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Pix4D

★★★★☆ 3.7 有料 日本語完全対応
使いやすさ 3.4
機能 4.3
サポート 3.9
コスパ 3.3
評価の詳細

Pix4Dは、スイスのPix4D S.A.が提供するドローンマッピング・フォトグラメトリソフトウェア群です。

ドローン空撮画像からオルソモザイク・3Dモデル・点群・DSM(数値表面モデル)を自動生成でき、測量・建設・農業・エネルギー/インフラ・公共安全などの業務用3Dマッピングに幅広く活用されています。

ドローンフォトグラメトリの分野で、用途ごとに専門特化した製品をそろえています。

Pix4Dとは

項目内容
ソフト名Pix4D(製品ファミリー)
提供元Pix4D S.A.(スイス)
カテゴリ3DCG / 3Dスキャンツール(ドローンマッピング・フォトグラメトリ)
主な機能フォトグラメトリ・オルソモザイク生成・点群処理・DSM/DTM生成・農業分析・測量
対応OSWindows / macOS / Web / iOS
最新バージョンPix4D製品ファミリー(2026年)
料金製品別サブスクリプション(PIX4Dreact ¥10,000/月〜、PIX4Dmapper ¥54,167/月〜など・税抜)
公式サイトpix4d.com

Pix4Dは、スイスのPix4D S.A.が開発・提供するドローンマッピング・フォトグラメトリソフトウェア群です。PIX4Dmapper・PIX4Dmatic・PIX4Dcloud・PIX4Dfields・PIX4Dreact・PIX4Dcatchなどの製品で構成されており(PIX4Dsurveyは2026年1月にPIX4Dmaticへ統合)、用途に応じて必要な製品を選択・組み合わせて利用します。

ドローン空撮画像からの3Dモデル生成を中心に、測量・建設・農業・エネルギー/インフラ・公共安全などの産業分野向けに製品をそろえています。RealityScanやAgisoft Metashapeが汎用フォトグラメトリを目指すのに対し、Pix4Dはドローンマッピングに最適化された製品設計が差別化ポイントです(2026年9月現在)。

料金プラン・ライセンス形態

Pix4Dは製品別のサブスクリプション(月間・年間・3年契約など)で、用途に応じた製品を個別に契約します(2026年9月現在)。

製品月額(税抜)用途
PIX4Dmapper¥54,167/月〜(年間契約¥650,000。月間契約は¥65,000/月)デスクトップ型フォトグラメトリ・3Dモデル生成
PIX4Dcloud¥11,111/月〜(3年契約¥400,000)クラウド処理・チーム共有・ブラウザビューア
PIX4Dmatic¥21,667/月〜(3年契約¥780,000)大規模データセット・LiDAR統合処理、測量向け点群処理・CADベクトル化(旧PIX4Dsurveyの機能)
PIX4Dfields¥20,556/月〜(3年契約¥740,000)農業向け植生分析・処方マップ
PIX4Dreact¥10,000/月〜(3年契約¥360,000)緊急対応・災害現場の即時マッピング

PIX4Dmapper単体で¥54,167/月〜(税抜)は、RealityScanやAgisoft Metashapeと比較して高額です。ただしドローンマッピングに最適化された機能群・GCP(地上基準点)処理・オルソモザイク精度を考慮すると、測量・建設業界では費用対効果が認められています。15日間の無料体験が利用できます(クレジットカード不要)。

動作環境・システム要件

PIX4Dmapper(デスクトップ版)の動作環境です(2026年9月現在)。

項目最小推奨
OSWindows 10 / 11(64bit)。MacはBoot Camp経由Windows 10 / 11(64bit)
CPUIntel i5 / i7 / Ryzen 74〜6コアのIntel i9 / Threadripper / Ryzen 9
GPUOpenGL 3.2対応(Intel HD 4000以上の内蔵GPU可)OpenGL 3.2対応のGeForce GTX(VRAM 2GB)
メモリ4GB(100枚未満)〜32GB(1,000〜2,000枚)8GB(100枚未満)〜64GB(1,000〜2,000枚)
ストレージ空き10GB(100枚未満)〜80GB(1,000〜2,000枚)SSD 空き15GB(100枚未満)〜120GB(1,000〜2,000枚)

実務上のポイントとして、ドローン空撮データは数千枚の高解像度画像を処理するため、メモリ・ストレージの消費が非常に大きくなります。公式の推奨では、1,000〜2,000枚(14MP)規模の処理でメモリ64GB・SSDの空き120GBとされています。PIX4Dcloudを利用すれば、クラウド側で処理させることでローカルPCの負荷を軽減できます。

