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IJCAD

★★★★☆ 3.9 有料 日本語完全対応
使いやすさ 4.0
機能 3.7
サポート 3.8
コスパ 4.3
評価の詳細

IJCAD(アイジェイキャド)は、インテリジャパン株式会社が開発する国産のAutoCAD互換CADソフトです。

AutoCADと同じDWG形式をネイティブサポートし、コマンド体系やLISPの高い互換性を備え、AutoCADより低価格です。

国内で17万本以上の導入実績があります。

IJCADとは

項目内容
提供元インテリジャパン株式会社(日本)。開発・販売・サポートはシステムメトリックス株式会社
カテゴリCAD / CADソフト(AutoCAD互換)
価格LT 年額33,000円 / STD 39,600円 / PRO 49,500円(シングル・税込・2026年9月現在)
対応OSWindows
日本語対応有(国産CAD)
公式サイトijcad.jp

IJCADは、インテリジャパン株式会社が開発する国産の汎用CADソフトです。AutoCADと同じDWG形式をネイティブサポートしており、AutoCADユーザーが違和感なく移行できる操作体系を備えています。17万本以上の導入実績を持ち、官公庁・建築事務所・製造業など幅広い業界で使われています。2024年2月にサブスクリプション方式に移行し、2025年1月27日をもって永久ライセンスの新規販売は終了しました。2026年2月2日からは新価格での販売が再開されています。

BricsCADやZWCADと同様のDWG互換CAD群の中で、IJCADは「国産」という点が最大の差別化要因です。マニュアル・サポート・販売網がすべて国内で提供され、官公庁や地方自治体での採用例も多く見られます。AutoCADよりも安く、国内サポートを受けられるCADを探す設計事務所・建設会社にとって、IJCADは有力な選択肢となっています。

料金プラン・ライセンス形態

2024年2月以降、IJCADはサブスクリプション(期間ライセンス)中心の販売形態となっています。2026年9月現在の価格体系(シングルライセンス)は以下の通りです。なお、2027年2月2日に価格改定が予定されており、IJCAD LTは2027年1月27日で販売を終了します。

グレード年額(税込・シングル)含まれるもの対象ユーザー
IJCAD LT33,000円/年2D作図専用(LISP不可)。2027年1月27日で販売終了予定2D作図中心の個人・小規模事務所
IJCAD STD39,600円/年2D作図+LISP対応カスタマイズを必要とする設計者
IJCAD PRO49,500円/年2D/3D作図+LISP+.NET API3D機能を必要とするプロ設計者
IJCAD Mechanical82,500円/年(Mechanical+は148,500円/年)機械設計特化機能・パーツライブラリ機械製造業
IJCAD Civil66,000円/年土木・建設業向け機能建設コンサルタント・土木
IJCAD Electrical82,500円/年(Electrical PROは247,500円/年)電気設計特化機能電気設備設計
IJCAD Arch66,000円/年(Arch+は148,500円/年)建築設計特化機能建築設計事務所

LT年額33,000円は、AutoCADと比較して大幅に安い価格水準です。複数ライセンスを運用する事務所では、その差が大きな金額になります。ライセンス形態はシングル(アカウント単位)・マルチ(チームでシェア)・USB(常時接続環境がない現場向け)・ネットワーク(社内ネットワーク内でシェア)が用意されており、運用形態に応じた選択が可能です。契約期間内は最新版のダウンロード・アップグレードが無料で、サポートも含まれます。

動作環境・システム要件

IJCADは一般的な業務PCで動作します。IJCAD 2026の動作環境は以下の通りです(2026年9月現在)。

項目最小要件推奨要件
OSWindows 11 バージョン 24H2 / 25H2(64bit版のみ)—
CPUCore i5Core i7以上
メモリ8GB16GB以上
GPU—2GB GPU(オンボードグラフィックでの動作実績もあり)
ディスク1.82GB以上—

IJCADは動作が比較的軽く、AutoCADよりも低スペックのPCで運用できます。2Dメインの運用なら推奨スペックを満たさない古いPCでも実用的に使える点は、PC更新コストを抑えたい中小事務所にとって魅力です。3Dを扱うPROグレードでは、推奨動作環境の2GB GPUを満たすグラフィックスを用意すると安心です。

IJCADの5つの特徴

1. AutoCAD互換性の高いDWGネイティブCAD

IJCADはDWG形式をネイティブでサポートしており、AutoCADで作成したファイルを変換なしで開閉・編集・保存できます。コマンド体系・ショートカット・LISPプログラムもAutoCADとの互換性が高く、AutoCAD経験者は数時間の慣れで実務レベルの運用が可能です。BricsCADも同様の互換CADですが、IJCADは国内メーカー製で日本語サポートが充実している点で差別化されます。

2. AutoCADより低価格な料金設定

IJCAD LT年額33,000円(税込)はAutoCADより大幅に低価格です。独立開業した個人設計士にとっては、年間33,000円の負担でAutoCAD互換の2D作図環境が手に入る点が大きな魅力です。ランニングコストを抑えたい中小設計事務所のAutoCAD代替として、候補に挙がる選択肢です。

