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Agisoft Metashape

★★★★☆ 3.9 有料 日本語非対応
使いやすさ 3.4
機能 4.3
サポート 3.8
コスパ 4.2
評価の詳細

Agisoft Metashapeは、ロシアのAgisoft LLCが提供する業務用フォトグラメトリソフトウェアです。

写真・ドローン空撮・マルチスペクトル画像から高精度な3Dモデル・点群・オルソモザイクを生成でき、測量・建築・文化財保存・地質調査・映画VFXなど専門分野の3Dデータ制作に幅広く活用されています。

買い切り永続ライセンスの業務用フォトグラメトリソフトで、コスト予見性を重視するユーザーに向きます。

Agisoft Metashapeとは

項目内容
ソフト名Agisoft Metashape(旧PhotoScan)
提供元Agisoft LLC(ロシア)
カテゴリ3DCG / 3Dスキャンツール(業務用フォトグラメトリ)
主な機能フォトグラメトリ・点群生成・メッシュ構築・テクスチャマッピング・GCP測地・マルチスペクトル解析
対応OSWindows / macOS / Linux
最新バージョンAgisoft Metashape 2.x系
料金Standard $179 / Professional $3,499(永続ライセンス)
公式サイトagisoft.com

Agisoft Metashapeは、ロシアのAgisoft LLCが開発・提供する業務用フォトグラメトリソフトウェアです。旧名PhotoScanとして知られ、写真ベースの3D再構成分野で長年の実績があります。Standard版とProfessional版の2エディションで提供され、いずれも買い切り永続ライセンスです。

Professional版ではGCP(地上基準点)処理・マルチスペクトル画像解析・Python APIによるスクリプト処理に対応しており、測量精度が求められる業務利用に適しています。Windows・macOS・Linuxのクロスプラットフォーム対応も特徴で、幅広いOS環境で利用できます(2026年9月現在)。

料金プラン・ライセンス形態

Agisoft Metashapeは買い切り永続ライセンスで、サブスクリプション型ではありません(2026年9月現在)。

エディション料金内容
Standard$179(永続ライセンス)フォトグラメトリ基本機能・メッシュ/点群/テクスチャ生成
Professional$3,499(永続ライセンス)GCP測地・マルチスペクトル・Python API・ネットワーク処理
EDU Standard$59(永続ライセンス)教育機関向けStandard版(学生・教員)
EDU Professional要問い合わせ教育機関向けProfessional版

Standard $179は買い切りで導入できる手頃な価格帯です。Professional $3,499は一見高額ですが、永続ライセンスです。サブスクリプション型への移行が進む業界において、買い切りを維持している点はコスト予見性を重視するユーザーに好まれています。

動作環境・システム要件

Agisoft MetashapeはWindows・macOS・Linuxに対応するクロスプラットフォームソフトです(2026年9月現在)。

項目最小推奨
OSWindows 10 / macOS 12 / Ubuntu 20.04Windows 11 / macOS 14 / Ubuntu 22.04
CPUIntel/AMD 64bit 4コアIntel i9/AMD Ryzen 9 16コア以上
GPUNVIDIA/AMD(OpenCL 1.2対応・VRAM 4GB以上)NVIDIA RTX 4080以上(VRAM 16GB以上・CUDA対応)
メモリ16GB64GB以上(大規模プロジェクトは128GB)
ストレージSSD 50GB空きNVMe SSD 500GB以上

実務上のポイントとして、Agisoft MetashapeはNVIDIA CUDAとAMD OpenCLの両方に対応しているため、NVIDIA以外のGPUでも処理が可能です。AMD GPU搭載のワークステーションやmacOS環境でも動作する柔軟性があります。大規模プロジェクトではメモリ128GB以上の環境が推奨されます。

Agisoft Metashapeの5つの特徴

1. 買い切り永続ライセンスのコスト設計

Agisoft Metashapeは、Standard $179・Professional $3,499の買い切り永続ライセンスを採用しています。サブスクリプション型と異なり、一度の購入で継続利用が可能で、コスト予見性に優れた設計です。

