はじめに
Coohom と Planner 5D は、どちらもブラウザで間取り作成から3Dパース(立体的な完成イメージ図)まで作れるクラウド型のインテリアCADです。低コストで始められる点も共通しているため、個人のインテリアコーディネーターや住宅検討者が「どちらにするか」で迷いやすい組み合わせです。
この記事では、日本語対応・価格・表現力・対応端末の4つの観点で編集部が比較します。とくに日本語対応の差が選定を大きく左右するため、その点を中心に整理します。
ワークフローの違い
どちらもクラウドで完結しますが、対応する端末の広さと作業の主軸が異なります。
Coohom
Webブラウザに加えてWindows/macOSのデスクトップアプリを持ち、AIによる間取りの自動レイアウト提案から手動調整へと進めます。設計者・営業・クライアントが同じプロジェクトを共有してリアルタイムにレビューできるため、チームでの提案制作に向いています。UI・ヘルプとも日本語に対応しています。
Planner 5D
Web・Windows・macOS・iOS・Androidの全主要プラットフォームに対応し、外出先のスマホで修正して帰宅後にPCで仕上げる、といった端末をまたいだ運用が快適です。AI Designer・Smart Wizardという生成AI(条件から自動でデザインを作る機能)で間取りや家具配置を自動提案できるのも特長です。ただしUIは日本語化されていません。
価格・ライセンスの比較
両者ともに無料プランから始められます(金額は各社の最新表記を導入前にご確認ください)。
Planner 5D は無料プランに加え、Premium が月額$4.99〜と業界最安クラスで、商用利用やAI Designerを含むPro(月額$33.33前後)まで用意されています(2026年4月時点)。Coohom も無料のBasicアカウントがあり、有料は月額・年額制、上位のEliteで8K以上の高解像度に対応します(Coohomの個別プラン額は公式で要確認)。
入口の安さと無料での始めやすさは Planner 5D に分があり、日本語環境での運用しやすさは Coohom に分があります。
表現力の比較
仕上がりの方向性が分かれます。
Coohom は最大16Kのクラウドレンダリング・360°パノラマ・1080p動画に対応し、6万点超の3Dモデルをパラメトリックに(サイズや素材を数値で)編集できます。高解像度で作り込んだパースをクライアントに見せたい場面で強みがあります。
Planner 5D は AI Designer・Smart Wizard による生成AIで、設計初期のアイデア出しを自動化できる点が差別化要因です。解像度や素材数では Coohom に一歩譲りますが、「たたき台を素早く出す」スピードに価値があります(編集部評価の機能は Coohom 4.0 / Planner 5D 3.3)。
日本語対応・学習コストの比較
両者ともドラッグ&ドロップ中心で直感的に操作でき(使いやすさは Coohom 4.4 / Planner 5D 4.4 と互角)、専門的な3DCG知識は不要です。
決定的な差は日本語対応です。Coohom はUI・ヘルプとも日本語対応ですが、Planner 5D は日本語非対応で、メニューや素材検索が英語になります。さらに Planner 5D の AI生成は欧米の住宅スタイルに最適化されており、日本の木造住宅・和室の表現は限定的です。国内案件中心なら、この点が実運用に効いてきます。
編集部の判定
優劣ではなく、使う環境との相性で選ぶのがおすすめです。
Coohom がおすすめの人
- 日本語UIで迷わず操作したい、国内案件が中心
- 8K〜16Kの高解像度パースでクライアントに魅せたい
- 設計者・営業・クライアントのチーム制作を1プロジェクトで回したい
Planner 5D がおすすめの人
- スマホ・タブレット・PCを端末横断で使い分けたい
- 無料または最安クラスのコストで始めたい
- 生成AIによる自動間取り・自動配置を試したい(英語UIでも問題ない)
まとめ
国内案件中心で日本語UIと高解像度を重視するなら Coohom、全デバイス対応・最安クラスの価格・生成AIを試したいなら Planner 5D が向いています。ただし Planner 5D は日本語非対応で和風住宅の表現も限定的なので、その点を許容できるかが分かれ目です。どちらも無料で試せるので、自社の標準案件で一度作ってみてから決めるのが確実です。各製品の詳細は Coohom と Planner 5D で解説しています。
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