建築3DCGのレンダリングや映像制作を快適にする制作PCを探している方に向けて、クリエイター向けのBTOパソコンを比較しました(2026年6月現在)。サポートの手厚さ・カスタマイズの自由度・コストパフォーマンスで強みが分かれます。用途と予算、相談のしやすさを見極めて選べるよう整理します。
クリエイター向けBTOパソコンとは
クリエイター向けBTOパソコンとは、3DCG制作・映像編集・CAD/BIMなどを想定し、高性能GPU・大容量メモリ・高速ストレージ・十分な電源と冷却をバランスよく構成した、注文時にパーツを選べる(Build To Order)パソコンです。マウス(DAIV)・ドスパラ(raytrek)・パソコン工房(SENSE∞)などのブランドがあり、用途別のおすすめ構成から選べるものと、パーツを細かくカスタマイズできるものがあります。同じ予算でも、制作に効く構成にしやすいのが利点です。
失敗しないBTOパソコンの選び方
- GPU・VRAM(最重要):建築3DCGのレンダリングはGPUとVRAMが効きます。用途に合うGPUを基準に構成を組みます。
- メモリ・ストレージ:メモリは32GB以上、ストレージはNVMe SSDを選ぶと快適です。
- 電源・冷却:ハイエンド構成は電力・発熱が大きいため、電源容量と冷却に余裕を持たせます(静音重視ならサイコム)。
- サポート・保証:初めてなら24時間サポートや店舗相談のある大手(DAIV・SENSE∞・raytrek)。
- カスタマイズ自由度:細かく選びたいならフルカスタマイズ対応(SEVEN・サイコム)。
- 予算・価格:コスパ重視ならセールの強いブランド(FRONTIER)も選択肢。構成とサポートのバランスで選びます。
評価方法
編集部が各社の公式情報と制作者目線の実態をもとに、「使いやすさ(注文・構成の選びやすさ・初心者向けやすさ)・機能(構成の幅・パーツ品質)・サポート(保証・修理・相談体制)・コストパフォーマンス(価格に対する構成)」の4軸(各5点)で評価し、建築3DCG・映像制作のPC選びでの実用度を重視して相対比較しました。物理的なラボ検証ではなく実務目線の編集部評価です。仕様・価格は2026年6月の各社公式を確認しています。
クリエイター向けBTO 比較一覧(4軸スコア+特徴)
| BTOブランド | 総合 | 使 | 機 | サ | コ | 強み | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| マウス DAIV | ★4.3 | 4.4 | 4.0 | 4.3 | 4.1 | サポート | 24時間365日・迅速修理 |
| ドスパラ raytrek | ★4.1 | 4.2 | 3.9 | 4.0 | 4.2 | 短納期・店舗 | 価格性能比・全国店舗 |
| サイコム | ★4.0 | 3.6 | 4.1 | 4.0 | 3.8 | 高品質・静音 | デュアル水冷など丁寧な構成 |
| パソコン工房 SENSE∞ | ★4.0 | 4.1 | 3.8 | 3.9 | 4.1 | 用途別・店舗 | 用途別構成・全国店舗 |
| TSUKUMO | ★3.8 | 3.9 | 3.7 | 3.8 | 4.0 | 老舗・相談 | eX.computer・専門スタッフ |
| FRONTIER | ★3.8 | 3.9 | 3.6 | 3.7 | 4.4 | コスパ | セールの価格競争力 |
| STORM | ★3.7 | 3.6 | 3.8 | 3.6 | 4.1 | 業務最適化 | ハイスペックを抑えた価格で |
| SEVEN | ★3.7 | 3.4 | 4.0 | 3.5 | 4.0 | フルカスタム | パーツ単位で細かく構成 |
サポート重視ならマウスDAIV、価格性能比ならraytrek・FRONTIER、静音・高品質ならサイコム、自由度ならSEVEN が軸です。以下、順位ごとに掘り下げます。
クリエイター向けBTO おすすめランキング
1位:マウスコンピューター DAIV
マウスのクリエイター向けBTO定番。24時間365日サポートと迅速修理で、初めての制作PCでも安心して導入できる
初めての制作PCなら マウスコンピューター DAIV です。マウスのクリエイター向けBTO定番ブランドで、24時間365日の電話サポートと迅速な修理体制が強みです。用途別の構成も用意され、使いやすさ4.4と初めてでも安心して導入できます。
強み
- 24時間365日の電話サポートと迅速な修理(サポート4.3)
- クリエイター向けの用途別構成で選びやすい(使いやすさ4.4)
- 国内生産で品質・安定性に定評
弱み
- 最安特化の通販に比べ価格はやや上がる場面も
- フルカスタマイズの自由度は専門店に譲る
こんな人に:初めての制作PCでサポートの安心を重視する人。向かない人:パーツを細かく自分で選びたい上級者。
2位:ドスパラ raytrek
価格性能比と買いやすさなら ドスパラ raytrek です。サードウェーブのクリエイター向けBTOで、短納期と価格性能比に優れ、全国の店舗で相談・購入できます(コスパ4.2)。買いやすさと納期の速さが強みです。
強み
- 価格性能比に優れ短納期で届く(コスパ4.2)
- 全国店舗で対面相談・購入ができる
- クリエイター向けの定番構成が豊富
弱み
- 細かなカスタマイズの自由度は専門店に譲る
- 人気構成は時期により在庫変動がある
こんな人に:コスパよく早く・相談して買いたい人。向かない人:フルカスタマイズにこだわる人。
3位:サイコム