3. 業界別グレードによる業務特化

汎用版のLT/STD/PROに加え、機械設計(Mechanical)、土木・建設(Civil)、電気設計(Electrical)、建築(Arch)といった業界別版を用意しています。業界別版には業務に特化したコマンド・パーツライブラリ・テンプレートが搭載されており、汎用CADでは時間がかかる業務を効率化できます。AutoCAD Plusの業界別ツールセットと同様のコンセプトで、より安価に業務特化機能を利用できる点がメリットです。

4. 国内メーカーによる日本語サポート

IJCADの開発・販売・サポートはシステムメトリックス株式会社が一貫して担っており、マニュアル・サポート窓口・販売網すべてが日本国内で整備されています。官公庁・公共工事での納品実績も豊富で、公共機関の調達要件にもスムーズに対応できます。国内メーカーである点が、BricsCADやZWCADなど海外製互換CADとの違いです。

5. 柔軟なライセンス形態

シングル(アカウント単位。インターネットに接続できればどのPCでも利用可能)、マルチ(1ライセンスにつき5倍のアカウントでチームシェア)、USB(常時接続環境がない現場向け)、ネットワーク(社内ネットワーク内でシェア)の4種類のライセンス形態が選択可能です。USB版はインターネット環境に関わらずUSBを挿したPCで使えるため、外出先やクライアント先での作業に便利です。ネットワーク版では同時利用数に応じた課金で、全社員のPCにインストールしつつライセンス数は必要最小限に抑える運用が可能です。

IJCADについての編集部の見解

IJCADは、国内の中小設計事務所・建設会社が導入しやすいAutoCAD互換CADです。AutoCADより低価格というコストメリットに加え、国内メーカーによる日本語サポート・官公庁納品実績・柔軟なライセンス形態が揃っており、「AutoCADより安く、国内サポートを受けられるCAD」を探す組織に向きます。

コスト面では、LT年額33,000円は独立したての個人設計士でも無理なく導入できる水準です。STD年額39,600円ではLISPも使えるため、カスタマイズによる業務自動化を行う事務所にも対応可能です。AutoCAD Plusの業界別ツールセットに相当する業界別版(Mechanical/Civil/Arch/Electrical)を持つため、業務領域に合わせた最適化も実現できます。

制約としては、2Dメインの設計思想のため、BIMや高度な3Dモデリングは苦手です。3Dを本格的に扱う場合はBricsCAD BIMやRevit、ArchiCADとの併用が必要になります。また、AutoCADの最新機能(AI Smart Blocks等)への完全対応は難しいケースもあるため、AutoCAD最新機能を活用する必要がある場合は事前の検証が推奨されます。

コスト削減を最優先したい中小設計事務所、官公庁・公共機関との取引が多い組織、AutoCADからの移行で学習コストを最小化したい設計者は、IJCADを検討する価値があります。国産メーカーによる安定したサポートも、長期運用の安心材料となります。

IJCADの良い点・気になる点(編集部のまとめ)

良い点

  • AutoCADより低価格でAutoCAD互換の2D作図ができるため、独立開業した建築士・設計士の初期導入コスト削減に大きく貢献しているという声が多く聞かれます。
  • 国内メーカー製で日本語マニュアルとサポートが充実しており、トラブル時の解決が早い点が中小事務所から高く評価されています。
  • 官公庁・公共工事の納品実績が豊富で、公共機関の調達要件にもスムーズに対応できる点が土木・建設コンサルから支持されています。
  • USB版のライセンスが便利で、外出先やクライアント先での作業が発生する営業担当者・現場担当者から重宝されているとの評価があります。

気になる点

  • 2Dメインの設計のため、BIMや高度な3Dモデリングを扱う場合には機能不足を感じるという指摘があります。
  • 2025年1月に永久ライセンスの新規販売が終了し、長期的にはAutoCADと同様のサブスク費用負担が続く点を懸念する声があります。
  • AutoCADの最新機能(AI Smart Blocks等)への完全対応は難しいケースがあり、最新機能を必要とするユーザーには物足りないという意見が聞かれます。

まとめ

IJCADは、インテリジャパン株式会社が開発する国産のAutoCAD互換CADソフトです。AutoCADより低価格な価格設定と、国内メーカーによる充実したサポート体制により、17万本以上の導入実績を積み上げてきました。業界別グレードや柔軟なライセンス形態も、多様な業務ニーズに対応できる強みです。

年額33,000円(LT・税込)からという料金は、個人建築士から中小設計事務所まで幅広い層にとって導入しやすい設定です(LTは2027年1月27日で販売終了予定)。AutoCADからの移行で学習コストを抑えつつ、ランニングコストを大幅に削減したい組織にとって、IJCADは国内で17万本以上の導入実績を持つ選択肢です。国産CADならではの安心感を重視するユーザーにも合うツールです。

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編集部評価の詳細

IJCADは、公式の情報をもとに編集部が4軸で評価しました。

使いやすさ

使い始めやすさ・分かりやすさ

4.0 / 5.0

機能

できることの幅・用途への合い方

3.7 / 5.0

サポート

問い合わせ先・情報の多さ

3.8 / 5.0

コスパ

価格と中身の釣り合い

4.3 / 5.0

評価基準の全体像は 評価について をご覧ください。