はじめに
制作データの共有・バックアップに使うNASの2大ブランドが「Synology」と「QNAP」です。どちらも建築・3DCG事務所で人気ですが、思想が異なります。本記事では編集部の実務目線で、どちらをどんな現場が選ぶべきかを整理します。
性格の違い
Synology
使いやすいOS(DSM)と安定性が魅力です。共有フォルダ・自動バックアップ・スナップショット(世代管理)が直感的に設定でき、初めての導入でも運用しやすいのが強みです。シンプルに「チームでデータを共有・バックアップしたい」用途で完成度が高く、トラブルが少ないと評価されています。
QNAP
多機能・拡張性・コストパフォーマンスが魅力です。仮想化・アプリの自由度が高く、マルチギガビット対応や上位モデルのZFS採用など、機能を使い込みたい現場に向きます。同価格帯ではスペックが高めなことが多く、拡張前提で構成したい場合に強みがあります。
価格・ライセンスの比較
NAS本体は買い切りで、別途HDD/SSDが必要です。同価格帯では QNAP がスペック高めの傾向、Synology は完成度・安定性で選ばれる傾向です。最新の価格・モデルは各公式・販売店で確認してください(2026年6月時点)。
特性の比較
| 観点 | Synology | QNAP |
|---|---|---|
| OSの使いやすさ | ◎ | ○ |
| 安定性・トラブルの少なさ | ◎ | ○ |
| 多機能・拡張性 | ○ | ◎ |
| 仮想化・アプリの自由度 | ○ | ◎ |
| 同価格帯のスペック | ○ | ◎ |
| バックアップ機能の完成度 | ◎ | ○ |
Synology は使いやすさ・安定、QNAP は多機能・拡張性・コスパが強みです。
運用のポイント
- どちらも RAIDは冗長化であってバックアップではないため、別メディア/クラウドへの二重バックアップ(3-2-1ルール)が前提
- 大容量の3DCG・映像を頻繁にやり取りするなら 10GbE対応(本体・スイッチ・PC側すべて)を確認
編集部の判定
Synology がおすすめの現場
- シンプルに共有・バックアップしたい
- 専任のIT担当がいない・運用の手間を抑えたい
- 安定性・トラブルの少なさを最優先
QNAP がおすすめの現場
- 多機能・拡張性を活かして使い込みたい
- 仮想化・マルチギガなど機能をフルに使いたい
- 同価格でスペックを取りたい
まとめ
「使いやすさ・安定」なら Synology、「多機能・拡張・コスパ」なら QNAP が王道です。運用の手間を抑えたいか、機能を使い込みたいかで選ぶのが失敗しないコツです。NAS全体の比較は 制作データ向けNAS比較ランキング もご覧ください。
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