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Parsec

★★★★☆ 4.2 無料プランあり 日本語非対応
使いやすさ 4.5
機能 4.0
サポート 3.9
コスパ 4.4
評価の詳細

Parsecは、Unity Technologies傘下の低遅延リモートデスクトップソフトウェアです。

超低遅延の画面転送技術により、リモート環境でも3DCG制作・映像編集・ゲーム開発など高負荷なクリエイティブワークを実現でき、在宅勤務やスタジオ間の共同作業に活用できます。

クリエイター向けのリモートデスクトップで、低遅延性能とカラー精度を特徴としています。

Parsecとは

項目内容
製品名Parsec
メーカーUnity Technologies(米国、2021年$320Mで買収)
カテゴリハードウェア / リモートデスクトップ
主な機能低遅延リモートアクセス・4:4:4カラーサンプリング・マルチモニター・コントローラー対応
対応OSWindows / macOS / Linux / Web / iOS / Android
料金Free / Warp $9.99/月 / Teams $35/user/月 / Enterprise $45/user/月(年払いのみ)
公式サイトparsec.app

Parsecは、2016年に登場したクリエイター・ゲーマー向けの低遅延リモートデスクトップソフトウェアです。2021年にUnity Technologiesが$320Mで買収し、現在はUnity傘下で運営されています。独自のコーデック技術により、一般的なリモートデスクトップツールと比較して大幅に低い遅延を実現しており、3DCG制作や映像編集といった高負荷なクリエイティブワークのリモート化に対応しています。

個人向けの無料プランに加え、法人向けのTeams/Enterpriseプランが提供されており、スタジオの在宅勤務環境構築に広く採用されています(2026年9月現在)。

料金プラン・ライセンス形態

Parsecは個人向けの無料プランと有料プラン(Warp)、法人向けのサブスクリプションプランを提供しています(2026年9月現在)。

プラン料金内容
Free無料個人利用・1対1接続・基本機能
Individuals(Warp)$9.99/月(年払いは$8.33/月)マルチモニター・4:4:4カラー・プライバシーモード・Wacomの筆圧/傾き対応
Teams$35/user/月(年払いは$30/user/月)チーム管理・グループ権限・管理コンソール
Enterprise$45/user/月(年払いのみ)高性能リレー・利用ログ・Teams API・監査ログ

個人利用なら無料プランで基本機能を使えます。マルチモニターや4:4:4カラー、Wacomタブレットの筆圧・傾き対応が必要な場合は個人向けのWarp、チームでの管理が必要な場合はTeams・Enterpriseが対象です。

動作環境・システム要件

項目ホスト(接続先)クライアント(接続元)
OSWindows 10/11Windows / macOS / Linux / iOS / Android / Web
GPUNVIDIA GTX 900以上 / AMD Radeon RX 400以上H.264/H.265デコード対応GPU推奨
ネットワーク上り30Mbps以上推奨下り30Mbps以上推奨
解像度最大4K 60fps最大4K 60fps

実務上のポイントとして、Parsecはホスト側にNVIDIA/AMD GPUのハードウェアエンコーダーを使用するため、GPU搭載PCが必須です。ネットワーク遅延が20ms以下であれば、3DCGソフトの操作もほぼローカルと変わらない体感で作業できます。

Parsecの4つの特徴

1. 低遅延の画面転送

Parsecの最大の特徴は、独自コーデックによる超低遅延の画面転送です。条件次第で16ms以下の遅延を実現します。

2. 4:4:4カラーサンプリング対応

4:4:4カラーサンプリングに対応しており、色情報の劣化なくリモート画面を表示できます。建築パースのカラーマネジメントや映像編集のカラーグレーディングなど、色精度が求められる作業にも対応可能です。一般的なリモートデスクトップの4:2:0サブサンプリングとは異なる、プロフェッショナル品質の色再現性です。

3. マルチモニター・コントローラー対応

ホスト側の複数モニターをクライアント側で再現するマルチモニター対応と、ゲームコントローラーのリモートパススルー機能を備えています。3Dconnexion SpaceMouseやWacomペンタブレットの入力転送にも対応しており、クリエイティブワークに必要な入力デバイスをリモートで活用できます。

4. 無料個人プランの充実度

個人利用であれば無料プランで主要機能が利用でき、個人クリエイターや小規模フリーランスにとって導入障壁がゼロです。自前のPCにリモートアクセスする形式のため、追加のクラウド費用が発生しません。

Parsecを編集部が使ってみました

Parsecは、編集部がPERSCのリモートワーク環境構築で実際に検証したリモートデスクトップソフトです。遅延の少なさは体感的にも明確で、Blenderでの3Dモデリングやスカルプトもリモートとは思えないレスポンスで作業できました。

コスト面では、個人利用の無料プランだけでも十分に実用的です。法人向けTeamsプランは1ユーザーあたり$35/月(年払いは$30/月)で、管理パネルやSAMLによるシングルサインオンなど、チームで使うための管理機能が加わります。

制約として、ホスト側がWindows限定(macOSはクライアントのみ)のため、Macをホストとして使用することはできません。また、自前のPCが必要なため、PC自体を持たないユーザーにはVagonやShadow PCのようなクラウドPC型サービスが適しています。

自前のハイスペックPCを遠隔で使いたいクリエイターに向くリモートデスクトップです。

Parsecの良い点・気になる点(編集部のまとめ)

良い点

  • 超低遅延の画面転送が、3DCGソフトのリモート操作をローカル同等の体感にすると高く評価されています。
  • 4:4:4カラーサンプリングが、映像編集やカラーマネジメント作業のリモート化に貢献していると支持されています。
  • 個人利用が無料で、導入コストゼロでリモートワーク環境を構築できると歓迎されています。
  • マルチモニターとペンタブレット対応が、クリエイティブワークのリモート移行をスムーズにしていると重宝されています。

気になる点

  • ホスト側がWindows限定のため、macOSをホストとして使えないとの指摘があります。
  • ネットワーク環境に依存するため、回線品質が悪いと遅延が増加するとの声が挙がります。
  • Unity買収後のサービス方針変更リスクを懸念する意見があります。

まとめ

Parsecは、Unity Technologies傘下の低遅延リモートデスクトップソフトウェアです。低遅延の画面転送・4:4:4カラーサンプリング・マルチモニター/コントローラー対応・無料個人プランを特徴とし、Free/Warp/Teams/Enterpriseの4プランで提供されています。

低遅延の画面転送により、3DCG制作や映像編集をリモートで行いたいクリエイターに合うソリューションです。

編集部評価の詳細

Parsecは、公式の情報と編集部が使ってみた体験をもとに4軸で評価しました。

使いやすさ

使い始めやすさ・分かりやすさ

4.5 / 5.0

機能

できることの幅・用途への合い方

4.0 / 5.0

サポート

問い合わせ先・情報の多さ

3.9 / 5.0

コスパ

価格と中身の釣り合い

4.4 / 5.0

評価基準の全体像は 評価について をご覧ください。