Puget Systemsは、クリエイター・科学計算向けカスタムワークステーションの専業メーカーです。
映像編集用ワークステーションの導入・3DCGレンダリング環境の最適化・科学計算用GPU計算環境のセットアップなどに活用できます。
自社ベンチマーク「PugetBench」で、ソフトウェア別の性能データを公開しています。
Puget Systemsとは
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メーカー名 | Puget Systems |
| 運営会社 | Puget Systems, Inc.(米国・ワシントン州オーバーン) |
| カテゴリ | ハードウェア / カスタムワークステーションメーカー |
| 主な製品 | 用途別カスタムワークステーション(Adobe/DaVinci/3D/AI向け) |
| 対応OS | Windows / Linux |
| 価格帯 | 構成により変動(米ドル表示。Blender向けおすすめ構成は$4,047.52〜、2026年9月現在) |
| 公式サイト | pugetsystems.com |
Puget Systemsは、2000年に設立された米国のカスタムワークステーション専業メーカーです。Adobe Premiere Pro・DaVinci Resolve・After Effects・Blender・3ds Max等のクリエイティブソフトウェアごとに最適化された構成を提供しており、ソフトウェア別の独自ベンチマーク記事の発信元としても広く知られています。
BOXX Technologies(ハイエンドワークステーション専業)と同様のポジションですが、Puget Systemsはクリエイター寄りの用途最適化に特化しています。なお、販売・出荷は米国とカナダに限られ、保証サービスの海外対応もカナダのみです(2026年9月現在)。
料金プラン・ライセンス形態
Puget Systemsはカスタムワークステーションの販売であり、買い切り型です(2026年9月現在)。
| 用途 | 価格帯 | 主な構成 |
|---|---|---|
| Adobe Premiere Pro向け | $4,601.38〜(構成例 $7,916.73) | Core Ultra 7 270K Plus / RTX 5080 16GB / 96GB |
| DaVinci Resolve向け | $12,924.70〜(構成例 $19,934.40) | Threadripper 9960X / RTX 5090 32GB / 128GB |
| 3D (Blender/3ds Max)向け | $13,085.21〜(Blender向けの構成例 $26,158.53) | Threadripper PRO 9965WX / RTX 5090 32GB / 256GB |
| AI/機械学習向け | $12,985.47〜(構成例 $52,004.71) | Threadripper PRO 9975WX / RTX PRO 6000 Blackwell Max-Q×2 / 256GB |
BOXX TechnologiesやDell Precisionのミッド〜ハイエンド帯と競合します。Puget Systemsの特徴は、ソフトウェアごとに最適化された構成を提供する点であり、「Premiere Pro用に最適なPC」のような具体的な用途指定で注文できます。
動作環境・システム要件
| 項目 | ミドル構成 | ハイエンド構成 |
|---|---|---|
| OS | Windows 11 Pro | Windows 11 Pro / Linux |
| CPU | Intel Core Ultra 7 270K Plus | AMD Threadripper PRO 9965WX |
| メモリ | 64GB DDR5 | 256GB DDR5 RDIMM |
| GPU | GeForce RTX 5080 16GB | GeForce RTX 5090 32GB(最大4枚まで搭載可) |
| ストレージ | 2TB NVMe SSD | 4TB NVMe SSD RAID+大容量SSD |
実務上のポイントとして、Puget Systemsは自社の独自ベンチマーク「PugetBench」を公開しており、各ソフトウェアでどの構成が最もパフォーマンスを発揮するかのデータを提供しています。このデータに基づいて構成を提案しています。
Puget Systemsの4つの特徴
1. ソフトウェア別最適化構成
Puget Systemsの最大の特徴は、Adobe Premiere Pro・DaVinci Resolve・After Effects・Blender・3ds Max・Maya・Unreal Engineなど、ソフトウェアごとに最適化された構成を提供している点です。BOXX Technologies(CAD/VFX向け全般)やDell Precision(汎用ワークステーション)と異なり、「このソフトで最高のパフォーマンスを出すPC」を明確に提案できます。
2. PugetBenchベンチマークデータの蓄積
自社開発のベンチマークツール「PugetBench」により、各ソフトウェア×各ハードウェア構成のパフォーマンスデータを体系的に蓄積・公開しています。構成提案の根拠が定量的に示される点が強みです。
3. 米国自社工場でのカスタム組立
ワシントン州オーバーンの自社工場で、一台ずつカスタム組立を行っています。BOXX Technologies(テキサス州自社工場)やサイコム(埼玉県自社工場)と同様の自社生産体制であり、量産品とは異なるきめ細かな品質管理が特徴です。
4. クリエイター向けコンサルティング対応
注文前にワークフローや使用ソフトウェアのヒアリングを行い、最適な構成を提案するコンサルティング型の販売アプローチを採用しています。単にスペック表から選ぶのではなく、「普段どのソフトで何の作業をしているか」に基づいた構成提案が受けられます。
Puget Systemsを編集部が使ってみました
Puget Systemsは、編集部がPERSCの映像編集・3DCG制作環境の最適構成を検討する際に参照したワークステーションメーカーです。PugetBenchのベンチマークデータは、GPU・CPUの選定判断において非常に有用であり、スペック選びの根拠が定量的に得られます。
コスト面では、価格は構成により変動する米ドル表示(Blender向けおすすめ構成は$4,047.52〜)です。ソフトウェア別最適化の付加価値を考慮すると、パフォーマンスあたりのコストは合理的です。
制約として、販売・出荷は米国とカナダに限られ、日本から直接購入することはできません。保証サービスの海外対応もカナダのみのため、日本国内でのサポートを重視する場合には向きません。
ソフトウェアに完全最適化されたワークステーションを求めるクリエイターにとって、データに裏付けられた構成提案を受けられるメーカーです。
Puget Systemsの良い点・気になる点(編集部のまとめ)
良い点
- PugetBenchのベンチマークデータに基づく構成提案が、スペック選びの根拠として非常に信頼できると評価されています。
- ソフトウェア別の最適化構成により、購入直後から高いパフォーマンスが得られると支持されています。
- 注文前のコンサルティング対応が丁寧で、自分のワークフローに合った構成を提案してもらえると歓迎されています。
- 自社工場でのカスタム組立品質が高く、ケーブルの取り回しまで丁寧だと重宝されています。
気になる点
- 日本国内のサポート体制が限定的で、修理に時間がかかるケースがあるとの指摘があります。
- エントリー構成でも高額で、国内BTOメーカーと比較して導入ハードルが高いとの声が挙がります。
- 為替変動の影響で、円安時にはコストが大幅に増加するリスクがあるとの意見があります。
まとめ
Puget Systemsは、クリエイター・科学計算向けカスタムワークステーション専業メーカーです。ソフトウェア別最適化構成・PugetBenchベンチマークデータの蓄積・米国自社工場でのカスタム組立・コンサルティング型販売を特徴とし、構成により変動する米ドル価格で、米国とカナダで販売されています。
使用ソフトウェアに完全最適化されたワークステーションを求めるクリエイターにとって、データに裏付けられた最適構成を提供する信頼のメーカーです。