple Studio Display XDRの良い点・気になる点(編集部のまとめ)
公式の仕様と価格をもとにまとめています(2026年9月現在)。
良い点
- ディミングゾーンが2,304に増え、HDRのピーク輝度は2,000ニトになりました(前機種は576ゾーン・1,600ニト)。
- 120Hz表示とP3+Adobe RGBの色域に対応しました。
- スタンド付きの構成が549,800円で、前機種のようにスタンドを別に買う必要がありません。
- カメラ・6スピーカー・3マイクを内蔵し、Thunderbolt 5で140Wのホスト充電ができます。
気になる点
- 画面は32インチ6Kから27インチ5Kになり、32インチ・6KのモデルはAppleの現行ラインナップにありません。
- M1、M1 Pro、M1 Max、M1 Ultra、M2、M3搭載のMacでは最大60Hzです。
- 公式の互換性リストはAppleシリコン搭載のMacと一部のiPadだけで、Windows PCとIntel搭載のMacは載っていません。
まとめ
Apple Studio Display XDRは、Pro Display XDRに代わるAppleの27インチ5K Retina XDRディスプレイです。2,304ゾーンのミニLED、HDRピーク2,000ニト、120Hz、P3+Adobe RGBに対応し、479,800円(VESAマウントアダプタの構成、Apple Store、2026年9月現在)から、スタンド付きは549,800円から販売されています。
画面は前機種の32インチ6Kから27インチ5Kに小さくなりました。32インチ・6Kの作業領域が必要な場合は、この点を確かめてから選ぶ必要があります。