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Jw_cad

★★★★☆ 4.1 無料 日本語完全対応
使いやすさ 3.6
機能 3.8
サポート 4.3
コスパ 5.0
評価の詳細

Jw_cad(ジェイダブリューキャド)は、清水治郎氏と田中善文氏が開発・提供する完全無料の2次元汎用CADソフトです。

建築設計に特化した豊富な機能を備え、平面図・立面図・断面図の作成や日影計算、2.5D表現など建築実務のほぼ全てに対応できます。

1997年の公開以来30年近くにわたり開発が続けられ、国内の中小設計事務所・工務店・個人設計士に使われています。

Jw_cadとは

項目内容
提供元清水治郎・田中善文(個人開発 / 日本)
カテゴリCAD / CADソフト(2次元汎用)
価格完全無料(商用利用可)
対応OSWindows
日本語対応有(日本語ネイティブ)
公式サイトjwcad.net

Jw_cadは、建築士である清水治郎氏と田中善文氏が開発している日本発の2次元汎用CADソフトです。1997年の初公開以来、完全無料で提供され続けており、2026年9月にはVersion 10.03.6が公開されるなど今なお活発に開発が継続されています。建築事務所での現場業務を想定した機能が標準搭載されているため、日本国内の中小設計事務所・工務店・個人設計士にとって身近なCADの一つとなっています。

3Dモデリング機能は限定的ですが、建築の2D作図に必要な機能は網羅しています。日影計算・鳥瞰図作成・建築法規に沿った作図機能など、日本の建築実務に特化した機能が強みです。

料金プラン・ライセンス形態

Jw_cadは個人開発のフリーソフトとして完全無料で提供されています。有料プランや機能制限版は存在しません。

提供形態料金主な内容
Windows版無料全機能利用可能。商用利用・改変・再配布自由
64bit版無料2011年から提供。大規模図面でも安定動作
macOS版(配布終了)2017年以降のmacOS新バージョンには対応していない
教育機関向け無料商用版と同一。ライセンス契約不要

商用利用も含め完全無料で利用できるため、建築事務所・工務店・建設会社が業務ツールとして導入しても追加費用は発生しません。教育機関での一斉インストールもライセンス手続きなしで可能です。ただし、公式にはサポート窓口がなく、不具合対応や操作方法の問い合わせは利用者コミュニティ(書籍・ブログ・SNS)を通じて情報収集することになります。商用利用時のトラブル対応を重視する場合は、有料のAutoCADやIJCADを検討する選択肢もあります。

動作環境・システム要件

Jw_cadはWindows 10・11上で動作します(2026年9月現在)。

項目内容備考
OSWindows 10・11CPU・メモリ・ストレージの要件は公式サイトに記載なし

現行バージョンはmacOSには対応しておらず、Mac環境で使う場合はBoot CampやParallels DesktopなどのWindows仮想環境が必要になります。

Jw_cadの5つの特徴

1. 完全無料で商用利用可能なフリーソフト

Jw_cad最大の特徴は、商用利用を含めて完全無料で提供されている点です。個人事業主の建築士から中小設計事務所まで、ライセンス費用なしで業務利用できるため、初期投資を抑えて建築設計業務を始められます。

2. 建築設計者が開発したソフトならではの実務特化機能

開発者自身が建築士であるため、設計現場の実務に即した機能が自然に組み込まれています。壁芯線の自動生成、建具の既製パーツ、敷地境界線の処理、求積計算など、日本の建築実務に直結する機能が標準で使えます。Jw_cadは初めから日本の建築ワークフローを前提に設計されています。

3. 2.5D・日影計算など高度な機能を無料で利用可能

2.5Dコマンドを使うことで、2D図面から透視図・鳥瞰図・アイソメ図をワイヤーフレーム形式で作成できます。日影コマンドでは日影図・等時間日影図の作成や、指定点の日影時間計算、壁面日影の計算まで可能です。これらは有料CADでも追加ツールセットが必要な機能ですが、Jw_cadは標準機能として搭載しています。マンション計画や日影規制への対応など、実務での活用シーンは広く、建築設計における作業効率化に直結します。

