VS — 3DCG

Blender vs SketchUp — 建築3DCG用途で比較

フォトリアルパース志向の Blender と直感操作の SketchUp。建築3DCG用途でどちらを選ぶべきかを編集部が解説します。

一目で比較

項目 Blender SketchUp
価格 無料 $129/年〜$399/年
対応OS Windows / macOS / Linux Windows / macOS / Web
日本語対応 完全対応
総合評価 4.8 / 5.0 4.5 / 5.0
使いやすさ 3.4 4.8
機能 5.0 3.9
サポート 4.7 4.5
コスパ 5.0 4.2
Blender を選ぶなら

フォトリアル品質・モデリング自由度を優先するなら Blender

SketchUp を選ぶなら

短時間でマスモデル・プレゼン用パースを作るなら SketchUp

はじめに

建築3DCG ソフト選びの定番の悩みが「Blender か SketchUp か」。両方とも世界的に使われており、無料枠もあるため迷うところです。本記事では編集部の実機テストをもとに、どちらをどんな人が選ぶべきかを明らかにします。

ワークフローの違い

Blender

ポリゴンベースの本格 3DCG ソフト。モデリング・テクスチャ・ライティング・レンダリングを1本で完結でき、フォトリアル品質のパースまで作れます。学習コストは高めですが、Cycles レンダラーで商用ソフト並みの表現が無料で出せる強みがあります。

SketchUp

プッシュプル操作で直感的にマス(ボリューム)を作れるのが最大の魅力。プレゼン用の3Dモデル・コンセプト検討に強く、慣れれば数時間で初期案を可視化できます。

価格・ライセンスの比較

  • Blender: GPLオープンソース。完全無料・商用利用可
  • SketchUp Free(Web 版): 個人・非商用利用のみ無料
  • SketchUp Pro: 年額約4万円程度(為替により変動)

商用利用で SketchUp を本格運用するなら Pro 必須。Blender はライセンス費用ゼロが圧倒的。

表現力

観点BlenderSketchUp
マス/ボリューム表現
マテリアル表現
ライティング表現
フォトリアル パース△(V-Ray等プラグイン必要)
アニメーション

SketchUp は外部レンダラー(V-Ray for SketchUp、Enscape 等)と組み合わせて初めて高品質パースが出せます。

学習コスト

  • Blender: 独自のショートカット体系で最初の壁は高いが、世界中の無料チュートリアル・YouTube が豊富
  • SketchUp: 半日で基本操作を習得可能。直感的なツールバーで初心者の最初の3Dソフトに最適

編集部の判定

Blender がおすすめの人

  • 商用案件でフォトリアルパースまで完結したい
  • ライセンス費用を抑えたい個人事業主・小規模事務所
  • 長期的に3DCG全般のスキルを伸ばしたい

SketchUp がおすすめの人

  • マス検討・初期案出しを短時間で回したい設計者
  • 既存の建築フロー(CAD連携、社内標準)に組み込みたい
  • フォトリアル品質まで自分で出さなくてもいい(外注前提)

まとめ

「無料で全部やる」なら Blender、「設計フローに自然に組み込む」なら SketchUp Pro が王道です。両方使いこなしている建築ビジュアライザーも珍しくないので、まずはどちらかを試してから判断すると後悔が少ないでしょう。