スケッチや画像からAIでパースを作るサービスとして、ArchiXとVizcomはよく並べて検討されます。どちらもブラウザで使えますが、得意な入力と、生成したあとにできることが違います。
※PERSCは、ArchiXからの依頼を受けてArchiXの教材を制作・販売しています。ArchiXの点数はPERSCが実機で使った結果、Vizcomの点数は公式情報にもとづく評価です。
ArchiX と Vizcom の違い
ArchiXは、写真・スケッチ・図面・模型などの元画像を入力に、建築とインテリアのパースを生成する国産のサービスです。生成したあとの部分修正、家具の配置、動画までを日本語の画面で続けられます。
Vizcomは、スケッチや3Dモデルからレンダリングを生成するアメリカ発のサービスです。公式サイトは工業デザイン・自動車・靴などのプロダクトデザインの事例を中心に紹介していて、無料のStarterプランから使えます。
ArchiX の特徴と料金
ArchiXは、京都のアクチュアル株式会社が提供しています。入力タイプを「写真」「CGパース」「コンセプトスケッチ」「着彩スケッチ」「模型」「平面図」「立面図」の7種類から選び、元画像の形を保ってパースを生成します。料金はユーザーごとの月額で、どのプランにも2週間の無料トライアルがあります(税込、2026年9月現在)。
| プラン | 年払い(月あたり) | 月払い | クレジット/月 |
|---|---|---|---|
| AI Visual Studio | 8,250円 | 10,340円 | 2,000(パース100枚相当) |
| AI Visual Studio Pro | 14,850円 | 18,590円 | 4,000(パース200枚相当) |
| ArchiX Complete | 19,800円 | 24,750円 | 6,000(パース300枚相当) |
| 学生・教育機関向け | 2,970円 | 3,740円 | 1,000(パース50枚相当) |
主な機能
- AIパース(入力タイプ7種類、スタイル・ライティング・背景の選択)
- AI画像編集(スマート編集で修正の指示を5件まで、リフレーム、オブジェクトの配置)
- AIステージング(家具の配置・空室化など6種類。Pro以上)
- AI動画(1枚から、または開始と終了の2枚から生成)
- 高解像度化(4K)、プロジェクトでの管理
Vizcom の特徴と料金
Vizcomは、スケッチを「フルフィデリティ(高い再現度)の3Dレンダリング」に変えることを打ち出しています。3Dモデルを読み込んで色や素材、シーンを入れ替える機能や、短い動画を作る機能もあります。料金は次のとおりです(2026年9月現在)。
| プラン | 料金(公式の通貨) | クレジット/月 |
|---|---|---|
| Starter | $0 | 800 |
| Professional | $49/ユーザー/月(年払いは$480/ユーザー/年) | 20,000 |
| Education | $0(対象者のみ) | 15,000 |
| Enterprise | 要問い合わせ | 個別 |
主な機能
- スケッチからのレンダリング、Live Render
- 3Dモデルの読み込みと、色・素材・シーンの入れ替え
- 画像の編集、短い動画の生成
- 4K出力(Professional)、画像・動画のアップスケール
項目別に比較
入力、生成したあとの編集、料金、日本語の4つで比べます。
入力できる素材
ArchiXは、写真・CGパース・スケッチに加えて、平面図・立面図・模型の写真を入力タイプとして選べます。平面図からは「上面」と「アイソメトリック」の俯瞰パースを生成できます。Vizcomは、スケッチからのレンダリングと、3Dモデルの読み込みに強みがあります。手描きのスケッチから始めるならどちらも使え、図面から作るならArchiX、3Dモデルを回しながら素材を変えるならVizcomが合います。
生成したあとの編集
ArchiXのスマート編集では、画像の上を矢印や四角形で指し、「置き換え」「色の変更」「テクスチャの変更」などの指示を5件まとめて出せます。LDKの写真で、リビングの床だけをウォールナット材に変え、畳やキッチンを元のままにできました。空室の写真に家具を置くAIステージングもあります。Vizcomも画像の編集機能を持ち、色・素材・形を変えてデザインを詰めていけます。
料金
Vizcomは無料のStarterプランがあり、月800クレジットまで無料で使い続けられます。教育機関向けのEducationプランも無料です。ArchiXは無料プランがなく、2週間の無料トライアル(1,000クレジット・クレジットカード不要)のあとは有料です。ArchiXの学生・教育機関向けプランは月2,970円(年払い)からです。
日本語
ArchiXは画面が日本語で、日本語の公開ユーザーガイドがあります。Vizcomの公式サイトは英語で、日本語のページはありません(2026年9月現在)。
結論:どちらがおすすめか
決め手は、手元にある素材と、生成したあとに何をしたいかです。
ArchiX が向いている人
- 平面図・立面図・模型の写真から、建築やインテリアのパースを作りたい人
- 生成したパースの一部だけを直したり、家具を置いたり、動画にしたりしたい人
- 日本語の画面で使いたい人
Vizcom が向いている人
- スケッチからデザインを描き起こし、形や素材を詰めていきたい人
- 3Dモデルを読み込んで、色や素材を入れ替えながら見せたい人
- 無料プランで使い続けたい人
失敗しない選び方
- 素材で選ぶ:図面や模型の写真ならArchiX、スケッチや3DモデルならVizcom
- 仕上げで選ぶ:部分修正・家具の配置・動画まで続けるならArchiX
- 予算で選ぶ:無料で使い続けたいならVizcomのStarter、2週間で試して決めるならArchiX
- 言語で選ぶ:日本語の画面が必要ならArchiX
まとめ
建築・インテリアのパースを、図面や写真から作って修正まで続けるならArchiX、スケッチや3Dモデルからデザインを詰めていくならVizcomが合います。どちらも無料で試せるので、手元の素材を入れて仕上がりを比べてから決めてください。料金や機能は変わることがあるため、契約の前に各公式サイト(ArchiX・Vizcom)で確かめてください。