Pix4Dの5つの特徴

1. 製品ごとに専門特化したラインナップ

Pix4Dは、マッピング・大規模処理と測量(PIX4Dmatic)・クラウド・農業・緊急対応・モバイル3Dスキャンといった製品に分かれた専門特化型の設計です。RealityScanやAgisoft Metashapeが1つのソフトで汎用的にカバーするアプローチとは異なり、各分野の業務要件に最適化された機能を提供します。必要な製品のみ契約する構成のため、使わない機能への支出を抑えられます。

2. ドローン空撮に最適化されたフォトグラメトリ

Pix4Dはドローン空撮画像からのフォトグラメトリに特化した処理エンジンを搭載しています。GCP(地上基準点)処理・RTK/PPK連携・オルソモザイク精度検証など、測量精度を保証するための機能が充実しています。DJI・Parrot・senseFlyなど主要ドローンメーカーの画像フォーマットに最適化されており、撮影→処理のワークフローがシームレスです。

3. オルソモザイク・DSM/DTM自動生成

ドローン空撮画像からオルソモザイク(正射投影画像)・DSM(数値表面モデル)・DTM(数値地形モデル)を自動生成します。建設現場の出来高管理・農地の生育状況モニタリング・鉱山の体積計算など、産業分野で必要な地理空間データを高精度に生成できます。GIS連携によりArcGISやQGISへの直接出力も可能です。

4. PIX4Dcloudによるクラウドチーム連携

PIX4Dcloudを使えば、処理データをクラウド上でチーム共有し、ブラウザベースのビューアで確認・注釈・計測が行えます。ローカル処理のPIX4Dmapperでは共有が困難だった大規模プロジェクトデータを、クラウド経由で関係者全員がリアルタイムにアクセスできます。建設プロジェクトの進捗管理やクライアント報告に適しています。

5. PIX4Dfieldsによる農業精密分析

PIX4Dfieldsは農業に特化した製品で、ドローン撮影画像からNDVI(正規化植生指標)マップ・処方マップを生成します。作物の生育状況を俯瞰的に分析し、施肥・散布の最適化データを出力できます。

Pix4Dを編集部が使ってみました

Pix4Dは、編集部がPERSCのドローンマッピングツール調査で試用したフォトグラメトリソフトウェア群です。ドローン空撮に完全特化した設計は、測量・建設分野での実務精度に直結する安心感があると実感しています。

コスト面では、PIX4Dmapper単体¥54,167/月〜は個人利用には高額です。RealityScanと比較するとコスト差は歴然ですが、測量成果の精度保証が求められる業務では、このコスト差は正当化されます。15日間の無料体験で事前検証できる点も好印象です。

制約として、製品ごとの個別契約のため、複数製品が必要な場合はコストが急増します。また汎用フォトグラメトリ(オブジェクトスキャン等)には最適化されておらず、小規模オブジェクトの3Dスキャンにはスマートフォンアプリ(Polycam・KIRI Engine等)の方が適しています。

Pix4Dは、ドローン空撮による測量・建設マッピングを本格的に行うユーザー、GCP精度やオルソモザイク品質が求められるプロジェクト、農業精密分析にドローンデータを活用したいユーザーに向いています。

Pix4Dの良い点・気になる点(編集部のまとめ)

良い点

  • ドローン空撮に完全特化した処理精度が、測量成果の信頼性として業界から高く評価されています。
  • GCP処理・RTK/PPK連携による測量精度保証が、公共事業案件での採用理由として支持されています。
  • 製品別の専門特化型ラインナップが、必要な機能だけを契約できる合理性として歓迎されています。
  • 主要ドローンメーカーとの最適化連携により、DJI空撮データからの安定した処理結果を得られると評価されています。

気になる点

  • PIX4Dmapper単体¥54,167/月〜の価格が、個人・小規模事業者には高額との声が挙がります。
  • 複数製品を組み合わせるとコストが急増するため、導入範囲の見極めが必要との指摘があります。
  • 小規模オブジェクトの3Dスキャンには不向きで、ドローン空撮以外の用途では割高との意見があります。

まとめ

Pix4Dは、スイスのPix4D S.A.が提供するドローンマッピング・フォトグラメトリソフトウェア群です。製品別の専門特化型ラインナップ・ドローン空撮最適化・オルソモザイク/DSM自動生成・クラウドチーム連携・農業精密分析を特徴とし、製品別サブスクリプション(PIX4Dmapperは¥54,167/月〜・税抜)で提供されています。

測量・建設・農業など産業分野で、ドローンによる本格的な3Dマッピングの導入を検討するユーザーに合うソフトウェアです。

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編集部評価の詳細

Pix4Dは、公式の情報と編集部が使ってみた体験をもとに4軸で評価しました。

使いやすさ

使い始めやすさ・分かりやすさ

3.4 / 5.0

機能

できることの幅・用途への合い方

4.3 / 5.0

サポート

問い合わせ先・情報の多さ

3.9 / 5.0

コスパ

価格と中身の釣り合い

3.3 / 5.0

評価基準の全体像は 評価について をご覧ください。