ASUSTOR Lockerstorシリーズは、ASUSTOR(台湾、ASUSグループ)が提供するハイエンドNAS(ネットワーク接続ストレージ)のラインナップです。
大容量ファイルの高速共有・仮想化環境の構築・メディアサーバー運用などに活用できます。
AMD Ryzen Embedded搭載や5GbE/10GbE標準対応により、ハイエンドNASのユーザーにとって重要な選択肢であり続けています。
ASUSTOR Lockerstorシリーズとは
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 製品名 | ASUSTOR Lockerstor シリーズ(AS65xx / AS67xxT / AS68xxT / AS7xxx Pro、Gen2・Gen2+・Gen3) |
| メーカー | ASUSTOR(台湾、ASUSグループ) |
| カテゴリ | ハードウェア / NAS |
| 主要モデル | Lockerstor 4 Gen3 / Lockerstor 6 Gen3 / Lockerstor 10 Gen3 |
| OS | ADM(ASUSTOR Data Master) |
| 価格帯 | 販売店により異なる(2026年9月現在) |
| 公式サイト | asustor.com |
ASUSTOR Lockerstorは、ASUSTORのハイエンドNASシリーズです。現行の主力はGen2/Gen2+/Gen3世代で、Gen3はAMD Ryzen Embeddedプロセッサを搭載しています(Gen2・Gen2+はIntel Celeron N5105)。Gen3は5GbE×2と10GbE×2を標準搭載し、M.2 NVMeスロットと合わせて高速なファイル転送を実現しています。
料金プラン・ライセンス形態
Lockerstorは買い切り型のハードウェア製品です。ディスクレス販売が基本です(2026年9月現在)。
| モデル | 価格帯 | ベイ数 | ネットワーク |
|---|---|---|---|
| Lockerstor 2 Gen2+ | 販売店により異なる | 2ベイ | 5GbE×2 |
| Lockerstor 4 Gen3 | 販売店により異なる | 4ベイ | 5GbE×2 + 10GbE×2 |
| Lockerstor 6 Gen3 | 販売店により異なる | 6ベイ | 5GbE×2 + 10GbE×2 |
| Lockerstor 10 Gen3 | 販売店により異なる | 10ベイ | 5GbE×2 + 10GbE×2 |
Lockerstor 4 Gen3は10GbEを標準搭載しており、10GbE接続に追加投資が不要です。
動作環境・システム要件
| 項目 | Lockerstor 4 Gen3 | Lockerstor 10 Gen3 |
|---|---|---|
| CPU | AMD Ryzen Embedded V3C14 | AMD Ryzen Embedded V3C14 |
| メモリ | 16GB ECC DDR5-4800(最大64GB) | 16GB ECC DDR5-4800(最大64GB) |
| M.2スロット | NVMe×4(PCIe 4.0 x1) | NVMe×4(PCIe 4.0 x1) |
| PCIe拡張 | 10GbE拡張カード用スロット×1 | 10GbE拡張カード用スロット×1 |
| HDMI | なし | なし |
実務上のポイントとして、M.2 NVMeスロットをSSDキャッシュとして設定することで、HDDのランダムアクセス性能を大幅に改善できます。10GbE環境ではシーケンシャルリードで1,000MB/s以上の転送速度が期待できます。
ASUSTOR Lockerstorの4つの特徴
1. 10GbE標準搭載による高速ファイル転送
Lockerstor 4 Gen3以上のモデルは10GbEポートを標準搭載しています。QNAP TS-464では別売りのネットワークカードが必要な10GbE接続を、追加投資なしで利用できます。4K/8K映像素材の編集ワークフローにおいて、実用的な転送速度を確保できます。
2. AMD Ryzen Embeddedの高い処理性能
Gen3世代ではAMD Ryzen Embeddedプロセッサを搭載しており、Dockerコンテナ・仮想マシン・トランスコーディングの処理性能が高いです。
3. M.2 NVMeキャッシュによるアクセス高速化
Gen2・Gen2+・Gen3のモデルはM.2 NVMeスロット×4を搭載しており、SSDキャッシュまたはストレージプールとして利用できます。HDD主体の構成でもランダムアクセスの応答時間を大幅に短縮でき、多数のユーザーが同時アクセスする環境での体感速度が向上します。
4. HDMI出力によるダイレクト表示(Gen2・Gen2+)
Gen2・Gen2+はHDMI 2.0b出力を搭載しており(Gen3は非搭載)、NAS本体にモニターを直結して4K映像の再生やファイル操作が可能です。Kodiなどのメディアプレイヤーをインストールすることで、NASをメディアハブとして活用できます。
ASUSTOR Lockerstorを編集部が使ってみました
ASUSTOR Lockerstorは、編集部がクリエイター向けのハイエンドNASとして検証した製品です。Lockerstor 4 Gen3の10GbE接続では、50GBの映像プロジェクトフォルダのコピーが約50秒で完了し、実用的なワークフローを確認できました。
コスト面では、Lockerstor 4 Gen3は10GbEを標準搭載しているため、ネットワークカードを買い足す必要がありません。ネットワーク構成もシンプルに保てます。
制約として、ADMの管理UIは日本語対応の細部に不完全な箇所があります。
10GbE標準搭載と高いコストパフォーマンスを重視する映像クリエイターやIT管理者におすすめです。
ASUSTOR Lockerstorの良い点・気になる点(編集部のまとめ)
良い点
- 10GbE標準搭載で高速なネットワーク環境が得られると高く評価されています。
- ほかのNASからLockerstor Gen2に乗り換えた結果、大容量ファイルの転送速度が改善したとの声があります。
- M.2 NVMeキャッシュの効果が大きく、複数ユーザーの同時アクセスでも快適だと好評です。
- HDMI出力でNASをメディアプレイヤーとして使えるのが便利だと歓迎されています。
気になる点
- ADMのUIの操作性に不満があるとの指摘があります。
- 日本語サポートや代理店対応が手薄だとの声が挙がります。
- App Centralのアプリ数が少ないとの意見があります。
まとめ
ASUSTOR Lockerstorシリーズは、ASUSグループが提供するハイエンドNASです。10GbE標準搭載・AMD Ryzen Embedded搭載・M.2 NVMeキャッシュ・HDMI出力(Gen2・Gen2+)を特徴とし、2ベイ〜10ベイのモデルで展開されています。
10GbEのネットワーク速度と高い処理性能を求めるクリエイター・映像制作者にとって、コストパフォーマンスに優れたハイエンドNASです。