Synology NASは、Synology Inc.(台湾)が提供するネットワーク接続ストレージ(NAS)のブランドです。
ファイル共有・バックアップ・写真管理・監視カメラシステム・仮想化環境の構築などに活用できます。
管理OS「DSM」をWebブラウザから操作でき、NAS初心者でも扱いやすい設計です。
Synology NASとは
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 製品名 | Synology DiskStation / RackStation シリーズ |
| メーカー | Synology Inc.(台湾・新北市) |
| カテゴリ | ハードウェア / NAS |
| 主要シリーズ | DiskStation(デスクトップ)/ RackStation(ラックマウント)/ FlashStation(オールフラッシュ) |
| OS | DSM(DiskStation Manager、Linux based) |
| 価格帯 | 公式サイトに価格の掲載なし(販売店により異なる) |
| 公式サイト | synology.com |
Synologyは、台湾・新北市のNASメーカーです。個人向けのDS225+からエンタープライズ向けのSAシリーズまで幅広く展開しています。
QNAPがハードウェア拡張性で差別化するのに対し、SynologyはDSMの使いやすさとソフトウェアエコシステムの充実度で選ばれています。Synology Photos・Synology Drive・Active Backup for Businessなど、純正アプリの完成度が高いです(2026年9月現在)。
料金プラン・ライセンス形態
Synology NASは買い切り型のハードウェア製品です。ディスクレス販売が基本です(2026年9月現在)。
| シリーズ | 価格帯 | ベイ数 | 対象 |
|---|---|---|---|
| DS225+ | 販売店により異なる | 2ベイ | 個人・家庭 |
| DS925+ | 販売店により異なる | 4ベイ | SOHO・小規模法人 |
| DS1525+ | 販売店により異なる | 5ベイ | 中小企業 |
| DS1823xs+ | 販売店により異なる | 8ベイ | 中堅企業・スタジオ |
| RS / SA シリーズ | 販売店により異なる | 4〜20ベイ | エンタープライズ |
SynologyはPCIe拡張スロットが限定的なモデルが多いです。一方でDSMの使いやすさとPackage Centerのアプリ品質で差別化されています。
動作環境・システム要件
| 項目 | エントリー(DS225+) | ハイエンド(DS1823xs+) |
|---|---|---|
| CPU | Intel Celeron J4125 | AMD Ryzen V1780B |
| メモリ | 2GB DDR4(最大6GB) | 8GB DDR4 ECC(最大32GB) |
| ネットワーク | 1GbE×1 + 2.5GbE×1 | 10GbE×1 + 1GbE×2 |
| M.2スロット | なし | NVMe×2 |
| 拡張ユニット | なし | DX517×2(最大18ベイ) |
実務上のポイントとして、エントリーモデル(DS225+)は2.5GbEポートを1基内蔵しています。10GbE環境を構築する場合はDS1525+で10GbEネットワークアップグレードモジュール(E10G22-T1-Mini、別売)を追加するか、DS1823xs+(10GbE標準搭載)を選択してください。
Synology NASの4つの特徴
1. DSMの直感的な管理インターフェース
Synology独自のOS「DSM(DiskStation Manager)」は、Webブラウザベースの直感的なUIを提供しています。NAS初心者でも操作しやすい設計です。初期セットアップから日常管理まで、ストレスのない操作体験です。
2. Synology Photos / Driveの純正アプリ品質
Synology PhotosはGoogleフォトライクな写真管理アプリで、AI自動分類・顔認識・共有アルバム機能を備えています。Synology DriveはDropboxライクなファイル同期・共有サービスで、クラウドストレージの代替として機能します。いずれも追加費用なしで利用可能です。
3. Active Backup for Businessの統合バックアップ
Active Backup for Businessにより、Windows PC・Mac・ファイルサーバー・VMware/Hyper-V仮想マシンのバックアップをNAS上に一元管理できます。追加ライセンス費用なしで利用可能で、Veeam等の有償バックアップソフトの代替になります。
4. DX拡張ユニットによるベイ数の拡張
DX517・DX525(5ベイ拡張ユニット)を接続することで、対応するSynology NASのベイ数を拡張できます。DS1525+は最大15ベイ(DX525×2)、DS1823xs+は最大18ベイ(DX517×2)まで拡張可能です。
Synology NASを編集部が使ってみました
Synology NASは、編集部がPERSCの社内ファイルサーバーとして長期運用している製品群です。DSMは使いやすく、IT担当者不在の環境でもバックアップスケジュール設定やユーザー管理が容易に行えました。
コスト面では、Active Backup for Businessが追加費用なしで使える点がトータルコストを抑えます。Veeam等の有償バックアップソフトが不要になります。
制約として、QNAPと比較するとPCIe拡張スロットが限定的で、ハードウェアの柔軟な拡張には制約があります。また、エントリーモデル(DS225+)は2.5GbE・1GbE接続のため、大容量ファイル運用ではネットワーク速度が制約になります。
DSMの使いやすさとソフトウェアエコシステムを重視する個人・法人に、推奨できるNASブランドです。
Synology NASの良い点・気になる点(編集部のまとめ)
良い点
- DSMの操作性がNAS初心者にも分かりやすく、導入ハードルが低いと高く評価されています。
- Synology Photosの写真管理機能がGoogleフォトの代替として優秀だと好評です。
- Active Backup for Businessが無償で使える点がコストパフォーマンスに優れると支持されています。
気になる点
- QNAPと比較してPCIe拡張スロットが少なく、ハードウェアの拡張性に制約があるとの指摘があります。
- エントリーモデルが1GbE接続で、大容量ファイルの転送速度に不満があるとの声が挙がります。
- HDMI出力非搭載モデルが多く、メディアプレイヤーとしての利用に制約があるとの意見があります。
まとめ
Synology NASは、Synologyが提供するNASブランドです。直感的なDSM・Synology Photos/Drive・Active Backup for Business・DX拡張ユニットを特徴としています。
使いやすさとソフトウェアエコシステムの充実度で、個人から企業まで幅広く検討できるNASブランドです。