QNAP TS-464は、QNAP Systems(台湾)が提供する4ベイNAS(ネットワーク接続ストレージ)です。
中小企業のファイル共有・バックアップ・仮想化環境の構築・メディアサーバー運用などに活用できます。
PCIe拡張スロットと2.5GbE×2を標準搭載した4ベイモデルとして、SMB向けNAS市場で注目度がさらに上がっています。
QNAP TS-464とは
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 製品名 | QNAP TS-464 |
| メーカー | QNAP Systems(台湾) |
| カテゴリ | ハードウェア / NAS |
| CPU | Intel Celeron N5095(4コア、最大バースト2.9GHz) |
| OS | QTS 5(QuTS heroへの切り替えにも対応) |
| 価格帯 | ディスクレス118,800円(税込、QNAP Japan eShopのTS-464-8G、2026年9月現在) |
| 公式サイト | qnap.com |
QNAP TS-464は、SMB(中小企業)向けの4ベイNASです。Intel Celeron N5095プロセッサ、2.5GbE×2ポート、M.2 NVMeスロット×2、PCIe Gen3拡張スロットを搭載しています。
Synology DS925+と直接競合するモデルで、PCIe拡張スロットの標準搭載が最大の差別化ポイントです。10GbEカードやQM2カード(M.2 SSD増設)、Wi-Fi 6アダプタの追加に対応しています(2026年9月現在)。
料金プラン・ライセンス形態
TS-464は買い切り型のハードウェア製品です。ディスクレス販売が基本です(2026年9月現在)。
| 構成 | 価格目安 | 内容 |
|---|---|---|
| TS-464本体(TS-464-8G) | 118,800円(税込) | ディスクレス、8GB RAM標準 |
| メモリ増設 | — | SO-DIMM DDR4(QNAP純正モジュールを使用) |
| 10GbEカード(QXG-10G1T) | 32,010円(税込) | PCIe拡張 |
| NAS用HDD(WD Red Pro 8TB×4) | 別売 | ストレージ |
TS-464は10GbEをPCIe拡張で追加する方式で、拡張スロットの汎用性が強みです。
動作環境・システム要件
| 項目 | スペック |
|---|---|
| CPU | Intel Celeron N5095(4コア / 4スレッド、最大バースト2.9GHz) |
| メモリ | 8GB DDR4(SO-DIMM×2スロット) |
| ドライブベイ | 3.5” SATA×4(2.5”互換) |
| M.2スロット | M.2 2280 PCIe Gen3 x1×2 |
| ネットワーク | 2.5GbE×2 |
| PCIe拡張 | PCIe Gen3 x2×1 |
| USB | USB 3.2 Gen2×2、USB 2.0×2 |
| HDMI | HDMI 2.1×1(最大4096×2160@60Hz) |
実務上のポイントとして、メモリは8GB標準(2024年1月以降)で、仮想化やDockerコンテナを多く運用する場合は増設が推奨されます。M.2 NVMeスロットはSSDキャッシュまたはストレージプールとして設定可能です。
QNAP TS-464の4つの特徴
1. PCIe Gen3拡張スロットの搭載
PCIe Gen3 x2スロットを1基搭載しており、10GbEカード・QM2カード(M.2 SSD増設)・Wi-Fi 6アダプタ等を追加できます。QNAPはサードパーティ製カードの互換性が広く、柔軟な拡張が可能です。
2. 2.5GbE×2ポートの標準搭載
2.5GbEポートを2基標準搭載しており、ポートトランキング(Link Aggregation)による帯域幅の拡大に対応しています。ポートトランキング時は最大589MB/sの転送速度を実現します(公式測定値)。
3. HDMI 2.1出力によるメディア再生
HDMI 2.1出力を搭載しており、NAS本体に接続したモニターで4K動画の再生やプレゼンテーション表示が可能です。Plex Media ServerやKodiのNAS上でのネイティブ動作に対応しており、メディアサーバーとしての汎用性が高いです。
4. QTS 5のContainer Stationによるコンテナ運用
QTS 5に統合されたContainer Stationにより、Docker/LXCコンテナをGUIから管理・運用できます。Webサーバー・データベース・開発ツール等をNAS上で稼働させることが可能で、ファイルサーバーと開発環境の集約を実現します。
QNAP TS-464を編集部が使ってみました
QNAP TS-464は、編集部がSMB向けの4ベイNASとして検証した製品です。2.5GbE×2のLink Aggregation構成で、複数PCからの同時アクセス時に安定した転送速度を確認できました。
PCIe拡張スロットとHDMI出力の搭載で差別化されています。将来的な10GbE化を見据えるならTS-464の拡張性は魅力的です。
制約として、Intel Celeron N5095はエントリークラスのCPUのため、仮想マシンの同時稼働やトランスコーディングの処理性能には限界があります。重い処理を求める場合はTVS-h874(Intel Core搭載)の検討が必要です。
拡張性を重視する中小企業やSOHOの4ベイNASとして、コストパフォーマンスの高い選択肢です。
QNAP TS-464の良い点・気になる点(編集部のまとめ)
良い点
- PCIe拡張スロット搭載で将来の10GbE化に備えられると高く評価されています。
- 2.5GbE×2のLink Aggregationで安定した転送速度が得られると好評です。
- HDMI出力でNASをメディアプレイヤーとしても使える汎用性が支持されています。
- Synology DS923+から乗り換えた結果、拡張性の高さに満足しているとの声があります。
気になる点
- QTSのUIが多機能すぎて、初心者には設定に戸惑うとの声が挙がります。
- Celeron N5095の処理性能に限界があり、重いコンテナ運用には不向きとの指摘があります。
- ファンの動作音がSynology DSシリーズと比較してやや大きいとの意見があります。
まとめ
QNAP TS-464は、QNAP Systemsが提供するSMB向けの4ベイNASです。PCIe Gen3拡張スロット・2.5GbE×2・M.2 NVMe×2・HDMI 2.1出力を搭載し、ディスクレス118,800円(税込、QNAP Japan eShop)で販売されています。
拡張性と将来のネットワークアップグレードを重視する中小企業・SOHOにとって、PCIe拡張スロットで10GbEやM.2 SSDを追加できる4ベイNASです。