Lenovo ThinkPad P1 Gen 9は、レノボ・ジャパンが2026年6月2日に発表した16型のモバイルワークステーションです。ThinkPad P1 Gen 7の2世代後のモデルで、間に2025年9月発売のGen 8があります。
インテル Core Ultra シリーズ3 HプロセッサーとNVIDIA RTX PRO Blackwell Laptop GPUを搭載でき、ISV認証を取得しています。レノボは用途として、CADやBIMのモデリング、リアルタイムビジュアライゼーションを挙げています。
Lenovo ThinkPad P1 Gen 9とは
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 製品名 | Lenovo ThinkPad P1 Gen 9(16型 Intel) |
| メーカー | Lenovo(日本法人:レノボ・ジャパン合同会社) |
| カテゴリ | ハードウェア / モバイルワークステーション |
| ディスプレイ | 16.0型(WUXGA IPS / WQUXGA IPS / 3.2K OLEDから選択) |
| 対応OS | Windows |
| 価格帯 | 1,198,340円〜1,272,040円(税込・直販サイト掲載構成、2026年9月現在) |
| 公式サイト | lenovo.com/jp ThinkPad P1 Gen 9 |
ThinkPad P1 Gen 9は2026年6月2日に発表され、発売は2026年6月下旬以降とされました。Gen 7(2024年5月発売)からの主な変更は次のとおりです。
- CPU:Core Ultra Hプロセッサー(シリーズ1)から、Core Ultra シリーズ3 H(最大16コア、NPU最大50TOPS)へ
- GPU:選べる上限がRTX 3000 AdaからRTX PRO 2000 Blackwell(8GB GDDR7)へ
- メモリ:最大64GBから最大96GB(LPDDR5X-8533、LPCAMM2)へ
- ディスプレイ:3840×2400のパネルがOLEDからIPSになり、OLEDは3200×2000のタッチ・ペン対応パネルに
- 接続:Thunderbolt 5を2基搭載し、5G Sub6を選べるように
- 重量:約1.82kg〜から約1.80kg〜へ
ISV認証を受けたアプリの一覧は、レノボの製品ページから確認できます(2026年9月現在)。
料金プラン・ライセンス形態
ThinkPad P1 Gen 9は買い切り型のモバイルワークステーションです。レノボ直販サイトに掲載されている構成と価格は次のとおりです(税込・送料無料、2026年9月現在)。
| 構成(製品番号) | 価格 | 主な仕様 |
|---|---|---|
| 21UECTO1WWJP4 | 1,198,340円 | Core Ultra 7 356H / RTX PRO 2000 Blackwell 8GB / 32GB / 512GB SSD / Windows 11 Home |
| 21UECTO1WWJP3 | 1,205,050円 | Core Ultra 7 356H / RTX PRO 1000 Blackwell 8GB / 32GB / 1TB SSD / Windows 11 Pro |
| 21UECTO1WWJP5 | 1,272,040円 | Core Ultra 7 356H / RTX PRO 2000 Blackwell 8GB / 32GB / 1TB SSD / Windows 11 Pro |
表の価格は、直販サイトで取り消し線付きで表示される通常価格です。直販サイトでは期間限定の割引価格が併記されることがあり、2026年9月23日時点でも割引の表示がありました。
発表時(2026年6月2日)の価格は「1,095,600円(税込)より」で、直販サイトの最安表示とは一致していません。
動作環境・システム要件
| 項目 | 最安構成(21UECTO1WWJP4) | 選べる範囲 |
|---|---|---|
| OS | Windows 11 Home 64bit | Windows 11 Pro 64bit / Home 64bit |
| CPU | Core Ultra 7 356H | Core Ultra 7 / 9 / X7 / X9 シリーズ3 H(最大16コア) |
| メモリ | 32GB LPDDR5X-8533 | 最大96GB(LPCAMM2、1スロット) |
