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VS — AI建築

ComfyUI vs Midjourney の違いを比較

ノードで生成過程を組む ComfyUI と、プロンプトで手早く画像を出す Midjourney。建築ビジュアル制作でどう使い分けるかを編集部が解説します。

一目で比較

ComfyUI項目Midjourney v7
無料価格$8〜$8/月
Windows / macOS / Linux / Web対応OSWindows / macOS / Linux / Web
日本語対応 非対応
4.5 / 5.0 総合評価 4.7 / 5.0
3.0 使いやすさ 4.0
4.6 機能 4.3
4.0 サポート 4.0
4.8 コスパ 4.3
ComfyUI を選ぶなら

3DCGの形状を保ったまま、仕上げと量産まで自分で制御したいなら ComfyUI

Midjourney v7 を選ぶなら

手早くイメージを出して方向性を共有したいなら Midjourney

建築ビジュアルで画像生成AIを使うとき、ComfyUIMidjourney はよく比較されます。ただしこの2つは同じ用途を奪い合う関係ではなく、設計の工程によって向いている場面が分かれます。この記事では、両者の違いと使い分けの基準を整理します。

ComfyUI と Midjourney の違い(結論を先に)

Midjourney はプロンプト(文章による指示)を入力すると画像が返ってくるサービスです。操作の手順が少なく、最初の1枚までが速いため、方向性を決める段階で力を発揮します。対する ComfyUI は、生成の各段階をノードとしてつなぎ、処理の流れを自分で組み立てるツールです。組む手間はかかりますが、どの工程で何が起きているかを自分で決められます。

建築ビジュアルの実務では、この違いが工程の分担になります。設計の初期に「こういう雰囲気にしたい」を共有する場面では Midjourney の速さが向き、3DCGで形が固まった後に「形を変えずに質感や時間帯だけ変える」場面では ComfyUI の制御が要ります。どちらか一方に絞るより、工程で使い分けるのが現実的です。

なお、記事執筆時点での Midjourney の現行バージョンは v7 です。

ComfyUI の特徴と料金

ComfyUI は、モデル・パラメータ・出力のすべてを制御したい人向けの画像生成環境です。公式サイトでは「every decision is visible and every step is inspectable」(すべての判断が見えて、すべての段階を検証できる)と説明されています(出典: Comfy 公式サイト・2026年8月現在)。

プラン料金
本体(オープンソース)無料
Cloud公式サイト参照

主な機能

  • ノードをキャンバス上でつないで生成の流れを組み立てる
  • ControlNet や LoRA などを組み合わせたワークフローを構築できる
  • 3DCGから書き出した深度情報や輪郭線を入力として使える
  • ワークフローをファイルとして保存・共有できる
  • コミュニティが公開しているワークフローのテンプレートを利用できる

公式には App Mode というワークフローを簡略表示するモードがあり、はじめての場合はここから入って、必要になったらノードの表示に切り替えられます。ローカルで動かす場合は相応の性能のGPUが必要で、VRAM は12GB以上が目安です。量子化されたモデルを使えば8GB程度の環境でも動作する場合があります。

Midjourney の特徴と料金

Midjourney は、プロンプトを入力して画像を生成するサービスです。ソフトのインストールやGPUの用意が不要で、Webブラウザから利用できます。

プラン料金
サブスクリプション公式サイト参照

最新の料金とプラン構成は公式サイトで確認してください(2026年8月現在)。

主な機能

  • プロンプト入力による画像生成
  • アスペクト比や作風を指定するパラメータ
  • 参照画像や作風参照による一貫性の調整
  • Web版のエディタによる部分的な編集

出力される画像の完成度が高く、手順が少ないため、設計の初期段階で複数案を見せながら方向性を決める用途に向いています。ハードウェアの準備が要らない点も、導入のしやすさにつながっています。

項目別に比較

両者の違いが建築ビジュアルの実務でどこに出るかを、4つの観点から見ていきます。求める成果物と工程によって、向き不向きがはっきり分かれます。

操作と制御

Midjourney は入力から出力までの手順が短く、プロンプトを書けば画像が返ってきます。パラメータで縦横比や作風を調整でき、覚えることが少ないぶん、使い始めてすぐに結果が得られます。生成の内部処理には介入しない設計で、その分の手間がかかりません。