静音・高品質で選ぶなら サイコム です。高品質パーツと静音性にこだわる専門BTOで、デュアル水冷など丁寧な構成が選べます(機能4.1)。長く静かに使える制作環境を組みたい人に向きます。
強み
- 高品質パーツ・静音構成にこだわれる(機能4.1)
- デュアル水冷など丁寧な構成で長期安定
- 構成の品質に対する信頼性が高い
弱み
- 品質重視ぶん価格は高め・納期も長め(使いやすさ3.6)
- 最安を狙う用途には向かない
こんな人に:静音・高品質で長く使える制作PCが欲しい人。向かない人:価格・納期を最優先する人。
4位:パソコン工房 SENSE∞
用途別で選ぶなら パソコン工房 SENSE∞ です。パソコン工房のクリエイター向けブランドで、用途別の構成と全国店舗のサポートが強みです。コスパ4.1と、目的に合わせてバランスよく選べます。
強み
- 映像・3DCG・イラストなど用途別の構成
- 全国店舗で相談・購入・サポートが受けられる
- コストパフォーマンスのバランスがよい(コスパ4.1)
弱み
- 特定用途への尖った最適化は専門店に譲る面も
- 構成の自由度はフルカスタム店に及ばない
こんな人に:用途別の構成から店舗相談で選びたい人。向かない人:尖ったカスタム構成を求める人。
5位:TSUKUMO
老舗の知見で選ぶなら TSUKUMO です。ヤマダデンキ傘下の老舗BTO(eX.computer)で、秋葉原の専門スタッフの知見と堅実な構成が強みです。相談しながら選びたい人に向きます(コスパ4.0)。
強み
- 老舗の知見と堅実な構成(eX.computer)
- 秋葉原など専門スタッフに相談できる
- PCパーツのアップグレードにも強い
弱み
- ブランドの尖った訴求は控えめ
- クリエイター特化の構成は専門ブランドに譲る面も
こんな人に:老舗の知見で堅実に選び相談したい人。向かない人:クリエイター特化の最適構成を求める人。
6位:FRONTIER
コスパ最優先なら FRONTIER です。インバースネットのBTOブランドで、セール時の価格競争力が高いのが最大の強みです(コスパ4.4)。予算を抑えて制作PCを導入したい人に向きます。
強み
- セール時の価格競争力が非常に高い(コスパ4.4)
- クリエイター・CAD用途の構成も用意
- タイミング次第で高コスパに買える
弱み
- 価格はセールのタイミングに左右される
- 構成の幅・サポートは大手専門ブランドに譲る(機能3.6)
こんな人に:セールを活用して安く制作PCを買いたい人。向かない人:いつでも一定の構成・手厚いサポートを求める人。
7位:STORM
ハイスペックを抑えた価格で組むなら STORM です。業務最適化を掲げるBTO通販で、3DCG・映像向けのハイスペック構成を価格を抑えて組めます(コスパ4.1)。
強み
- 業務最適化のハイスペック構成
- 3DCG・映像向けを価格を抑えて組める(コスパ4.1)
- 用途に合わせた構成提案
弱み
- 知名度・店舗網は大手に劣る
- サポート体制は大手専門ブランドに譲る(サポート3.6)
こんな人に:ハイスペック構成をコスパよく通販で組みたい人。向かない人:店舗での手厚いサポートを求める人。
8位:パソコンショップSEVEN
細かくカスタムするなら パソコンショップSEVEN です。フルカスタマイズ対応のBTO専門店で、パーツ単位で細かく構成を選べます(機能4.0)。構成にこだわりたい中〜上級者に向きます。
強み
- フルカスタマイズでパーツ単位の構成が可能(機能4.0)
- 3DCG・映像・ゲーム開発向けのハイスペック構成
- こだわりの一台を組み上げられる
弱み
- 選択肢が多く初心者には選びにくい(使いやすさ3.4)
- サポート・相談のしやすさは大手に譲る(サポート3.5)
こんな人に:パーツを細かく選んで理想の制作PCを組みたい中〜上級者。向かない人:おまかせ構成で手軽に選びたい初心者。
タイプ別おすすめ
- 初めて・サポート重視:マウス DAIV・パソコン工房 SENSE∞。24時間サポート・店舗相談が安心です。
- 価格性能比・買いやすさ:ドスパラ raytrek・FRONTIER。短納期やセールで賢く買えます。
- 静音・高品質で長く使う:サイコム。丁寧な構成と静音性が強みです。
- 相談しながら堅実に:TSUKUMO。老舗の知見で選べます。
- 細かくカスタムしたい:SEVEN。フルカスタマイズに対応します。
選ぶときの注意点
BTOパソコンは、まず使うソフトとシーン規模に必要なGPU・VRAMを決め、それに合わせてメモリ(32GB以上推奨)・ストレージ(NVMe SSD)・電源・冷却をバランスよく構成するのが失敗しないコツです。最安だけで選ぶと電源・冷却・サポートが手薄なことがあるため、構成全体のバランスと保証・修理体制も確認しましょう。長く使うなら電源容量に余裕を持たせ、将来のGPU換装も見据えると安心です。
まとめ
クリエイター向けBTOパソコンは「GPU・VRAM」「メモリ・ストレージ」「サポート」「カスタマイズ自由度」「コスパ」で選ぶと迷いません。初めてでサポート重視ならマウスDAIV、価格性能比ならraytrek・FRONTIER、静音・高品質ならサイコム、自由度ならSEVENが候補です。必要な構成を満たしたうえで、相談のしやすさや保証も含めて選びましょう。GPU単体の選び方は 建築3DCG・レンダリング向けGPU比較、色確認の環境は カラーマネジメントモニター比較 もご覧ください。
出典:各BTOブランドの公式サイト(本文の各社リンク先を参照)。構成・価格・サポートは2026年6月時点で変動する場合があります。
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