| GPU | NVIDIA RTX PRO 2000 Blackwell 8GB GDDR7 | CPU内蔵(Intel Arc) / RTX PRO 1000 Blackwell / RTX PRO 2000 Blackwell |
| ストレージ | 512GB SSD(PCIe Gen4) | 最大8TB(RAID 0 / 1) |
| ディスプレイ | 16型 WUXGA IPS(1920×1200、sRGB 100%、500nit) | WUXGA IPS / WQUXGA IPS(3840×2400) / 3.2K OLED(3200×2000) |
実務上の注意点として、有線LANポートはありません。LANにつなぐにはUSB Type-C-2.5Gイーサネット変換アダプターを使います。ポートはThunderbolt 5×2、Thunderbolt 4×1、USB 10Gbps Type-A×1、HDMI×1、SDカードリーダー(SD Express 7.0)です。バッテリーは90Whrで、JEITA 3.0の動画再生時で約19.9時間です。
Lenovo ThinkPad P1 Gen 9の4つの特徴
1. ThinkPadの操作系と耐久性試験
キーボードはJIS配列のフルサイズ(6列、89キー)で、TrackPointと触覚タッチパッドを備えています。レノボは、ThinkPadがMIL-STD-810H規格に準拠したテスト(12項目の規格、26種類の試験手順)をクリアしていると公表しています(2026年9月現在)。
2. 3種類のディスプレイと工場出荷時のカラー調整
ディスプレイは16.0型のWUXGA IPS(1920×1200)、WQUXGA IPS(3840×2400)、3.2K OLED(3200×2000、マルチタッチ・ペン対応)の3種類から選べます。出荷時にX-Rite Pantoneによるカラーキャリブレーションが施されています。
3. Core Ultra シリーズ3とRTX PRO Blackwell
CPUはインテル Core Ultra シリーズ3 Hプロセッサー(最大16コア)で、NPUは最大50TOPSです。GPUはNVIDIA RTX PRO 1000 / 2000 Blackwell Laptop GPU(いずれも8GB GDDR7)から選べます。NVIDIAの公表値では、RTX PRO 2000 BlackwellはGen 7で選べたRTX 3000 Adaと比べてメモリ帯域が256GB/sから384GB/sに上がり、単精度演算のピークは19.9TFLOPSから17.7TFLOPSに下がっています。
4. 最大96GBのメモリとThunderbolt 5
メモリは最大96GB(LPDDR5X-8533、LPCAMM2の1スロット)です。ストレージは最大8TBで、RAID 0 / 1に対応します。Thunderbolt 5を2基、Thunderbolt 4を1基備え、Wi-Fi 7と5G Sub6(オプション)に対応します。
Lenovo ThinkPad P1 Gen 9の良い点・気になる点(編集部のまとめ)
良い点
- ISV認証を取得しており、レノボは用途としてCAD・BIMのモデリングを挙げています。
- メモリを最大96GBまで積めます(Gen 7は最大64GB)。
- Thunderbolt 5×2とWi-Fi 7を備え、5G Sub6も選べます。
- バッテリーは90Whrで、JEITA 3.0の動画再生時で約19.9時間です。重量は約1.80kg〜です。
気になる点
- 選べるGPUの上限はRTX PRO 2000 Blackwell(8GB)で、単精度演算のピークはGen 7の上限より低い値です(NVIDIA公表値)。
- 直販サイトの通常価格は1,198,340円からで、発表時の開始価格はGen 7の約2.1倍です(2026年9月現在)。
- 3840×2400のパネルはIPSのみで、OLEDを選ぶと3200×2000になります。
- 有線LANポートがなく、LANにつなぐには変換アダプターが必要です。
まとめ
Lenovo ThinkPad P1 Gen 9は、ThinkPad P1シリーズの16型モバイルワークステーションです。Core Ultra シリーズ3 H、RTX PRO Blackwell Laptop GPU、最大96GBのメモリ、Thunderbolt 5を備え、直販サイトの通常価格は1,198,340円〜1,272,040円です(税込、2026年9月現在)。
GPUの上限と価格はGen 7から大きく変わっています。GPU性能を重視する場合は、使うソフトの推奨GPUとISV認証の一覧を確かめてから構成を選ぶことをおすすめします。