ComfyUI は生成の各段階がノードとして分かれており、どのモデルを使い、どの処理をどの順で通すかを自分で決めます。組み立てる手間と、ノードの意味を理解する時間は必要ですが、途中の段階に手を入れられます。はじめは App Mode で簡略表示から入り、慣れてからノードを触るという進め方もできます。

形状の保持と建築での使いどころ

建築ビジュアルでは「建物の形は変えずに、質感や光の当たり方だけを変えたい」という要件がよく出てきます。ComfyUI は3DCGから書き出した深度情報や輪郭線を入力として使えるため、元の形状を保ったまま表現を変えられます。窓の位置や柱の太さを維持したまま仕上げを試したい場面では、この入力方法が効きます。

Midjourney は参照画像や作風参照によって、雰囲気や作風の方向を揃えられます。設計初期のように、形の正確さよりも「どういう空気感にするか」を共有することが目的の段階では、手早く複数案を出せることが利点になります。提示用のたたき台として機能させやすい出力品質があります。

再現性と量産

ComfyUI はワークフローをファイルとして保存でき、同じ手順を後から再実行できます。ファイルを渡せば他の人が同じ流れを再現できるため、チームで品質の基準を揃えたい場合や、外部と協働する場合に扱いやすくなります。API を使えば、条件を変えながらまとめて処理することもできます。

Midjourney はプロンプトと seed 値を共有することで、近い方向の結果を狙えます。ただし完全に同じ出力を再現することを前提とした設計ではなく、モデルの更新によって結果が変わることもあります。手軽さと引き換えの性質として理解しておくと、使いどころを見誤りません。

価格・環境と学習コスト

ComfyUI はオープンソースで、本体は無料です。その代わりローカルで動かすには相応のGPUを用意する必要があり、環境構築とノードの理解に時間がかかります。GPUを持たない場合は公式が提供する Cloud を使う選択肢もあります。

Midjourney はサブスクリプションで費用が発生しますが、ハードウェアの準備が不要で、契約すればすぐに使い始められます。学習コストが低く、環境構築でつまずく心配がない点は、導入の判断で大きな差になります。総額で比べるより、GPUを持っているか、生成の頻度がどれくらいかで考えると判断しやすくなります。

結論:どちらがおすすめか

ここまでの違いを、使う人の状況に置き換えて整理します。

ComfyUI が向いている人

  • 3DCGで作った形状を保ったまま、質感や時間帯を変えたい
  • 同じ構図でバリエーションを量産する工程がある
  • チームや外注先と生成の手順を共有して品質を揃えたい
  • すでに相応の性能のGPUを持っている
  • 生成の各段階を自分で調整したい

Midjourney が向いている人

  • 設計初期に方向性を手早く共有したい
  • 環境構築に時間をかけず、すぐに使い始めたい
  • GPUを用意せずに画像生成を取り入れたい
  • 提示用のたたき台を短時間で複数出したい

失敗しない選び方

迷ったときは、次の順番で条件を確認すると判断が早くなります。

  • 工程: 方向性を決める段階か、形が固まった後の仕上げ・量産か
  • 形状の要件: 元の3DCGの形を保つ必要があるか
  • 作業環境: GPUを持っているか、環境構築に時間を割けるか
  • 共有の必要性: 生成の手順を他の人と揃える必要があるか
  • 併用という選択: 初期検討は Midjourney、仕上げと量産は ComfyUI という分担も実務では使われています

編集部では、この2つを競合として比べるより、設計の工程に合わせて使い分けるほうが結果的に手数が減ると考えています。画像生成モデルそのものの違いを知りたい場合は Midjourney と Stable Diffusion の比較 も参考にしてください。

まとめ

3DCGの形状を保ったまま仕上げと量産まで制御したいなら ComfyUI、手早くイメージを出して方向性を共有したいなら Midjourney が向いています。判断の起点は機能の多さではなく、いまどの工程にいるかです。

ComfyUI は無料で試せ、Midjourney はハードウェアなしで始められます。実際の案件のカットで、それぞれ1枚ずつ出してみると、自分の工程に合うほうが見えてきます。