HP Z4 G5 Workstationは、HP Inc.が展開するミッドレンジのデスクトップワークステーションです。
3D CAD/BIM設計環境の構築・3DCGレンダリング用ワークステーションの導入・映像編集用ハイスペックマシンのセットアップなどに活用できます。
HP Zシリーズのミッドレンジとして、シングルCPUのタワー型ワークステーションを担うモデルです。
HP Z4 G5 Workstationとは
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 製品名 | HP Z4 G5 Workstation |
| メーカー | HP Inc.(米国・カリフォルニア州パロアルト) |
| カテゴリ | ハードウェア / ミッドレンジワークステーション |
| フォームファクター | タワー |
| 対応OS | Windows / Linux |
| 価格帯 | HP希望販売価格 ¥1,237,280(税込)〜(フルカスタマイズモデル、2026年9月現在) |
| 公式サイト | jp.ext.hp.com/workstations/z4g5 |
HP Z4 G5は、2023年に発売されたHP Zシリーズのミッドレンジワークステーションです。Intel Xeon W-2400/W-2500シリーズプロセッサーを搭載するシングルCPU構成のモデルです。NVIDIA RTX PRO GPUに対応し、3D CAD・BIM・3DCG・映像編集など幅広いプロフェッショナル用途に対応します。
HP Zシリーズの中で「1台で大半の業務をカバーする」万能型として、HPは「ベストセラーモデル」「あらゆる業務に適したスタンダードモデル」と紹介しています(2026年9月現在)。
料金プラン・ライセンス形態
HP Z4 G5は買い切り型のワークステーションです(2026年9月現在)。
| 構成 | 価格帯 | 主な仕様 |
|---|---|---|
| フルカスタマイズモデル(OSなし) | HP希望販売価格 ¥1,190,530(税込)〜 | Xeon w3-2423 / RTX A400 / 16GB ECC |
| フルカスタマイズモデル | HP希望販売価格 ¥1,237,280(税込)〜 | Windows 11 Pro for Workstations / Xeon w3-2423 / RTX A400 / 16GB ECC |
Z2 G5からのステップアップ先として、Z8 G5との間を埋めるポジションです。
動作環境・システム要件
| 項目 | エントリー構成 | ハイエンド構成 |
|---|---|---|
| OS | Windows 11 Pro for Workstations | Windows 11 Pro for Workstations / Linux |
| CPU | Intel Xeon w3-2423(6コア) | Intel Xeon W-2400/W-2500(国内生産品は最大12コア) |
| メモリ | 16GB ECC DDR5 | 512GB ECC DDR5 |
| GPU | NVIDIA RTX A400 | NVIDIA RTX PRO 6000 Blackwell Max-Q / RTX 6000 Ada(最大2基、国内生産品は1基) |
| ストレージ | 1TB NVMe SSD | 最大76TB(AMO・海外生産品を組み合わせた場合) |
実務上のポイントとして、Z4 G5は最大512GBのECC DDR5メモリに対応しており、大規模BIMプロジェクトやCAE解析でメモリ容量が必要な業務にも対応できます。シングルCPU構成のため、デュアルCPUが不要な用途ではZ8 G5よりもコスト効率が高くなります。
HP Z4 G5 Workstationの4つの特徴
1. インテル Xeon Wプロセッサーのパフォーマンス
Intel Xeon W-2400/W-2500シリーズプロセッサーを搭載可能です(国内生産品は最大12コア)。3D CADのモデリングやBIMのリアルタイムレンダリングなど、シングルスレッド性能が重要な用途で特に高いパフォーマンスを発揮します。
2. 最大512GB ECCメモリの拡張性
DDR5 ECCメモリを最大512GBまで搭載可能であり、大規模BIMモデル(数百万ポリゴン)やCAE解析のメモリ要求に応えます。Z2 G5よりも大きなメモリ拡張性を持ち、メモリ不足によるパフォーマンス低下を回避できます。
3. NVIDIA RTX PRO GPU対応
NVIDIA RTX 6000 Ada(48GB)やNVIDIA RTX PRO 6000 Blackwell Max-Q(96GB)などのハイエンドGPUを最大2基(国内生産品は1基)搭載可能であり、GPUレンダリングやAI推論に十分なGPU性能を確保できます。Dell Precision 5000(同等GPU対応)やBOXX APEXX S3(同等構成)と並ぶGPU搭載能力です。
4. HP Zシリーズ共通のエコシステム
ツールレスメンテナンス設計・HP Performance Advisor・HP Z Centralなど、HP Zシリーズ共通のエコシステムが利用可能です。Z2やZBookからZ4にアップグレードしても、管理ツールや操作体験が統一されているため、IT管理者の学習コストが低い点がメリットです。
HP Z4 G5 Workstationを編集部が使ってみました
HP Z4 G5は、編集部がPERSCのメインワークステーション候補として検討した製品です。シングルCPU構成で十分なパフォーマンスが得られ、デュアルCPUのZ8 G5と比較して大幅にコストを抑えつつ、大半のCAD/CG業務に対応できるバランスの良さが魅力です。
コスト面ではHP希望販売価格¥1,237,280(税込)〜(フルカスタマイズモデル)であり、Z8 G5よりもコストを抑えて導入できるケースがあります。シングルCPUで十分な用途であれば、Z4 G5のコストパフォーマンスは非常に高いといえます。
制約として、デュアルCPU構成には対応していないため、CPUコア数が極端に必要な大規模CAE解析やAIトレーニングではZ8 G5が適しています。また、ハイエンドGPUの搭載数は最大2基(国内生産品は1基)のため、それ以上のGPUによる並列レンダリングにはZ8 Fury G5やBOXX APEXX T4が必要です。
シングルCPU構成で性能とコストのバランスを重視するプロフェッショナルにとって、HP Zシリーズのミッドレンジにあたる選択肢です。
HP Z4 G5 Workstationの良い点・気になる点(編集部のまとめ)
良い点
- 最大512GB ECCメモリが、大規模BIMプロジェクトのメモリ要求に応えると支持されています。
- Z8 G5と比較して大幅にコストを抑えつつ、十分な性能が得られると歓迎されています。
- HP Zシリーズ共通のツールレス設計とPerformance Advisorが、管理の効率化に貢献すると重宝されています。
気になる点
- デュアルCPU構成に対応していないため、極端にコア数が必要な用途には不向きとの指摘があります。
まとめ
HP Z4 G5 Workstationは、HP Zシリーズのミッドレンジワークステーションです。Xeon W-2400/W-2500プロセッサーによるパフォーマンス・最大512GB ECCメモリの拡張性・NVIDIA RTX PRO GPU対応・HP Zシリーズ共通のエコシステムを特徴とし、HP希望販売価格¥1,237,280(税込)〜(フルカスタマイズモデル)で提供されています。
シングルCPU構成で性能とコストのバランスを求めるプロフェッショナルにとって、検討しやすいミッドレンジの一台です。