ZWCAD(ゼットダブルキャド)は、中国のZWSOFT社が開発するDWG互換の汎用2D/3D CADソフトです。
AutoCADと同じDWG形式をネイティブサポートし、高い互換性を持ち、永久ライセンスを継続して提供しています。
ZWSOFT製品は90以上の国と地域で140万人以上のユーザーに利用されています。
ZWCADとは
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提供元 | ZWSOFT社(中国・広州)/ 日本法人:ZWSOFT Japan株式会社(東京) |
| カテゴリ | CAD / CADソフト(DWG互換汎用CAD) |
| 価格 | ZWCAD Pro 永久 176,000円〜(税込・2026年9月現在) |
| 対応OS | Windows |
| 日本語対応 | 有(ZWSOFT Japanが直接サポート) |
| 公式サイト | zwsoft.co.jp |
ZWCADは、1998年設立のZWSOFT社(中国・広州)が開発する汎用CADソフトです。日本法人のZWSOFT Japan株式会社(東京都千代田区)が国内での販売・サポートを担当しており、日本語による直接サポートが受けられます。AutoCADとDWG形式の高い互換性を持ちながら、永久ライセンスを継続提供している点が大きな特徴です。ZWSOFT製品は90以上の国と地域で140万人以上のユーザーに利用されており、ZWCADはグローバルに信頼されるAutoCAD互換CADの1つです。
BricsCADやIJCADと同様のDWG互換CAD系の中で、ZWCADは「永久ライセンスを使いやすく提供している」点と「低スペックPC対応」の2点で差別化されています。AutoCADがサブスクリプション専用になり、IJCADも2025年に永久ライセンスの新規販売を終了した中で、ZWCADは永久ライセンスの継続提供を明言しており、長期運用を重視するユーザーにとって貴重な選択肢となっています。
料金プラン・ライセンス形態
ZWSOFT Japanの製品はすべて永久ライセンスで販売されています(2026年9月現在)。
| グレード | 永久ライセンス(ソフトウェア認証) | サブスクリプション | 主な対象 |
|---|---|---|---|
| ZWCAD STD | 125,400円(税込) | なし | 2D製図の基本機能(AutoCAD LT版とほぼ同等) |
| ZWCAD PRO | 176,000円(税込) | なし | 2D/3D+LISP+API対応 |
| ZWCAD MFG | 192,500円(税込) | なし | 機械設計特化版 |
| ZW3D | 329,000円〜(税抜・Lite) | なし | 3D CAD/CAE/CAM統合版 |
永久ライセンスの最大の利点は、1度購入すれば継続費用なしで使い続けられる点です。バージョンアップを必要とする場合のみ追加費用が発生し、バージョンアップは年1回のペースで提供されます。大規模事務所向けにはネットワークライセンスも用意され、複数台での同時利用にも対応しています。
動作環境・システム要件
ZWCADは動作が軽く、低スペックPCでも快適に使える点が特徴です(2026年9月現在)。
| 項目 | 最小要件 | 推奨要件 |
|---|---|---|
| OS | Windows 7 SP1 / 8.1 / 10 / 11(Windows Server 2008 R2 SP1以降・2012・2016) | Windows 10 / 11 |
| CPU | Intel Pentium 4 1.5GHzまたは同等のAMD | Intel Core i5-10400またはAMD Ryzen 5 3600以上 |
| メモリ | 2GB | 8GB以上 |
| GPU | 1GB・OpenGL 4.2対応 | 2GB以上・OpenGL 4.2以上(GeForce GTX 1060またはRadeon RX 580 Series以上) |
| ディスク | OSディスク2GB+インストールディスク2GB | OSディスク4GB+インストールディスク2GB |
| ディスプレイ | 1024×768 | 1920×1080 |
ZWCADは低スペックPC対応を公式に打ち出しており、古いPCでも快適に動作する設計です。AutoCADの推奨要件と比較すると大幅にハードルが低く、PC更新コストを抑えたい事務所にとって魅力的です。3Dモデリングや大規模図面を扱う場合は推奨要件以上の環境が望ましいですが、2D作図中心の運用なら低スペックPCでも実用レベルで運用できます。
ZWCADの4つの特徴
1. 高いDWG互換性
ZWCADはDWG形式をネイティブでサポートしており、AutoCADで作成したファイルを変換なしで開閉・編集・保存できます。コマンド体系・ショートカット・LISPプログラムもAutoCADとの互換性を追求しており、AutoCAD経験者が違和感なく移行可能です。IJCAD・BricsCAD・DraftSightなど他のDWG互換CADと同じく高い互換性を公称していますが、ZWCADは特に中国市場での大規模導入実績を持ち、互換性の検証量でも強みがあります。