2. Windows・macOS・Linuxのクロスプラットフォーム

Windows・macOS・Linuxの3プラットフォームに対応しており、Linux環境のサーバーでのバッチ処理やmacOS環境での研究用途にも対応できます。

3. Python APIによるスクリプト自動化

Professional版にはPython APIが搭載されており、フォトグラメトリ処理のパイプラインをスクリプトで自動化できます。大量のデータセットを一括処理するバッチ処理・カスタム処理ワークフローの構築・他システムとの連携が可能で、研究機関や大規模プロジェクトでの運用効率を高めます。

4. マルチスペクトル画像解析対応

Professional版はマルチスペクトル画像の処理に対応しており、農業・環境調査・地質調査でのリモートセンシングデータ解析が可能です。NDVI(正規化植生指標)等の植生指標マップを生成できます。

5. ネットワーク分散処理による大規模データ対応

Professional版のネットワーク処理機能により、複数のPCに処理を分散させて大規模データセットの処理時間を短縮できます。数万枚規模の写真データを複数ノードで並列処理する構成が可能で、単体PCでの処理限界を超えた大規模プロジェクトに対応します。オンプレミス環境での分散処理は、クラウド処理に依存したくない組織に適しています。

Agisoft Metashapeを編集部が使ってみました

Agisoft Metashapeは、編集部がPERSCのフォトグラメトリツール比較調査で試用した業務用ソフトです。買い切り永続ライセンスとクロスプラットフォーム対応の組み合わせは、ランニングコストとOS環境の自由度を重視するユーザーにとって安心感のある選択だと実感しています。

コスト面では、Standard $179の買い切りから始められます。Professional $3,499は初期投資として大きいですが、永続ライセンスのため長期視点での合理性があります。教育版$59はフォトグラメトリ学習の入口として極めてリーズナブルです。

制約として、GUI設計やUXはやや古典的で、操作の学習コストが高い面があります。ロシア企業であることに起因する地政学的リスク(制裁・サポート体制)を懸念する声もあり、組織の調達方針次第では選択肢から外れる場合もあります。

買い切りライセンスでコストを固定したいユーザー、macOSやLinux環境でフォトグラメトリを行いたいユーザー、Python APIで処理自動化を構築したい研究者にとって、Agisoft Metashapeは長年の実績に裏打ちされた選択肢です。

Agisoft Metashapeの良い点・気になる点(編集部のまとめ)

良い点

  • 買い切り永続ライセンスが、サブスクリプション疲れのユーザーからコスト予見性の高さとして高く評価されています。
  • Windows・macOS・Linuxのクロスプラットフォーム対応が、多様なOS環境での運用柔軟性として支持されています。
  • Python APIによるスクリプト自動化が、大量データの一括処理や研究用途で活用されていると歓迎されています。
  • 旧PhotoScan時代からの長年の実績と安定性が、学術論文での引用実績を含めて信頼の源泉として評価されています。

気になる点

  • GUIデザインやUXが競合と比較してやや古典的で、操作の学習コストが高いとの声が挙がります。
  • ロシア企業であることへの地政学的リスクを懸念し、組織の調達方針で採用を見送るケースがあるとの意見があります。

まとめ

Agisoft Metashapeは、ロシアのAgisoft LLCが提供する業務用フォトグラメトリソフトウェアです。買い切り永続ライセンス・クロスプラットフォーム対応・Python API自動化・マルチスペクトル解析・ネットワーク分散処理を特徴とし、Standard $179・Professional $3,499の永続ライセンスで提供されています。

長期運用コストとOS環境の自由度を重視するフォトグラメトリユーザーにとって、買い切り型の業務用ソフトとして長年の実績に裏打ちされた有力な選択肢です。

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編集部評価の詳細

Agisoft Metashapeは、公式の情報と編集部が使ってみた体験をもとに4軸で評価しました。

使いやすさ

使い始めやすさ・分かりやすさ

3.4 / 5.0

機能

できることの幅・用途への合い方

4.3 / 5.0

サポート

問い合わせ先・情報の多さ

3.8 / 5.0

コスパ

価格と中身の釣り合い

4.2 / 5.0

評価基準の全体像は 評価について をご覧ください。