4. 豊富な国内ユーザーコミュニティと学習リソース

日本国内で30年近く使われ続けてきたため、書籍・ブログ・YouTube動画など学習リソースが非常に豊富です。操作ノウハウ、ショートカット設定、外部変形機能の活用法、建築事務所での運用事例など、日本語で学べる情報量が多い点は大きな強みです。初学者がつまずいた際にも、インターネット検索で解決策が見つかるケースがほとんどです。

5. 容量の小さいインストーラーとファイル形式

公式サイトで配布されている最新版(Version 10.03.6、2026年9月現在)のインストーラー(jww10036.exe)は8,729,288バイト(約8.7MB)です。ファイル保存形式のJWW/JWCも容量が小さく、メール送付やクラウド共有の際にも取り回しがしやすい特性を持っています。

Jw_cadを編集部が使ってみました

編集部では、Jw_cadを建築設計の2D作図における基本ツールとして継続的に利用しています。Jw_cadの強みは「個人事務所から大手設計事務所まで、日本の建築実務にそのまま馴染む」点にあります。ショートカットキー体系やコマンド構造が建築設計のワークフローに最適化されています。

コスト面では、ライセンス費用がかからない点が大きなメリットです。ただし、DWG/DXFの相互変換では多少の互換性問題が発生するため、他社とのやり取りが多い場合は補助的な変換ソフトの導入も検討すべきです。

制約としては、3Dモデリング機能が簡易的で、本格的な3D設計にはArchiCADやRevitなどのBIMソフトを併用する必要があります。また、公式サポートがないため、業務で致命的な不具合が発生した際の対応はユーザー自身が情報収集する必要があります。とはいえ、1997年の公開から30年近く開発が続いており、信頼性の観点でも問題ありません。

PERSCではJw_cadオンラインコースを提供しており、建築業界で働きたい方が最初に学ぶべき2D CADとしてJw_cadを扱っています。学習コストを抑えつつ、日本の建築実務に即したスキルを身につけたい方には最適なツールです。

Jw_cadの良い点・気になる点(編集部のまとめ)

良い点

  • 完全無料で商用利用できるため、独立開業した建築士に長年支持されています。
  • 工務店からは、日本の建築実務に即した機能が標準搭載されている点で「使いやすい」という声が挙がります。
  • 書籍・YouTube・ブログなどの学習教材が豊富で、独学で習得しやすいCADとして初学者から評価されています。

気になる点

  • 3Dモデリング機能が簡易的で、意匠設計で3Dパースを作りたい場合は別のソフトと併用が必須という指摘があります。
  • macOSへの対応が終了しており、Mac環境では仮想化ソフト経由でしか使えない点に不便を感じる声があります。
  • DWG形式の互換性が完全ではなく、他事務所とのデータやり取りで表示のズレや線種変換の問題が発生するケースがあります。

Jw_cadを学べる本・講座

Jw_cadを独学で学ぶなら、独特な操作のクセを押さえた教材から始めるのが近道です。編集部が比較したJw_cadのおすすめ参考書8選とCADオンライン講座おすすめ比較8選もあわせて参考にしてください。

まとめ

Jw_cadは、日本発・建築設計者が開発した完全無料の2次元汎用CADです。1997年から30年近くにわたって開発が続けられ、日本の建築業界で使われてきました。日影計算・2.5D・建築実務特化機能を無料で利用できる点は大きな魅力です。

3DモデリングやDWG完全互換を必要とする場合は有料CADとの併用が必要ですが、日本の建築2D作図業務においてJw_cadは十分に実用的なツールです。独立したての建築士、中小設計事務所、工務店、建築学習者に向く基本ツールです。

建築CADコース(Jw_cad)のバナー。「CADで建築図面がかける」無料体験あり。

編集部評価の詳細

Jw_cadは、公式の情報と編集部が使ってみた体験をもとに4軸で評価しました。

使いやすさ

使い始めやすさ・分かりやすさ

3.6 / 5.0

機能

できることの幅・用途への合い方

3.8 / 5.0

サポート

問い合わせ先・情報の多さ

4.3 / 5.0

コスパ

価格と中身の釣り合い

5.0 / 5.0

評価基準の全体像は 評価について をご覧ください。