2. 永久ライセンスの継続提供
AutoCADが2017年にサブスクリプション専用に、IJCADも2025年1月に新規永久ライセンス販売を終了した中、ZWCADは永久ライセンスの継続提供を明言しています。ZWCAD PROの永久ライセンスは176,000円(税込)で、一度購入すれば継続費用なしで使い続けられます。長期運用を前提とする中小設計事務所にとって、サブスクリプション負担から解放される貴重な選択肢となります。
3. 低スペックPCでも快適動作
ZWCADの大きな特徴は、低スペックPCでも快適に動作する軽量設計です。メモリ2GBから動作し、内蔵GPUでも実用レベルで使えます。古いPCを現役で使い続けている事務所や、PCのスペックを抑えて導入コストを削減したい組織にとって、ハードウェア投資を最小化できる利点は大きいです。2D作図中心の業務ではAutoCADほど高性能なPCは必要なく、この軽量性がコスト削減に直結します。
4. 製造業向けラインナップ(ZWCAD MFG・ZW3D)
汎用版のSTD/PROに加え、製造業向けのZWCAD MFGや3D統合版のZW3Dを提供しています。MFGはパーツライブラリ・BOM機能・シート金属設計など機械設計に必要な機能を標準搭載しています。ZW3Dは3D CAD/CAE/CAMを統合した本格的な3Dソリューションで、機械製造業で使われる本格的なCADツールとなります。SOLIDWORKSやInventorの代替としても検討対象に入る機能性を備えています。
ZWCADについての編集部の見解
ZWCADは、永久ライセンスの継続提供を明示しているAutoCAD代替CADです。IJCADの永久ライセンス販売終了によって、コストを抑えつつ長期運用したいユーザーの選択肢は狭まっていますが、ZWCADはこの隙間を明確にフォローしています。
コスト面では、ZWCAD PROの永久ライセンスは176,000円(税込)で、継続費用なしで使い続けられます。長期運用を前提とすれば、継続費用がかからない点がコスト面の利点です。低スペックPC対応も、全社的な導入を検討する組織にとってハードウェア投資を抑えられる実質的なメリットとなります。
制約としては、国内のユーザーベースはIJCADに比べて小さく、書籍や操作ノウハウの情報量がやや限定的です。官公庁との取引では国産のIJCADが選ばれるケースも多く、業界や取引先の慣習を事前に確認しておくべきです。AutoCAD最新機能(AI Smart Blocks等)への完全対応は難しく、最先端機能を必要とするユーザーには向きません。
永久ライセンスでAutoCAD代替を実現したい事務所、低スペックPCを活用してCAD環境を整えたい組織、コスト最優先でDWG互換CADを探すユーザーにとって、ZWCADは検討価値の高い選択肢です。日本法人のZWSOFT Japanが直接サポートを提供するため、導入後の安心感も確保されています。
ZWCADの良い点・気になる点(編集部のまとめ)
良い点
- 永久ライセンスを継続提供しているため、サブスクリプションの費用負担を避けたい事務所から選ばれているという声が多く聞かれます。
- 低スペックPCでも快適に動作するため、社内PCの更新タイミングを気にせずに導入できる点が中小事務所から評価されています。
- AutoCADの操作感を保ったまま大幅にコスト削減できるため、独立開業した建築士のAutoCAD代替として選ばれるケースが見られます。
- 日本法人のZWSOFT Japanによる直接サポートが受けられるため、海外製CADにありがちな言語バリアの不安が少ない点が評価されています。
気になる点
- 日本国内のユーザーベースがIJCADと比べて小さく、日本語の書籍・操作ノウハウ情報が限定的という指摘があります。
- 官公庁・公共工事ではAutoCADやIJCADが指定されるケースが多く、ZWCADの利用場面が制限される可能性があります。
- AutoCADの最新機能(AI Smart Blocksの完全対応等)には追従しきれないケースがあるという声も挙がります。
まとめ
ZWCADは、中国ZWSOFT社が開発するDWG互換の汎用CADソフトで、永久ライセンスの継続提供と低スペックPC対応を強みに、ZWSOFT製品全体で世界140万人以上のユーザーを抱えています。日本法人のZWSOFT Japanによる直接サポートにより、日本語での導入・運用もスムーズに行えます。
ZWCAD PRO永久176,000円(税込)という価格設定は、サブスクリプション負担を避けたい設計事務所・製造業にとって魅力的な選択肢です。AutoCAD代替CADの中でも、長期運用のコスト効率と低スペックPCでの運用を両立したいユーザーにとって、ZWCADは検討価値の高いツールと言えます。