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大判プリンタ

★★★★☆ 3.5 有料
使いやすさ 3.2
機能 3.9
サポート 3.8
コスパ 3.2
評価の詳細

大判プリンタ(Large Format Printer)は、A2/A1/A0サイズ以上の出力に対応したインクジェットプリンタです。

建築CAD図面の出力・建築パースの大判印刷・ポスター/サイン制作などに活用でき、外注印刷を内製化してコスト削減と納期短縮を実現できます。

建築・土木・映像制作など、大判出力を必要とする業種で使われています。

大判プリンタとは

項目内容
製品名大判プリンタ(Large Format Printer)
主要メーカーCanon imagePROGRAF / Epson SureColor / HP DesignJet
カテゴリハードウェア / 大判インクジェットプリンタ
対応サイズA2(17インチ)〜 B0ノビ(44インチ)以上
価格帯Epson SureColorは標準価格240,400円〜1,802,900円(税別、一部オープンプライス、2026年9月現在)
参考サイトcanon.jp

大判プリンタは、24インチ(A1ノビ)〜44インチ(B0ノビ)以上のロール紙に出力できるインクジェットプリンタの総称です。CAD図面・建築パース・写真・ポスター・地図・サイングラフィックなど、A3を超えるサイズの出力に使用されます。

国内市場ではCanon imagePROGRAF・Epson SureColor・HP DesignJetの3ブランドが主要な選択肢です(2026年9月現在)。

料金プラン・ライセンス形態

大判プリンタは買い切り型のハードウェア製品です。主要メーカーのシリーズと、Epsonの標準価格は以下のとおりです(2026年9月現在)。

メーカーシリーズ用途価格帯
EpsonSureColor SC-T系CAD/POP標準価格240,400円〜1,377,700円(税別、一部オープンプライス)
EpsonSureColor SC-P系写真/グラフィック標準価格344,200円〜1,802,900円(税別)
CanonimagePROGRAF TX系CAD—
CanonimagePROGRAF PRO系グラフィック—
HPDesignJet T/Z系CAD/グラフィック—

ランニングコストとしてインク代とロール紙代が発生します。Epson SC-T3750DのA1普通紙1枚あたりの公式ランニングコストはCAD図面で約12円、ポスターで約66円で、出力枚数が多い環境ほど外注印刷からの内製化のメリットが出てきます。

動作環境・システム要件

項目24インチ機(A1ノビ)36インチ機(A0ノビ)
最大用紙幅24インチ(約610mm)36インチ(約914mm)
用紙形態ロール紙 / カット紙ロール紙 / カット紙
接続USB / 有線LAN / Wi-FiUSB / 有線LAN / Wi-Fi
設置幅約1,000mm約1,400mm
設置奥行約700mm約750mm
対応OSWindows / macOSWindows / macOS

実務上のポイントとして、設置には本体+スタンドで幅1〜1.5m・奥行0.7m以上のスペースが必要です。用紙サイズの選定は主な出力サイズに合わせ、A1サイズまでであれば24インチ機、A0サイズが必要であれば36インチ機が目安です。

大判プリンタの4つの特徴

1. A1/A0サイズの大判出力に対応

大判プリンタの最大の特徴は、A3複合機では対応できないA1(594×841mm)・A0(841×1189mm)サイズ以上の出力が可能なことです。建築CAD図面の施工図はA1サイズが標準で、大判プリンタがなければ外注印刷に頼る必要があります。内製化することで納期を数日→即日に短縮でき、修正後の再出力も即座に対応できます。

2. CAD図面と写真/パースの高品質出力

CAD用途のモデル(Epson SC-T系・Canon TX系)はCAD線画に最適化されたインク構成で、0.13mmの極細線も鮮明に再現します。写真/グラフィック用途のモデル(Epson SC-P系・Canon PRO系)は多色インクで広色域の写真品質出力が可能です(Epson SC-P系は6〜12色)。建築パースのクライアント提出用にも十分な品質が得られます。

3. ロール紙による長尺出力と連続印刷

ロール紙を使用することで、定型サイズに限定されない長尺出力(Epson SC-T3750Dの印刷可能最大長は91m)が可能です。道路の縦断図・河川の断面図・工場レイアウトなど、長尺の図面出力に対応できます。ダブルロール搭載モデルでは異なる用紙種類・サイズの自動切替が可能で、連続印刷時の用紙交換が不要です。

4. Wi-Fi/クラウド対応による多デバイス出力

最新の大判プリンタはWi-Fi接続やクラウド印刷に対応しており、PCだけでなくiPad・スマートフォンからの出力も可能です。現場でiPadからCAD図面を直接印刷したり、クラウドストレージ上のデータをプリンタに直接送信したりできます。従来のUSB/有線LAN接続に加え、柔軟な出力環境を構築できます。

大判プリンタを編集部が使ってみました

大判プリンタは、編集部がEpson SureColor SC-T3750DとCanon imagePROGRAF TX-3200を比較検証した分野です。CAD図面の線画品質はCanon TX系のLUCIA TDインクがやや優勢で、カラーパースの色域はEpson SC-P系が強いという結果でした。

コスト面では本体価格にインク・ロール紙のランニングコストが加わります。月間50枚以上のA1出力がある環境であれば、外注印刷からの切り替えで1〜2年で投資回収が可能です。

制約として、使用頻度が低いとインクヘッドの詰まりが発生しやすく、定期的な出力が推奨されます。また、設置スペースの確保が必要で、小規模オフィスでは場所の問題が生じがちです。

CAD図面の出力頻度が高い設計事務所・ゼネコン、および建築パースの大判出力を行うスタジオにおすすめです。

大判プリンタの良い点・気になる点(編集部のまとめ)

良い点

  • 外注印刷から内製化に切り替え、図面の修正・再出力が即座にできるようになったと評価されています。
  • CAD図面の線画品質が非常に高く、建築確認申請にも問題なく使えると好評です。
  • Wi-Fi対応でiPadから直接出力でき、現場での使い勝手が向上したとの声があります。
  • ロール紙で長尺図面が出力でき、これまで外注していた道路図の出力を内製化できたとの報告があります。

気になる点

  • インクカートリッジの単価が高く、大量出力時のランニングコストが気になるとの指摘があります。
  • 設置スペースが大きく、小規模オフィスには厳しいとの声が挙がります。
  • 使用頻度が少ないとヘッド詰まりが発生し、クリーニングでインクが消費されるとの意見があります。

まとめ

大判プリンタは、A2/A1/A0サイズ以上の出力に対応したインクジェットプリンタです。大判出力対応・高品質なCAD/写真出力・ロール紙長尺出力・Wi-Fi/クラウド対応を特徴とし、Epson SureColorでは標準価格240,400円〜1,802,900円(税別、一部オープンプライス)で展開されています。

CAD図面や建築パースの出力を内製化し、納期短縮とコスト削減を実現したい設計事務所・スタジオに向く機器です。

編集部評価の詳細

大判プリンタは、公式の情報と編集部が使ってみた体験をもとに4軸で評価しました。

使いやすさ

使い始めやすさ・分かりやすさ

3.2 / 5.0

機能

できることの幅・用途への合い方

3.9 / 5.0

サポート

問い合わせ先・情報の多さ

3.8 / 5.0

コスパ

価格と中身の釣り合い

3.2 / 5.0

評価基準の全体像は 評価について をご覧ください。